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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第19号(2008年3月7日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第19号(2008年3月7日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
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■   目次
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【1】注目記事
【2】新着情報
【3】セミナーのご案内
【4】ウェブ担当者コラム
【5】アンケート
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【1】注目記事
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●国連障害者の権利条約-最近の動き
障害者当事者および支援団体、市民社会のメンバーが、
最初の条約草案を起草した作業部会から特別委員会での最終段階の議論に至るまで、
条約策定の全過程に積極的に参加し、その取りまとめに大きく寄与した
国連障害者の権利条約は、2006年12月の採択、各国の署名(日本は2007年9月28日)を
経て、新たなる局面を迎えています。
2008年3月3日現在、条約署名国125カ国、選定議定書署名国71カ国、
条約批准国17カ国、選定議定書署名国11カ国となりました。
あと3カ国が批准すると、その30日後に条約としての効力を生ずることになります。
http://www.un.org/disabilities/
今回は、「国連障害者の権利条約」に関する最近の動きについての記事を
まとめてご紹介したいと思います。
(国連および関係機関の動き)
2007年5月15日:国際家族デーにおける国連事務総長によるメッセージ
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri20070515.html
2007年の国際家族デーのテーマが「家族と障害のある人」となり、
国連事務総長、潘基文氏が障害者権利条約について言及しました。
2007年9月13日:ユニセフが子ども版障害者権利条約草案を発表
http://www.nginet.or.jp/box/UN/UN.html
http://www.unicef.org/voy/takeaction/takeaction_cfc_questionnaire.php
玉村公二彦氏(奈良教育大学教授)が草案の日本語仮訳を行い、
サイト上で公開しています。
http://mailsrv.nara-edu.ac.jp/~tamamura/kenri/kodomo.htm
2007年9月26日:国際母子保健キャンペーン
「10,000,000 人の母と子の命を救うために!
~グローバルキャンペーン "デリバー・ナウ "~」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri20070928.html
障害者NGO事務局長が参加し、「母子保健問題においても、医療サービスや教育、
交通手段などに、障害者を含む誰もがアクセスできるようにすることが重要である」
と発言しました。
また、国連総会にて障害者権利条約が成立したことにふれながら、
「世界に暮らす6億5千万人の障害者ぬきに、貧困削減やMDGs4及び5の達成は
不可能であること、母子保健サービスにおいても物理的なアクセシビリティーを
確保し、母子保健を含む開発においては、障害者やその他の弱者を視野に統合した
政策とプログラムが必要であること」を訴えました。
2007年10月:「障害児の権利促進」に関するイノチェンティ・ダイジェスト
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/071030_rights_children/index.html
教育、医療サービスおよびリハビリテーション、社会的および法的支援、
余暇および文化活動、職業および生活スキル訓練などへのアクセスを含む、
障害児の発達に関連するあらゆる局面について検討した報告書で、
障害者権利条約にも焦点を当てています。
2007年10月:障害者権利条約および選択議定書に関するハンドブックの発行
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri20071008.html
国連のウェブサイト、enable(http://www.un.org/disabilities/index.asp)から
見ることができます。
HTML版:
http://www.un.org/disabilities/default.asp?id=212
PDF版:
http://www.un.org/disabilities/documents/toolaction/ipuhb.pdf
また、同時期に、国連障害フォーカルポイント(国連経済社会局)の
伊東亜紀子氏より、「障害者の権利条約-その意義、条約策定過程、今後の課題」を
ご寄稿いただきました。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri_itoh.html
(日本国内の動き)
2007年9月28日:日本政府仮訳文「障害者の権利に関する条約」の公表
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/adhoc8/convention.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/shomei_32.html
2007年10月29日:
「障害のある人の権利に関する条約 仮訳」(川島聡・長瀬修 仮訳)の更新
http://www.normanet.ne.jp/~jdf/shiryo/convention/index.html
2007年10月1日:日本障害フォーラム(JDF)が
「「障害者の権利に関する条約」日本の署名にあたっての声明」を発表
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri20071001.html
2007年10月16日:JDFが「障害者の権利に関する条約における日本政府署名に伴う
政府仮訳に関する意見」を発表
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/ri20071016.html
意見は、次のような言葉で締めくくられています。
===
すでに署名をおこなった政府は、私たちとのあらゆる種の交渉に対する
扉をつねに開いておく義務がある。
権利条約は第4条で障害者団体との緊密な協議と関与を保障すべきであると
規定していることから、
今後速やかに、政府公定訳作成の場を設け、
その議論と決定の過程にJDFの参加を保障することを求める。
これまで5年に渡る条約の交渉過程において、
日本政府はJDFとの定期的な意見交換を行い、
また政府代表団にもJDF推薦の障害当事者を顧問に加えるなど、
障害者NGOとの緊密な協力関係のもと進めてきたという経過がある。
こうした点を評価するからこそ、Nothing about us, without us! 
(私たち抜きに私たちのことを決めるな!)の精神を忘れることなく、
政府は私たちとともに歩むべきであることをあらためて求めるものである。
===
2月14日に外務省のコーディネートにより、主として内閣府関連項目の課題について
内閣府、厚生労働省および法務省の関係者とJDFとの意見交換会が開催されました。
JDFから上記の課題について事前に意見書が提出され、政府との交渉が始まりました。
今後継続してこのような協議の場が設けられることが期待されます。
この議論は、障害者基本法の施行5年後の見直し(2009年)や
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kihonhou/kaisei.html
障害者差別禁止法制定への運動とも関連しています。
また、各分野でも、Reasonable Accomodation(合理的配慮)等、
権利条約をきっかけに共有されつつある概念との関わりが
語られるようになってきています。
以下の2つのコンテンツでは、米国の障害学生支援において
