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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第六号(2006年12月4日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第六号(2006年12月4日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】 http://www.dinf.ne.jp  
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 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
          
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■   目次
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【1】 注目記事 
【2】 新着情報 
【3】 セミナーのご案内 
【4】 ウェブ担当者コラム
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【1】   注目記事
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●DAISY-アクセシブルな情報システムってなんだろう?-
今回は、私たちが障害者の情報支援活動の一環として取り組んでいるDAISY
(アクセシブルな情報システム)に関する情報を紹介しましょう。
皆さんは、視覚障害者の方が図書を楽しむ際に利用されている媒体として、
どのようなものが思い浮かぶでしょう?
テープや点字図書などがすぐに想像出来ると思います。
このメールマガジンの読書の方の中にはDAISYと応えていただける方も
いらっしゃるかもしれません。
現在、点字図書館など視覚障害者の方が利用される施設で、もっとも
利用されているのがDAISY図書なのです。
DAISYとは、伸びてしまったり古くなりやすいカセットテープに変わって
劣化がしないデジタルで視覚障害者向けデジタル図書が出来ないだろうか?
という当事者の方からのリクエストにより開発が始まったデジタル録音図書の
国際規格です。
世界40カ国から構成されるDAISYコンソーシアムという国際機関によって
規格の維持や今後の発展に関するさまざまなことが決められ世界の点字図書館に
DAISY図書は収められています。
当初は専用機器で音声のみを提供していたのですが、技術の発展に伴い
音と画像、文字をPC上で提供出来るようになり、視覚障害者に加え、
個人差はありますが知的障害者の方、学習障害者の方々が情報を取得する際に
有効であることがわかってきました。
しかし、音声とともに、画像と文章を同時に表示出来るマルチメディア
DAISYは、実際にそのコンテンツを多くの方々に配布を行ったりする際に
大きな問題が発生します。。そう、著作権の問題です。
私たち、日本障害者リハビリテーション協会は2006年1月には、DAISYに
関わる様々な障害の関係者が一同に介したセミナーを開催し、
各障害分野における取り組みや著作権問題等、普及における課題などを
話し合いました。
DINFでは、このセミナーの様子を収録した
「平成17年度マルチメディアDAISY図書製作普及事業 総括報告書」を
掲載しています。下記のURLからご覧ください。
『平成17年度マルチメディアDAISY図書製作普及事業 総括報告書』:
(URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/daisy/soukatu/index.html
○マルチメディアDAISYキャンペーンセミナー(2006.1.29)
・教材を提供している立場から
・著作権の動向
・シンポジウム
○レポート
○DAISYモニタリング調査結果
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【2】 新着情報
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【研究と調査-国際比較】
 9カ国の一時的・部分的障害プログラム「他国から学ぶ」最終報告書
   (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/hikaku/takoku/index.html
内容:
世界のソーシャル・インクルージョン調査研究の一環として、2004年12月に
発表された「他国から学ぶ:9カ国の短期障害給付・部分障害給付」報告書の翻訳。
米国ルトガー大学を中心とした障害研究プログラムが、オーストラリア、ドイツ、
イギリス、日本、オランダ、ノルウェー、南アフリカ、スウェーデンと
アメリカ合衆国における障害給付制度を調査したもの。トッド・ハニカット、
ソフィー・ミトラ編
【国連障害者の権利条約】
第8回特別委員会再開日程決定(2006年12月5日) 
   (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/saikai.html
【国際機関等による情報-国連ESCAP アジア太平洋障害者の十年】
アジア太平洋障害フォーラム第2回総会(2006年10月)バンコク声明
   (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/apdf_bangkok.html
【ノーマライゼーション 障害者の福祉】
 2003年12月号コンテンツ
   (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n269/n269_mokuji.htm
 2003年11月号コンテンツ
   (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n268/n268_mokuji.htm
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【3】 セミナーのご案内
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 ● 日本障害フォーラム(JDF)セミナー
 障害者権利条約-新しい権利の時代-
 [期日]:   2006年12月8日(金) 10:00~15:30
 [会場]:   中野サンプラザ 13階「コスモルーム」
 (URL) http://www.sunplaza.jp/access/index.html
 [参加費]:   1,000円
 詳細は以下のページをご覧ください。
 (URL) http://www.normanet.ne.jp/~jdf/1208/index.html
13の障害者団体・関係団体で構成されたJDF(日本障害フォーラム)は、
国連が審議を進めている障害者の権利保障、障害者をめぐる差別撤廃、
地域での自立生活と完全参加の促進などの法整備を参加各国に促す
条約『障害者の権利条約』 の成立を、国際障害コーカス(IDC) 等とも
