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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第七号(2007年4月10日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第七号(2007年4月10日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
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■   目次
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【1】 注目記事 
【2】 新着情報 
【3】 ウェブ担当者コラム
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【1】   注目記事
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●IFLAとは?
DINFの「情報のアクセス問題」のページに
「IFLA(国際図書館連盟)年次大会2006(ソウル、韓国)報告」を
掲載しました。
このコンテンツは、2006年8月20日から24日までソウルで開催された
IFLA年次大会2006の、障害者の情報アクセスと著作権問題に関連する
報告を収集したものです。
今回は、この"IFLA"についてご紹介したいと思います。
国際図書館連盟(The International Federation of Library Associations and 
Institutions:IFLA)は、1927年に設立された
図書館・情報のサービスおよび利用者の利益を代表する国際的な機関で、
現在は150カ国から1700以上の図書館および情報関連団体が加入しています。
本部はオランダのハーグにあります。
毎年8月に開催されるIFLA年次大会(IFLA Annual Conference : 
World Library and Information Congress)には
3000人以上の関係者が集います。
2006年はソウル(韓国)で開催され、2007年はダーバン(南アフリカ)、
2008年はケベック(カナダ)、2009年はミラノ(イタリア)での開催が
決まっています。
IFLAには、分科会(Section)が48、
ディスカッショングループ(Discussion Group)が8つあり、
それらは8つの部門(Division)に属しています。
障害者の情報アクセスに関わるのは、
第3部門:一般サービス部門(Libraries Serving the General Public)に属する
第9分科会:利用において不利な立場にある人々への図書館サ-ビスに関する分科会
(Library Serving Disadvantaged Persons:LSDP)と
第31分科会:視覚障害者図書館分科会
(Library for the Blind Section:LBS)
です。
LSDPは、理由は何であれ、一般的な図書館サービスを利用することが
できない人たちへ図書館と情報サービスに関わる活動をしています。
病院、刑務所、老人施設の高齢者、在宅を余儀なくされている人、
聴覚障害者、身体及び発達障害者などに関する
図書館サービスについてのガイドライン等を作成し、
普及活動を積極的に行っています。
LBSは、視覚障害者と印刷字を読めない障害を持つ方々(print disabilities)への
図書館サービスに関する活動を行っています。
国内的及び国際的協力の推進、資料のスタンダード化、
著作権問題、書誌調整、技術の標準化、
資料の配信の無料化、特殊な蔵書の保存場所の特定
などに取り組んでいます。 
1996年に設立されたDAISYコンソーシアムは、
当時のLBSの主要メンバーによって作られました。
IFLAでは、今までに専門報告書(IFLA Professional Reports)を99冊刊行しています。
(英語で刊行された報告書を他の言語に翻訳しているものも含んだ数です。)
LSDPやLBSが刊行した報告書も多数あり、
"Guidelines for Easy-to-Read Materials"と
"Guidelines for Library Services to Persons with Dyslexia"は、
それぞれ翻訳して「読みやすい図書のためのIFLA指針」、
「ディスレクシアのための図書館サービスのガイドライン」として
DINFに掲載しています。
日本障害者リハビリテーション協会はLBSに代わって、
IFLA Directory 4th Editionを出版しました。
DINFでDirectoryをオンラインで提供しています。
IFLA年次大会2006ソウルでは、LSDPはディスレクシアに対する図書館サービス、
LBSはウェブアクセシビリティのテーマで分科会のプログラムが開催されました。
また、情報技術(Information Technology)、
AV資料およびマルチメディア(Audiovisual and Multimedia)、
国立図書館(National Libraries)の3つの分科会が合同で主催した
「新アクセス技術」のセッション
(New Access Technologies: Exploring the Heritage)で、
河村宏氏(国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所)が
DAISYコンソーシアムを代表してDAISYの現況と将来について発表しました。
LSDPやLBS以外でも、障害者の情報アクセスについての発表が行われた
画期的な一歩だったのです。
新しい情報技術が社会的に定着していくためには、
社会制度としての図書館の役割は大変重要です。
日本障害者リハビリテーション協会は、図書館における障害者の情報のアクセスと
著作権に焦点を当てた活動を行なっているLSDPとLBSの活動の動きに
今後も注目するとともに、障害者の視点から両分科会の活動に貢献をしていきます。
またその様子をDINFでも紹介を続けていきます。
  IFLA(国際図書館連盟)年次大会2006(ソウル、韓国)報告
