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障害保健福祉研究情報システム(DINF)・メールマガジン バックナンバー

第41号(2009年10月20日配信)

□…… DINF: 障害保健福祉研究情報システム・メールマガジン ……………□
                第41号(2009年10月20日配信) 刊行:不定期
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 DINF(Disability INFormation Resources)は、
 財団法人日本障害者リハビリテーション協会が
 障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、
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■ 目次
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【1】新着情報
【2】ウェブ担当者コラム
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【1】新着情報
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【世界の動き-国連障害者の権利条約】
(10月1日 新着)
国連システム当局、締約国会議終了に伴い、障害者条約実施戦略を発表
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/rights/rightafter/090994_press_release.html
  第2回国連障害者権利条約締約国会議が、
  2009年9月2日から4日まで開催されました。
  国連障害者権利条約第40条には
  「締約国は、この条約の実施に関する事項を検討するため、
  定期的に締約国会議を開催する。」とあります。
【会議・セミナー】
(10月2日 新着)
平成20年度国際セミナー「CBRから学ぶ」報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/conf/090308_seminar/index.html
  2009年3月8日に、WHOでCBR推進の担当者であるチャパル・カスナビス氏と
  インドネシアのCBR開発研修センター所長でCBR実践者である
  ジョナサン・マラトモ氏を招いて、CBRセミナーを開催し、
  多くの日本の関係者にCBRを取り巻く様々な動きについて
  理解していただく機会を提供しました。
  これは同セミナーの報告書です。
【協会発ジャーナル】
(10月8日 新着)
月刊ノーマライゼーション 2009年10月号(通巻339号)目次
 特集「障害のある人の高齢期を考える」
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/prdl/jsrd/norma/n339/index.html
  ノーマライゼーションは、各省庁の障害者施策に関する情報や動き、
  全国各地域での実践例の紹介、移動・コミュニケーションなどの生活情報、
  「第2次アジア太平洋障害者の十年」「障害者権利条約」など
  国連をはじめとする世界の障害のある人を取り巻く動きを紹介した、
  障害者福祉総合情報誌です。
  http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
  DINFでは、1995年10月号から2006年12月号までの目次と記事本文、
  2007年1月号から最新号までの目次を掲載しています。
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【2】ウェブ担当者コラム
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ディスレクシアに関連する書籍を2冊ご紹介します。
●NHK「病の起源」取材班編著
 『病の起源 2 読字障害/糖尿病/アレルギー』
 (日本放送出版協会 2009年3月)
 http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00813412009
2008年4月から11月にかけて放送されたNHKスペシャル「病の起源」(6回シリーズ)をベースに、
取材時に得られたより詳しい情報を加筆して書き下ろされた本が出版された。
2008年10月12日に放送された「第4集 読字障害~文字が生んだ病~」と関連した内容は
『病の起源 2』に掲載されている。
読字障害の章は次の3つの節とコラムで構成されている。
1 読字障害とは?
2 言葉と文字
3 読字障害の克服
<コラム>読み書き障害は訓練なくして習得できない
放送では、「読字障害」という表現で統一されていたが、
本書では、次のような断り書きがついた上で読字障害と記載されている。
  「読字障害」とは、知的能力にまったく問題がなく、
  感覚・運動障害もないのにもかかわらず、
  読み書きのみが困難であるという状態で、
  英語では「ディスレクシア」という。
  日本語では社会的に統一された用語がなく、「読字障害」のほかにも
  「読み書き困難」「読み書き障害」など、さまざまな呼び方をされている
  (本書では「読字障害」と記す)。
  アメリカやイギリスでは10人に1人、日本では20人に1人が読字障害の可能性があると
  言われている。
  (p.8)
読字障害の章では、番組でも放送された次の内容が展開されている。
・恐竜研究第一人者であるモンタナ州立大学のジャック・ホーナー教授、
 建築デザイナーの藤堂高直氏のエピソード
・文字を処理するときに脳の中で何が起こっているか
・読字障害の人の場合はどうなのか
・読字専用の脳機能が実は存在しないこと、
・メリーランド州のジェーミシースクールの授業
・読字障害の人はさまざまな図形が立体として成立するかどうかの判断が
 障害のないグループのおよそ半分だったという実験結果
本文は縦書きで、二段組になっている。
縦に大きく目線を動かさずに読めるので、縦書きでも読みやすいのではないだろうか。
また、放映された映像から良い写真がたくさん使われている。
書籍になったことで、放送の内容を文章で確認でき、参考資料にもできるようになった。
【DINF関連記事】
「ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援‐DAISYを使ってみよう」
2008年11月1日(土)10:00~17:00
ゲートシティ大崎 ゲートシティホール
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/event20081101/index.html
  ディスレクシアに対する支援-当事者の立場から
  藤堂高直(建築家)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/event20081101/todo.html
【関連ウェブサイト】
病の起源 第4集 読字障害~文字が生んだ病~  
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081012.html
●小菅宏著
 『僕は、字が読めない。
  読字障害(ディスレクシア)と戦いつづけた南雲明彦の24年』
 (集英社 2009年8月)
 http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-7976-7193-3&mode=1
本書は、自らディスレクシアであることをカミングアウトし、
不登校や引きこもりなどの若者に対する社会的差別の解消に少しでも役に立てばと
講演活動を行なっている南雲明彦氏の現在までの半生を描いている。
南雲氏の苦悩は、ディスレクシアそのものに加えて、
自分自身も家族も彼を診療した精神科医すらも誰もディスレクシアとわからなかったために、
不登校、強迫神経症、暴力、自傷行為、自殺未遂等、数々の二次障害に陥ったことである。
かなり深刻な内容が書かれているが、
家族とのかかわりや自らと真摯に向き合う南雲氏の姿勢が根底にあり、
それが深刻な現実から目を逸らさずに読ませる力となっている。
【DINF関連記事】
平成19年度 DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業
シンポジウム DAISYを中心としたディスレクシアへの教育的支援 報告書
http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/symp20080112/index.html
  パネルディスカッション
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/symp20080112/discussion.html
  パネルディスカッション:配布資料
  とにかく本が読みたい!
  南雲 明彦(アットマーク国際高等学校(所属は当時のもの) 2007年9月)
  http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/symp20080112/discussion_haifu3.html
□□■ 編集後記………………………………
お知らせがなかったとお叱りの言葉をいただきそうなのですが、
9月、10月とNHKのニュースで
ディスレクシアやDAISYのことを取り上げていただき、
だいぶ反響をいただいております。
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●障害者福祉の総合情報誌
月刊『ノーマライゼーション』(定価800円)
最新刊 10月号
 特集「障害のある人の高齢期を考える」
http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/
●障害者福祉専門職の方必読!
季刊『リハビリテーション研究』(定価1200円)
最新刊 140号
 特集「障害者自立支援法の検証-リハビリテーションの視点から-」
CD-ROM版発売中(1号~100号分、ブックレット付。9500円)
http://www.normanet.ne.jp/~info/rihaken/
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 発行元:(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター
 〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1
 TEL:03-5273-0796 FAX:03-5273-0615
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