連携して推進してきました。
権利条約は去る8月に国連・特別委員会で条約草案が暫定合意され、
早ければ年内にも、国連総会にて権利条約が成立する見込みです。
JDFではこれまでの活動の総括と、条約草案の評価、また今後のわが国
における批准と履行に向けての課題や展望について、幅広い参加者を得て、
共に議論を行うセミナーを開催いたします。
皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
 ● [厚生労働科学研究費研究成果等普及啓発事業]
障害保健福祉総合研究成果発表会
 [期日]:   2006年12月13日(水) 9:00~17:00
 [会場]:   戸山サンライズ
 (URL) http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.jpg
 [参加費]:  無料
 [主催]:  (財)日本障害者リハビリテーション協会
 詳細は以下のページをご覧ください。
 (URL) http://www.normanet.ne.jp/info/happyokai061213.html
 ● 障害者IT支援セミナー
―より良い支援の実現のために―
 [期日]:   2006年12月17日(日) 13:00~17:00
 [会場]:   新宿住友ビル 47階 スカイルーム
 (URL) http://www.sumitomo-rd.co.jp/building/kaigishitsu/sankaku/map.html
 [参加費]:   500円
 [主催]:  (財)日本障害者リハビリテーション協会
 詳細は以下のページをご覧ください。
 (URL) http://www.normanet.ne.jp/info/seminar061217.html
昨年度は当協会が実施したIT支援団体への調査結果から、より良い支援
を行うためには様々な課題があることが浮き彫りになりました。
特に地域におけるIT支援団体とリハビリテ-ション関係機関との連携について
ネットワーク構築の必要性があげられました。
そこで本セミナーでは特にパソコンボランティアとリハビリテーションの
連携に焦点をあて、基調講演、障害の特性に配慮したIT支援の在り方について
専門家の方からお話いただきます。
それに続く意見交換では専門家から今後のパソコンボランティア活動の方向性と
ネットワーク構築についてのご提言をいただき、障害者へのより良いIT支援
について討議をする機会を提供いたします。
関連情報:
平成17年度「地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者IT支援に
関する調査研究事業」報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/it2005/index.html
 ● 2007年JANNET研修会
-障害分野と開発分野の対話とワークショップ(仮) -
 [期日]:   2007年2月11日(日)10:00~18:00/12日(月・休)10:00~12:00 
 [会場]:   戸山サンライズ2階大研修室
 (URL) http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/tizu.jpg
 [共催]:  JANNET・(財)日本障害者リハビリテーション協会 
 詳細は以下のページをご覧ください。
  (URL) http://www.normanet.ne.jp/~jannet/
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【4】 ウェブ担当者コラム
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11月27日に開催されました【情報アクセシビリティ国際標準化セミナー2006】
に参加しました。
W3C/WAIより”W3Cが進めるアクセシビリティ”としてジュディ・ブリューワー氏、
”WCAG2.0入門”シャーン・ヘンリ氏、”WCAG2.0の技術解説”マイケル・クーパー氏、
日本からは(株)インフォアクシアの植木真氏より”JIS X 8341-3とWCAG2.0の協調”
の講演がありました。
W3C/WAIの方々より直接お話を伺えるということで障害当事者の方、企業の方、
各関係団体の方が数多く集まり活発な話し合いが行なわれました。
日本障害者リハビリテーション協会は、障害者の方々の情報支援という立場から
Webアクセシビリティの普及を行なっており、このセミナーの成果を今後の私たちの
活動に生かす為に参加を行ないました。
WCAG1.0と2.0の大きな違いは、1.0はガイドラインの下にチェックポイント
(優先度1.2.3)がつけらているのですが、2.0では原則の下にガイドライン、
達成基準(レベル1.2.3)がつけられていることです。
(WACG1.0に適合したほとんどのサイトは大きな変更は必要としません。)
WCAG2.0は現在、世界から寄せられたパブリックコメントに対しての対応を
行なっている状況とのことで公開までにもう少し時間がかかりそうとのことでした。
今回のセミナーで印象的だったことは、W3Cも参加を行なっている
アメリカ連邦レベルの諮問委員会TEITAC(タイタック)において、
今でも国際的に大きな影響力を持つ米国リハビリテーション508条のセカンド
バージョンについて米国政府に対し勧告活動を行っていることです。
508条の現行バージョン(2001年6月に施行)では障害当事者の方・政府の意見を
取り入れていたのですが、セカンドバージョンでは国際的に開かれた取り組みが
行なわれるようです。(なお、TEITACのWikiはかなり情報が充実しています。)
 (URL) TEITAC WIKIサイト http://teitac.org/wiki/TEITAC_Wiki
関連情報:
米国リハビリテーション法508条
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/law/508/index.htm
□□■ 編集後記………………………………
 先日、世界的ロックバンド”U2”のコンサートに行きました。
 コンサートの中ではアフリカを中心とする世界の貧困問題に関し積極的な
 活動を行っているボーカルのボノ氏がファンに向けて
(貧困問題に協力をする為に) 携帯電話に空メールを送るようにメッセージ
 を出しました。
 ファンが送ったメールは、日本のNGO「ほっとけない、世界のまずしさ」の
 携帯サイトにサインアップされる仕組みになっています。
 このサイバーアクションは現代ならではの新しいメッセージの発信の仕方だと
 感じました。
 公演終了後に多くの人が携帯メールを送っているのを見て、貧困問題・障害問題
 など世界には様々な問題がありますが、テクノロジーの進化は多くの人々の心に
 ”差別の無い世界”について考えたり活動を起こすきっかけになり
 世界を変え始めていると感じました。
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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