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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第25号(2008年8月18日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第25号(2008年8月18日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】 http://www.dinf.ne.jp  
 【 お問合せ 】 webmaster@dinf.ne.jp
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■   目次
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【1】新着情報
【2】セミナーのご案内
【3】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報
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【会議・セミナー】
(7月17日 新着)
国際セミナー
「ヨーロッパとアジアのソーシャル・ファームの動向と取り組み
 -ソーシャル・インクルージョンを目指して-」(2008年1月20日)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/080120_seminar/index.html
  (財)日本障害者リハビリテーション協会では、
  日英高齢者・障害者ケア開発協力機構とともに過去8年に渡り、
  ソーシャル・インクルージョン、ソーシャル・ファームを
  テーマとした国際セミナーを開催してきました。
  平成19年度のセミナーは、社会的企業の先進地域である
  ヨーロッパとアジアから専門家を招聘し、
  わが国の障害者雇用の関係者と意見交換を行うことを目的として行いました。
  講演者のパワーポイント資料を先行して掲載しておりましたが、
  報告書が完成しましたので、データを追加しました。
【刊行物】
(8月11日 新着)
月刊ノーマライゼーション 2008年8月号(通巻325号)目次
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n325/index.html
(7月14日 新着)
月刊ノーマライゼーション 2005年3月号(通巻284号)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n284/index.html
月刊ノーマライゼーション 2005年4月号(通巻285号) 
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n285/index.html
  ノーマライゼーションは、各省庁の障害者施策に関する情報や動き、
  全国各地域での実践例の紹介、移動・コミュニケーションなどの生活情報、
  「第2次アジア太平洋障害者の十年」「障害者権利条約」など
  国連をはじめとする世界の障害のある人を取り巻く動きを紹介した、
  障害者福祉総合情報誌です。
  http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
  DINFでは、1995年10月号から2005年4月号までの目次と記事本文、
  2005年5月号から最新号までの目次を掲載しています。
  今年度は、2005年の分の記事本文の掲載を順次行っており、
  今月は2005年3月、4月の記事本文を新たに掲載しています。
  
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【2】セミナーのご案内
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●総合リハビリテーション研究大会 in 広島
 第31回 総合リハビリテーション研究大会
 第8回 広島国際大学市民福祉公開講座
テーマ:「手と手を・・・ひろしまからの発信」
開催要旨:
地域リハビリテーションの原点である、
「人が人に対する優しさ」を具現化してきた広島の地でなしえたこと、
また、われわれがこれから成さなければならないことについて、
ともに考える大会にしたいと存じます。
日時:2008年8月29日(金)~30日(土)
会場:広島国際会議場(広島市中区中島町1-5)
   http://www.pcf.city.hiroshima.jp/icch/
参加費:一般3,000 円 学生1,000 円(懇親会を除く全プログラム)
懇談会:6,000円(29日夕刻)
主催:
「総合リハビリテーション研究大会in 広島」実行委員会
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
【生涯学習】
日本理学療法士協会(生涯学習基礎プログラム)
日本作業療法士協会(SIG 認定取得研究大会)
【申込方法】
下記ホームページから参加申込みができます。
http://www.normanet.ne.jp/~rehab/
【お問い合わせ】
財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
http://www.normanet.ne.jp/~rehab/
「総合リハビリテーション研究大会in 広島」 事務局
〒739-2695 広島県東広島市黒瀬学園台555-36
広島国際大学医療福祉学部 坊岡研究室
TEL/FAX:(0823)70-4897  E-mail:riha31@hw.hirokoku-u.ac.jp
【主なプログラム】
○8月29日(金)
開会  13:00
◎基調講演 13:30~14:30
山口 昇先生(公立みつぎ総合病院・事業管理者)
      「地域リハビリテーションと地域包括ケアシステム」
◎ 情勢報告 14:40~ 
松井 亮輔氏(総合リハビリテーション研究大会常任委員長・法政大学教授)