合理的配慮がどのように実現されているかが紹介されています。
目に見えない障害のある大学生の就学支援:アメリカモンタナ大学の実例
渡部テイラー美香(モンタナ大学障害学生サービス部コーディネーター)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/dss.html
研究会「発達障害のある大学生への支援」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/ld/071121_workshop/index.html
DINFでは、関連する動きを今後も追っていく予定です。
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【2】新着情報
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【情報のアクセス問題】
(2月21日 新着)
著作権法
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/0612_copyrightlaw/index.html
  現行著作権法の全文です。障害者福祉と関係が深いのは
  「著作権の制限(第三十条―第四十条)」の部分です。
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/0612_copyrightlaw/chapter02_03_5_1.html
  参考:
  発達障害児・者の情報保障と著作権法改正
   井上芳郎(障害者放送協議会著作権委員会、全国LD親の会)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/copyright/071124_inoue.html
  文化審議会著作権分科会法制問題小委員会 平成19年度・中間まとめ
  (文化審議会著作権分科会 法制問題小委員会 平成19年10月12日)
  *障害者福祉に関連する部分の抜粋
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/071012_copyright_housei-chuukan/index.html
  知的財産立国に向けた著作権制度の改善に関する調査
  (三井情報開発株式会社 総合研究所 平成18年3月)
  *障害者福祉に関連する部分の抜粋
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/0603_mitsui_copyright_research/index.html
(2月28日 新着)
東京布の絵本連絡会の活動(渡辺 順子 東京布の絵本連絡会 代表)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/0802_watanabe_cpb.html
  1990年1月に発足した「東京布の絵本連絡会」の活動について、
  公共図書館、母子保健活動、海外への普及活動を中心にご紹介いただきました。
  布の絵本は、最初は、視覚障害をもつ子どものためのさわる絵本として始まり、
  脳に障害がある子や手指に障害もつ子に喜ばれることがわかってから
  “すべての障害児”のために作るようになり、現在では非障害児で愛情不足な子、
  本に親しみのない子、さらには交通事故、スポーツ怪我、脳梗塞などによる
  言語喪失、手指機能の回復など、大人のリハビリとしても活用されていると
  書かれています。
  「図書館利用に障害のある人へのサービス」、録音図書、DAISY等がたどってきた
  流れと似ていて、さらに、今後の方向も示唆しているところがあると感じました。
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【3】セミナーのご案内
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●DAISY活用ワークショップ
障害者による情報発信と情報交換のために支援とサービスを行っております
「障害者情報ネットワークノーマネット」のサービスのひとつ、
DAISYについて、多くの利用者および団体に利用して頂くため、
「DAISY活用ワークショップ」を企画いたしました。
是非ご参加頂きたくご案内申し上げます。 
*DAISY http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/
日時:
平成20年3月22日(土) 午前10時から午後5時
平成20年3月23日(日) 午前9時30分から午後5時
会場:戸山サンライズ
http://www.normanet.ne.jp/~ww100006/
「DAISY活用ワークショップ」の内容:
読みに障害がある人々にDAISY活用の機会を提供するため、
パソコンを活用しての実際の操作を含むノウハウを得ることをねらいとします。
対象者としては、すでにノーマネットを利用している情報提供団体および、
これから情報提供団体として登録し、ノーマネットの利用を
ご検討いただける団体の方。または、個人利用者。
(*注: 申込多数の場合は、すでに情報提供団体として
ご登録いただいている方を優先させていただきます。)
演習用として、参加者に各1台のパソコンを用意いたします。
また、22日14:30までの講義の時間のみの参加も可能です。
別途ご相談下さい。
研修会のプログラム(予定):
3月22日(土)
 9:30~        (受付)
10:00~10:10 開会
10:10~12:10 DAISY概説(講義)
13:10~14:30 AMIS操作法講義(講義)
14:45~17:00 AMIS演習1
3月23日(日)
 9:30~12:00 AMIS演習2(グループワーク)
13:00~14:00 DAISY活用法発表討議
14:30~16:30 DAISY活用演習
16:30~16:55 まとめ
16:55~17:00 閉会
定員:20名
参加費:1000円
申し込み方法:
下記申込書にご記入のうえ、平成20年3月18日(火)までに
FAXまたは電子メールにてお申し込み下さい。
なお、ご不明な点があれば下記へお問い合わせください。
問い合わせ先・申し込み先
(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター(担当:吉広・池田)
電話:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
電子メール:info@mx.normanet.ne.jp
詳細リンク先:http://www.normanet.ne.jp/info/workshop0803.html
以下、お申し込み入力項目
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(財)日本障害者リハビリテーション協会
    情報センター 行
「ノーマネットサービス活用研修会」
参加申込書(3月22日・23日開催)
団体名等:
参加者氏名:
電話番号:
FAX番号:
メールアドレス:
備考(*):
(*) 
PC要約筆記、手話通訳等、情報保障が必要な方は
ご記入下さい。
また、その他にご質問等ございましたらご記入下さい。
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【4】ウェブ担当者コラム
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2月17日に大阪市立図書館において、第3回LLブックセミナー
「LLブック(読みやすくわかりやすい本)を進める~だれもがみんな読書を楽しみたい。
知的障害や自閉症、読み書き障害などがあっても、願いはいっしょ。~」が
開催されました。
http://www.oml.city.osaka.jp/topics/llbook.html
このLLブックセミナーは、スウェーデンの読みやすい図書基金の
ブロール・トロンバッケ氏が2005年に来日にした際に
「知的障害・自閉症児者のための読書活動を進める会」によりスタートしました。
今回は3回目で、全日本手をつなぐ育成会が発行する知的障害者のための新聞、
「ステージ」について、編集者である野沢和弘氏の講演と
当事者から読書についての発言などのプログラムが設けられました。
またマルチメディアDAISYの対象者への有効性や
近畿視情協・LLブック特別研究グループ編の
『LLブック、マルチメディアDAISYブックリスト』が紹介されました。
 
