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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第36号(2009年7月3日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第36号(2009年7月3日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
 国内外から広く関連する情報を収集し障害者関連の情報を
 提供しているサイトです。
 【 DINFホームページ 】http://www.dinf.ne.jp
 【 お問合せ 】webmaster@dinf.ne.jp
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 登録されているメールアドレスよりお送り下さい。
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 【 プライバシーポリシーについて 】
 個人情報を適切に保護するため、お預かりした情報は取扱いに
 つきましては細心の注意を払っています。
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■ 目次
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【1】新着情報
【2】情報センターからのお知らせ
【3】セミナー案内
【4】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報
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<DINF日本語版>
【情報アクセス-世界の図書館の障害のある人へのサービス】
(6月29日 新着)
老人ホームにおける回想法を使用した図書館サービス
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/library/library_service.html
  デンマークのゲントフテ公立図書館が行っている老人ホームにおける
  図書館サービスについての記事です。
  本を通して高齢者同士が会話を始めたり、本がすっかり気に入り
  どこにでも持ち歩いて楽しんでいる人がいるという
  老人ホームの職員のコメントが印象的です。
【情報アクセス-障害児のための本】
(6月25日 新着)
障害のある人たちと新刊書・オーディオブックの中にいる彼らのいい友だちについて
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/book/dasband209-3031.html
  ドイツの全国身体障害者連合会が発行している
  雑誌『Das Band』の2009年4月発行の第2号に掲載されていた、
  ドイツの障害をテーマとした児童書の紹介のページを翻訳しました。
  おばあちゃんの認知症やお母さんのうつ病を子供の目線で描いた本や
  色について描いた本で、活字が白く全体がまっくろで、
  点字もあって挿絵も触れる本など、特徴的な本が紹介されています。
<DINF英語版>
【Conferences Information - International Seminar】
(6月25日 新着)
International Seminar on Textbooks in DAISY Format
-Future of the Textbooks for All
http://www.dinf.ne.jp/doc/english/conf/int_seminar/090205DAISY_seminar_english/index.html
  2月5日の国際セミナーの英語資料です。
  英語話者のパワーポイントの英語原文はこちらにあります。
  (日本語版のページには翻訳した情報を載せています。)
  
  関連情報:
  国際セミナー報告書
  「DAISYによる教科書づくりを考える」-欧米から学ぶ-
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/090205daisy_seminar/index.html
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【2】情報センターからのお知らせ
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●障害者権利条約の話「わたしたちのできること」を
 郵送費ご負担にてご希望の方に差し上げます。
ユニセフ発行の障害者権利条約の話"It's about alility"の日本語版
「わたしたちのできること」を
(財)日本障害者リハビリテーション協会から発行しました。
子どもたちにわかりやく書かれ、イラストをたくさん使っていて
楽しみながら権利条約を知ることができる構成になっています。
PDFとHTML版はすでにDINFに掲載しています。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/rightafter/unicef_jp_Lo.pdf
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/rightafter/0804_ability.html
印刷版(1冊)をご希望の方は180円分の切手を同封の上、
住所・氏名・電話番号を明記して以下までお送り下さい。
必ず「わたしたちのできること」希望とお書き下さい。