      「リハビリテーション・インターナショナル(RI) の動静」
◎ 各分科会コーディネーターによる課題整理 15:00~17:00
1 権利条約の行方
 (尾上 浩二氏 DPI日本会議 事務局長)
2 「生きにくさ」と向き合う
 (藤井 克徳氏 常任委員・日本障害者協議会常務理事) 
3 共通言語としてのICF
 (大川 弥生氏 国立長寿医療センター研究所 生活機能賦活研究部部長)
4 組織連携とコーディネート
 (橋本 康男氏 元広島大学地域連携センター教授・広島県総務局国際課長)
5 社会資源の創造
 (森 浩昭氏 「僕らのアトリエ」販売店代表)
◎ 懇談会  18:00~20:30    料亭 久里川 
 (会場からバス送迎・車いす利用者には別途対応)
○8月30日(土)
◎分科会  9:30~12:00
グループ1【権利条約の行方】
グループ2【「生きにくさ」と向き合う】
グループ3【共通言語としてのICF】
グループ4【組織連携とコーディネート】
グループ5【社会資源の創造】
◎ 午後:全体会分科会総括  13:00~14:00
*プログラム・演題は、変更する場合があります。
●イベント『ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援-DAISYを使ってみよう』
趣旨:
日本では、あまり知られていないが、字を読むことに困難な人たち(ディスレクシア)が
たくさんいると考えられる。怠けていると思われることがしばしばあるが、
早期から自分にあった情報や教育支援を受け、学習方法を見出すことができれば、
自尊心を失うこともなく、その才能を伸ばしていくことができる。
そのような子どもたちへの読みを補助し、読みやすい学習教材や図書を作成するために、
DAISY等の情報技術が有効なことも多い。
本企画では、ディスレクシアへの理解とその支援としてDAISYを知ってもらうために
講演会や体験会などのイベントを開催する。
日時:2008年11月1日(土)
場所:ゲートシティ大崎
http://www.gatecity.jp/
主催:(財)日本障害者リハビリテーション協会
協力:NPO法人エッジ・(社)日本国際児童図書評議会・ゲートシティ大崎
助成:独立行政法人 福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」
内容:
1.講演会(ゲートシティホール)
 基調講演:DAISYを利用したディスレクシア支援
  河村宏(国立身体障害者リハビリテーションセンター特別研究員)
 ディスレクシアが持つ困難さ-親の立場から
  末盛千枝子(日本国際児童図書評議会副会長)
 ディスレクシアに対する支援-当事者の立場から
  藤堂高直(建築家)
 ワークショップ報告ビデオ上映
 ディスレクシアのマルチメディアDAISY-当事者そして教育者の立場から
  神山忠(岐阜県立関特別支援学校教諭)
 ディスレクシアへのDAISYの有効性-発表1、発表2
 意見交換会「DAISY図書はどうやったら手に入るのか?」
  指定討論者発言:井上芳郎(LD親の会)
2.絵の展示(ディスレクシア当事者のイギリスの画家マッケンジー・ソープ氏)
 (ギャラリー)
3.DAISYワークショップ報告展示(ルームA)
4.DAISY体験・相談コーナー(ルームB)
5.DAISYに関わる機器展示(ルームC)
講演会情報保障:
同時通訳、パソコン要約筆記あり。
手話通訳・点字資料・磁気ループが必要な方は申込みの際にご記入ください。
申込先・問合せ:
日本障害者リハビリテーション協会 情報センター 
TEL:03-5273-0796 / FAX:03-5273-0615 / e-mail: dinf-j@dinf.ne.jp
担当:有田・太田・野村
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【3】ウェブ担当者コラム
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●JBBY編集者講座第2期
第4回「障害児図書の編集と制作」(鴻池守氏)
2008年1月、JBBY(社団法人日本国際児童図書評議会)では、
児童図書の編集にかかわる人たちの研修と交流の場として、
会長の松居直氏を校長とした「JBBY編集者講座」をスタートしました。
7月11日はその第2期(4回連続講座+特別講座のシリーズ)の第4回で、
鴻池守氏(元・偕成社編集長)が「障害児図書の編集と制作」について
ご講演をされました。
鴻池さんは、日本のバリアフリー出版の歴史を築かれた方ですが、
それは「計画したというよりも自然発生的だった」というところから
お話は始まりました。
最初は、経済、歴史などの本の制作に関わり、
絵本に興味を持つようになったのは
お子さんが生まれてからだったのだそうです。
よい絵本、悪い絵本という議論もあった時代のこと。
それを自分で確かめなければと思った鴻池さんは、
お子さんのために本棚と絵本を準備しました。
仕事でなかなか子どもの起きている時間に帰ることはできませんでしたが、
子どもが触る絵本は傷むので、どの本を読んでいるのかはわかりました。
どんな色や絵がわかりやすいのか、子どもから教わったと鴻池さんは言います。
それが絵本を作ろうと思うようになったきっかけだそうです。
鴻池さんのお子さんは、男の子と女の子の双子でした。
男の子が何を好み、女の子が何を好むのかもよくわかったそうです。
1歳半で男の子が高熱を出し、右半身に障害が残りました。
障害ある子どもについて理解してもらうにはどうしたらよいのかについて
考えるようになったきっかけのひとつは、双子の弟のことを書いた
お嬢さんの作文だったそうです。
イタリア・ボローニャの国際絵本原画展では
障害のことを書いた絵本をたくさん見つけ、翻訳を始めました。
絵本のことを子どもから教わった経験を持つ鴻池さんは、
障害のある子どもの本については
当事者に聞こうという姿勢を自然と最初から持っていたのだと思います。
視覚障害についての本を作るなら盲学校に行き、ダウン症の本を出せば
「なぜ翻訳ばかりで日本の本がないのか」と反響が来て、