『LLブック、マルチメディアDAISYブックリスト』のPDF版は
以下からダウンロードできます。
http://homepage2.nifty.com/at-htri/ll-book.htm
 
同会は、リストの活用を呼びかけるとともに、
新たに追加すべき本の情報の提供も求めています。
 
なお、ここでいう「LLブック」とは「障害当事者に利用可能な本」という意味です。
 
お問い合わせは、
近畿視覚障害者情報サービス研究協議会
「LLブック特別研究グループ」(a-hat@lnetk.jp)まで。
 
リストでは『赤いハイヒール』や『DAISYファクトリー』で
ダウンロードできるDAISY図書もご紹介いただきました。
 
マルチメディアDAISYのCD-ROM付き
赤いハイヒール
~ある愛のものがたり~
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/news/books/redhi.html
 
DAISYファクトリー
http://www.normanet.ne.jp/services/download/daisy.html
 
日本障害者リハビリテーション協会でも、
2003年に前述のブロール氏を招聘したことをきっかけに、
「LLブック」の概念の普及に努めており、
以下のような参考文献を掲載しています。
読みやすい図書のためのIFLA指針
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/ifla.htm
認知・知的障害者にとっての分かりやすい情報(ブロール・トロンバッケ)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/bror.html
スウェーデン読みやすい図書基金―読みやすい図書センター
(The Swedish Easy-to-Read Foundation―The Center for Easy-to-Read)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/sweden.htm
「わかりやすいことば」研究所(フィンランド)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/language.htm
わかりやすくしていますか?
(メンキャップ:英国、ウェールズおよび北アイルランド)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/easy/mencap/index.html
ハーレム市立図書館(オランダ)の Easy Reading Plaza
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/erp.html
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【5】アンケート
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今年度もDINFサイト及び当メールマガジンを
お読みくださいまして、ありがとうございました。
来年度のDINFサイトの運営の参考とさせていただくため、
下記アンケートにご回答いただき、
webmaster@dinf.ne.jp にお送りいただければ幸いです。
件名は、「DINFメルマガアンケート回答」としてください。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
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お名前:
ご所属:
メールマガジンの登録開始時期:第  号から
DINFサイトで役に立った記事:
今後DINFサイトに掲載してほしい情報:
その他DINFサイトやメールマガジンへのご要望:
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以上です。ご協力ありがとうございました。
□□■ 編集後記………………………………
今回は、アンケートを実施してみることにしました。
ぜひお声を聞かせていただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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