    (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/info/ifla2006/index.html
  読みやすい図書のためのIFLA指針
   (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/ifla.htm
  ディスレクシアのための図書館サービスのガイドライン
  (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/gl.htm
  障害者のための図書館へのアクセス-チェックリストの紹介 2005 IFLA大会より
   (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/info/oslo_index.htm
    高齢者への図書館サービス:IFLA2002グラスゴー大会オープニングセッションより
  (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/info/ifla2002.htm
  International Directory of Libraries for the Blind -4th Edition -
  (URL) http://ifla.jsrpd.jp/
(参考)
  IFLA NET
     (URL) http://www.ifla.org/index.htm
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【2】 新着情報
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【BMF-SCM (BMF関係者調整委員会)】(3月9日 新着)
変革の担い手:「BMFプラス5」にむけて、障害者の自助団体、家族・親の会、
女性障害者の自助団体に関するワークショップ
2006年10月18日~20日(バンコク・タイ)報告
(URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/twg/jpn/report2_fuji.html
内容:
国連ESCAPが2006年10月18日-20日にバンコック国連国際会議場において行なった
ワークショップの報告。
アジア・太平洋域内の障害者関係NGO、政府関係者および国際機関の関係者が
多く参加した。
報告は、ワークショップで討議された
「びわこミレニアム・フレームワーク(BMF)後半5年の戦略文書(BMFプラス5)」の
文書作成プロセスに焦点をしぼっている。
【国連障害者の権利条約】(3月9日 新着)
障害者権利条約署名開放(2007年3月30日)に向けて
-ドン・マッケイ(前特別委員会委員長)からのメッセージ
  (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/opening/ri20070309.html
【国連障害者の権利条約】(4月9日 新着)
障害者権利条約の署名式(3月30日)に関して
  (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/index.html
*署名式に関する情報を追加しました。
【国連世界情報社会サミット 】(4月9日 新着)
2007年1月11日・12日開催 障害者の津波への備えに関する国際会議報告
  (URL) http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prompt/ws_tunami.html
【ノーマライゼーション 障害者の福祉】
 2007年3月号目次
 (URL)http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n308/n308_mokuji.html
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【3】 ウェブ担当者コラム
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今回は、当協会が行なった研修会に関しご報告します。
DINFを運営する(財)日本障害者リハビリテーション協会では、
障害者による情報発信と情報交換のために支援とサービスを行なう
「障害者情報ネットワーク ノーマネット」という
会員(情報提供団体)向けサービスも行なっています。
■障害者情報ネットワーク ノーマネット
http://www.normanet.ne.jp/
3月28日(水)に、ノーマネットでは新しいサービスである
「ブログ」を開始すると共にノーマネットの活用研修会を
戸山サンライズにて開催しました。
当日は、障害をお持ちの担当の方々を中心としたご参加者の方に
ブログの特徴である簡単に文書と写真、画像を掲載できることを
実感していただくと共に意見交換を行いました。
ノーマネットのブログ機能の特徴としては、
スクリーンリーダー等を使用し検証を行い
アクセスビリティに配慮した設計となっていることが挙げられます。
まだまだ改良しなければならない点も多いのですが、
今後、さらに使いやすいサービスを提供できるよう努めていきたいと思います。
なおノーマネットのサービスは、情報提供団体として登録して頂くことで
ご利用いただけます。
ご興味をお持ちの方はぜひ下記URLの「新規ご利用申し込み」をご参照下さい。
http://www.normanet.ne.jp/applications/index.html
□□■ 編集後記………………………………
例年よりも早く桜が開花したかと思うと、年度が変わってからは花冷えの毎日ですね。
今週からは春らしい気候になっていくのでしょうか。
最近、何が普通の気候なのかよくわからなくなってきたような気がします。
皆様、体調はいかがですか。
バックナンバーを見ると、前号(第六号)の配信が2006年12月4日・・・。
今号は、今年初の配信ということになりますね。
今後も不定期刊行にはなりますが、皆様に存在を覚えていていただけるように
できれば3週間に1度くらいの割合で配信していきたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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