なお、複数冊ご希望の場合は、ご連絡ください。
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センター
有田行き
dinf-j@dinf.ne.jp
TEL:03-5273-0796
FAX:03-5273-0615
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【3】セミナーのご案内
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●日本障害フォーラム(JDF)主催 講演会
 アメリカ ADA法の現状と将来展望
■趣旨
障害をもつアメリカ国民法(ADA)研究の第一人者である、
ピーター・ブランク教授の来日を機に、JDFでは講演会を企画しました。
ADAのアメリカ市民・社会への影響や将来展望について、
質疑応答を交えて講演いただきます。
わが国における障害者差別禁止法の実現をはじめとする、
今後の取り組みに向けた示唆を得たく、
幅広い関係者のご参加をお待ちしております。
■日時 2009年7月10日(金) 14:00~17:00
■場所 戸山サンライズ 2F 大研修室 (新宿区戸山1-22-1)
■講演者 ピーター・ブランク教授(米国 シラキュース大学ロースクール)
※ロースクールのほか、同大学バートン・ブラット研究所、
 研究科および学部などの教授を兼任。専門はADA研究で第一人者。
■内容 ○講演(120分)
    ○質疑応答(60分)
■いずれも日英逐次通訳。
■手話通訳・要約筆記あり。
■参加費 無料
■申込み方法
お名前、ご所属、ご連絡先(TEL/FAX/e-mail)、
必要事項(手話通訳、要約筆記、点字資料、磁気ループ、車いすスペース、その他)を
事務局宛、ご連絡下さい。
■申込み・問合せ先
JDF事務局
TEL:03-5292-7628
FAX:03-5292-7630
E-Mail:jdf_info@dinf.ne.jp (jdfとinfoの間にアンダーバーがあります。)
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●2009年度 第1回「CBRと開発」勉強会
 バングラデシュにおける開発の経験から障害を考える
日時:2009年7月11日(土) 午後1時30分~4時半 (受付開始:1時)
会場:戸山サンライズ 2階 大研修室B
住所:東京都新宿区戸山1-22-1 http://www.jsrpd.jp/static/place/index.html
定員:40名(定員になり次第締め切らせていただきます。)
情報サービス:手話通訳・点字プログラム(必要な方はお申込の際にお知らせ下さい)
参加費:会員500円、非会員1,000円
主催:JANNET(障害分野NGO連絡会)
■趣旨
JANNETは、昨年クィーンズ大学(カナダ)で使用されている
CBRのテキストを有志で翻訳・出版(明石書店)したことをきっかけに、
同年5回に渡り「CBRと開発」の勉強会を開催し、
CBRの多くの課題への議論を深めてきました。
2009年度も連続勉強会を開催します。
第1回目は、バングラデシュを中心に長く活動を続けている
シャプラニールから筒井哲朗さんと白幡利雄さんをリソースパースンに迎え、
「バングラデシュにおける開発の経験から障害を考える」
と題したセミナーを行います。
シャプラニールの経験から学び、CBRの懸案事項である「住民参加」、
「住民のオーナーシップ」について議論を深めたいと考えています。
また、この機会に、開発団体と障害関係団体の協働の可能性を探りたいと思います。
ディスカッションの時間も十分にありますので
関心のある方はどなたでもご参加ください。
このシリーズへのご参加が初めての方も歓迎します。
参加ご希望の方は、事務局までメールまたはFAXにてお申込みください。
なお、過去の勉強会については、JANNETの関連サイト
http://www.normanet.ne.jp/~jannet/cbr/index.html
でご覧いただけます。
■プログラム
ファシリテーター:
 沼田千妤子(日本発達障害福祉連盟/JANNET研修研究委員会副委員長)
1:35-2:10
シャプラニールの沿革について: 
 白幡利雄さん
 (特定非営利活動法人シャプラニール=市民による活動協力の会 海外活動グループ)
2:10-2:55
事業例としてバングラデシュ、パプリの事業の説明および
これまでの事業で発見された課題と今後の計画
 白幡利雄さん
2:55-3:10
質疑応答(白幡利雄さん)
3:10-3:20
休憩
3:20-4:20
鼎談:住民参加について 
 筒井哲朗さん(シャプラニール事務局長)、白幡利雄さん、沼田千妤子
■申込方法
参加ご希望の方は、下記の事項をJANNET事務局までFAXまたはメールでお知らせ下さい。
昨年度「CBRと開発」の勉強会にご参加いただいた方は
お名前のみでお申込みいただけます。
1.お名前(ふりがな)
2.所属
3.E-mail
4.住所
5.電話
6.FAX
7.手話通訳利用の有無
8.点字プログラム利用の有無
9.研究会に期待すること
10.その他(ご質問・ご意見)
■お申込・お問い合わせ
JANNET(障害分野NGO連絡会)事務局
電話:03-5292-7628、FAX:03-5292-7630、E-Mail:jsrpd_kokusai@yahoo.co.jp
■詳細リンク先:http://www.normanet.ne.jp/~jannet/annai/090711cbr_ben01.html
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【4】ウェブ担当者コラム