日本の本を出す協力者ができました。
どういう障害に何がいいのかをいろいろな人に会ってみて
見つけていくという信念と行動力がありました。
作品を実際に見てもらって試すと「障害児の世界」も「健常児の世界」もわかるので、
多くの人に実際に当たってみるのが大切だと強調されていました。
「読みやすい図書」の関連では、知能年齢で本を与えがちだが、
生活年齢に合った内容をわかりやすい言葉で書いた本が必要であること、
「言葉の大切さ」についてのお話が印象的でした。
マルチメディアDAISY図書『ねずみのよめいり』と
『赤いハイヒール』も紹介していただき、
当協会野村より補足もさせていただきました。
鴻池さんが制作に携わった本や数々のバリアフリー絵本も紹介されました。
小学館の編集者より『点字つき絵本の出版と普及を考える会』の活動も紹介されました。
障害児にとってだけでなく、社会にとってよい作品を作っていくことの大切さ、
バリアフリーとしての出版を超えて、ユニバーサルデザインとしての
出版の必要性について学んだ2時間でした。
関連情報:
JBBY(社団法人日本国際児童図書評議会)
http://www.jbby.org/
DAISY研究センター
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/
『赤いハイヒール』
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/multimedia/redhi.html
『はなさかじい/ねずみのよめいり』
http://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/multimedia/sample.html
シンポジウム「バリアフリー図書の普及を願って-図書館と出版の協働-」
(国際子ども図書館 平成17年7月20日)
http://www.kodomo.go.jp/event/evt/bnum/event2005-6.html
展示会「読書の楽しみをすべての子どもたちに」
(国際子ども図書館 平成17年7月21日~7月24日)
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2005-02.html
点字つき絵本・さわる絵本リスト(てんやく絵本 ふれあい文庫)
http://homepage1.nifty.com/fbunko/
●第33回わたぼうし音楽祭
参加した職員からの寄稿です。
ひとつの企画を30年以上続けることの重みを感じました。
***
第33回わたぼうし音楽祭が2008年8月3日、
たんぽぽの会主催により奈良県文化会館国際ホールで開催された。
今年のテーマは「夢をつくろう。明日をえがこう」。
障害をもつ人たちも、地域のなかで人間らしく
いきいきと生きられる社会をつくろう。
そんな願いをこめて、障害を持つ子供たちの母親が中心になり、
「奈良たんぽぽの会」が誕生した。
1976年、障害をもつ人たちの自立援助サービスセンターをつくるために
「財団法人たんぽぽの家」が設立され、
施設運営と並行して健常者と障害者が共に生きる社会づくりをすすめてきた。
活動の中で全国的に注目を集めているイベントのひとつが、
1976年から毎年夏、奈良市で開いている「わたぼうし音楽祭」である。
音楽祭は本年2008年で33回を数え、全国から総数356点の作品応募があり、
選考会を経て10曲が演奏された。
最年少は「しゃぼん玉」というかわいい作詞をした10歳の少年から、
最年長は「世界中で一番大切な人」という夫婦のラブソングを作詞した
86歳の高齢者まで幅広く応募があった。
オープニングは、今回はじめての試みである車いすのダンスパフォーマンスにより開始。
数々のダンススポーツ競技会で受賞をしている
ジェネシスオブエンターテイメントにより、
リズミカルで楽しいオープニングとなった。
今年のわたぼうし大賞には、滋賀県から作詞を応募した
「星野友輝」さんの「大きな夢」が選ばれた。
視覚障害者の星野さんの「大きな夢」は、新里秀一氏の作曲と
会場中に響き渡る見事なボーカルにより、約1,000人の観客の胸を打った。
繰り返される次の箇所は印象深い。
  がんばっているのはあなただけじゃないよ
  悩んでいるのもあなただけじゃないよ
  障害に甘えるのも跳ね返すのもやめにして
  どうせなら大きな夢をみればいい
  世界はあなたが思うより
  ずっとずっと広いから
来年2009年に韓国で開催予定の「アジア・太平洋わたぼうし音楽祭2009」の
アピールのため、Jueun JeonさんとArum Leeさんにより歌が披露され、
フィナーレはボランテイア・障害者をはじめ、全員で音楽を歌い終了となった。
***
関連情報:
第33回わたぼうし音楽祭 8/3 
http://popo.or.jp/new/detail.php?cid=179
第33回わたぼうし音楽祭 入選作品一覧 
http://popo.or.jp/new/detail.php?cid=180
障害者文化芸術振興に関する実証的研究事業報告書 平成6年度
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/resource/other/z00017/z0001701.html
日本発・障害者事情:国境を越えた歌声(2002年1月)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/daw/wz0204002.html
日本発・障害者事情:生きている場所からのメッセージ(2004年10月)
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/daw/wz_matukane.html
□□■ 編集後記………………………………
今回の号は講演会情報とコラムが中心となりました。
次回以降はまたコンテンツについてご紹介できればと思います。
 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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