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転倒防止用「起き上がりセンサー」の開発

主題:
転倒防止用「起き上がりセンサー」の開発
著者名・研究者名:
田中勇次郎(都立府中病院リハビリテーション科)
掲載雑誌名:
第12回リハ工学カンファレンス講演論文集 12巻 505~506頁(1997年8月)
キーワード:
連絡先:
田中勇次郎(都立府中病院リハビリテーション科)
〒183 府中市武蔵台2-9-2
電話: 0423-23-5111内線2331
概要:
脳血管障害(CVD)患者の転倒を防止する目的で、報告者の属する病院のリハビリテーション科病棟に起き上がりセンサーを導入した。このセンサーは拡散反射型光電センサーで、ベッドサイドの天板、あるいはボードに支柱を立てた固定台に設置した。患者がセンサーの感知エリア内で起き上がると、センサーが感知しナースコールが作動する仕組みである。実際に、転倒事故が発生したことのある4名の患者のベッドサイドにセンサーを設置することによって、そのうち3名の患者については再発を防止できた。しかし、看護婦の意見では、センサーの仕組みを患者が理解しセンサーに布を掛ける、移乗動作以外の体動もセンサーが感知することがある、センサーの検知信号と本人からのコールとが区別できない、などの欠点があった。その後、このうちセンサーの誤動作については、短時間の僅かな体動まで検出しないようにタイマーを組み込むことで改善を見た。