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●雑誌記事に見るドイツの障害児図書(バリアフリー図書)事情
ドイツの全国身体障害者連合会が発行している
雑誌『Das Band』(2009年4月発行第2号)を
ぱらぱらとめくっていると児童書の紹介と思われるページがありました。
http://www.bvkm.de/0-10/zeitschriften,dasband.html
そこには、本の写真が載っていました。
まっくろな本で活字が白く、イチゴと思われる絵が浮き上がって見えます。
おそらく点字と思われるポツポツも見えました。
ところで、障害児図書(バリアフリー図書)の種類は、
「FOR」、「ABOUT」、「BY」の3つに分かれます。
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/seminar20061117/kouen02.html
FOR Children with special needs:子どもたちのために作られている本
ABOUT Children with special needs:子どもたちについて書かれている本
BY Children with special needs:障害児者によって作られた本
この3つのうちのFORにあたる本は、
点字や絵文字が付いていたり、絵がさわれるようになっていたり、
音声が付いていたり、マルチメディアDAISY図書がついていたりする本ですが、
日本国内で現在購入可能なのは20冊にも満たないといわれています。
コストが高いのに売れないなど、さまざまなバリアがあり、
出版も普及も困難なため、出版されている本自体が少ないためです。
この雑誌上の写真から、
ドイツではおもしろい障害児図書が出ているのかもしれないと思い、
この記事の全体を読んでみることにしました。
こちらが、その翻訳です。
障害のある人たちと新刊書・オーディオブックの中にいる彼らのいい友だちについて
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/book/dasband209-3031.html
『ハイジ』と『秘密の花園』は、別格として、
それ以外に10冊の図書が紹介されています。
FORは、『色についてのくろい本(Das schwarze Buch der Farben)』のみでしたが、
障害のことを学んだり知ったりするための
ABOUTの本が多様なのが特徴的であると思いました。
日本でも母親の統合失調症について語った本が最近出版されていますが、
『ママのかいぶつ(Mamas Monster)』のように児童書で、
子どもの目線で母親のうつを語った本というのは、まだないのではないでしょうか。
子どもの言葉ですから、タイトルも中身も
大人が使わないような率直な表現だと想像できるのですが、
そうやって子どもなりに家族の老化や障害を受け止めていくのではないかと思います。
また、『色についてのくろい本(Das schwarze Buch der Farben)』は、
一般の洋書と同様にオンライン書店で購入することが可能です。
まもなくこちらにも現物が届く予定です。
この記事で紹介されている本は、『ハイジ』と『秘密の花園』以外は、
翻訳されていないものと思っていたのですが、
書誌データの確認のために検索をかけていたところ、
『リーコとオスカーともっと深い影(Rico, Osker und die Tieferschatten)』は、
今年の4月に翻訳本が出ていることがわかりました。
アンドレアス・シュタインヘーフェル・作,森川弘子・訳
『リーコとオスカーともっと深い影』
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jidou/j0904/115625.html
早速入手してみました。
リーコは、考えるのに、ほかの人よりも時間がかかるので特別支援学校に通っています。
リーコは、「深い才能にめぐまれ」、
オスカーは、「高い才能にめぐまれ」ています。
隣人たちも癖のある人たちばかり。
みんなそれぞれに癖があるので、
その癖が一般的に障害と呼ばれるものなのかそうでないのかは
あまり気にならなくなっていきます。
ちなみに、「深い才能に恵まれている」という言葉は、著者の造語だそうです。
著者は、この作品を契機として、「エーリヒ・ケストナー文学賞」を受賞しました。
一般的な児童書の主人公が「深い才能にめぐまれた」子どもで、
それにより著者が作家として評価されたのは非常に喜ばしいことだと思います。
【DINF関連記事】
障害のある人たちと新刊書・オーディオブックの中にいる彼らのいい友だちについて
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/book/dasband209-3031.html
講演会「障害児に豊かな読書体験を」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/seminar20061117/index.html
2007年IBBY障害児図書推薦リスト
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/info/ibby07/index.html
□□■ 編集後記………………………………
最近、ドイツ文学と縁があるようです。
映画化されたベルンハルト・シュリンク(Bernhard Schlink)の
『朗読者(Der Vorleser)』を再読してみようと思っているところです。
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