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Web-4-Allテクノロジー、支援を必要とするウィニペグ住民のインターネット・アクセスが可能に

カナダ マニトバ州ウィニペグ

項目 内容
発表年月日 2003年7月11日

カナダ連邦産業大臣アラン・ロック氏に代わって南中央ウィニペグ議会議員アニタ・ネビル氏は、13箇所のローカル・コミュニティ・アクセス・プログラムの実施施設で障害者及び識字が困難な方々に対しより優れたコンピューターアクセスを提供する試験的プロジェクトの開始を発表した。Web-4-Allと呼ばれる技術は、ユーザーが自動的に必要とする設定に変えることを可能にする。

「公共のインターネットアクセス・サイトで使用できるWeb-4-Allテクノロジーはウィニペグの住民に役立ちます。」とネビル氏。「特に、他の方法ではコンピューターにアクセスできない人々が画期的な学習、能力開発の機会を得ることにより、政府のサービスと雇用の創出への機会を得ることができる。」

「Web-4-Allのような支援技術の要望は高まりつつある。」とロック大臣。「ある人にとっては公共のインターネット・アクセスはインターネットにアクセスすることができる唯一の手段である。カナダ連邦産業省のWeb-4-Allプロジェクトは、人々とコミュニティが情報技術を使って生活の質を向上させるための手助けとなる重要なステップである。」

トロント大学支援技術リソースセンターによって開発されたWeb-4-Allスマートカード技術は、文字の拡大やテキストの読み上げなどの個々のユーザーのニーズにコンピューターを設定することを可能にした。このテクノロジーにより普通のコンピューター技術を使うことのできない方々のコミュニティ・アクセス・プログラムをより利用しやすくするものである。

ウィニペグの自立生活リソースセンター専務のジョン・ヤング氏はこの新しいサービスを歓迎している。「Web-4-All試験的プログラムは、カードを読み取るだけで情報ハイウェイにアクセスすることができる。個人の能力が最大限に生かせて、多様なニーズが容易に素早く設定できる。カナダ連邦産業省の共同プロジェクトにより、自立生活リソースセンターは地域の障害者の方々に平等で完全な社会参加を保障するために必要なツールを提供し続ける。」

カナダ連邦産業省のWeb-4-All試験的プログラムは政府のオンライン・イニシアチブを通して助成されている。Web-4-All技術の提供に加えて、カナダ連邦産業省は自立生活リソースセンターに47000ドル以上の助成を行い、システムの導入と訓練のために7人の若い障害者及び読むことに障害のある方々を雇用することができた。

カナダ連邦産業省は、カナダ全国から選んだ公共のインターネット・アクセス施設に合計1000のWeb-4-Allシステムを提供することを計画している。ベル・カナダとロイヤルバンクはユーザーの好みを記憶させるために26000のスマートカードを寄付し、また日立カナダは1000個のカードリーダーを寄付した。試験的プログラムの評価は2004年3月までに行なわれる。

Web-4-Allのような最前線のテクノロジーは、より多くの人々が能力を高め、より創造的になることによってカナダの社会的、経済的、文化的福祉に貢献することができる。そのことはまた、政府のサービスを全ての人に利用しやすくすることを目的とするカナダ政府のオンライン・イニシアチブを支援することにつながる。