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開会挨拶

大野修一(日本財団常務理事)

 国連事務総長特別代表(防災担当)として国連国際防災戦略のヘッドを務めるマルガレータ・ワルストロムさん、外務省総合外交政策局参事官国連担当大使である新美潤さん、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁障害者担当部長であるマーシー・ロスさん、岩手県陸前高田市副市長である久保田崇さん、今日参加して下さった皆様、こんばんは。今日、日本財団を代表してここにいられること、そして日本障害フォーラムとともに、このスペシャルイベントを開催できることを大変うれしく思っております。最初に、お忙しいなかディスカッションに参加していただけるすべての皆様に感謝の言葉を述べたいと思います。
 また、このイベントの為に準備をして下さった皆様にも心から感謝を述べます。
 少し、他に感謝を申し上げたい方も紹介させていただきます。国連経済社会事務局障害者権利条約事務局チーフである伊東亜紀子さん、日本障害フォーラム幹事会議長である藤井克徳さん、日本障害フォーラムの原田潔さんです。
 また、国際障害者同盟、国際リハビリテーション協会、国際連合日本政府代表部の皆様の協力や後援にも感謝申し上げます。
 皆様もご存じのように、2011年3月11日に約2万人の死者を出した東日本大震災、そしてその後、津波を経験しました。障害者、高齢者はこの災害の間、非常に危険な状態にさらされました。しかしながら、適切に彼らを救助する十分な方法が取れませんでした。大変遺憾に思うのは、障害者の死亡率が全ての住民の死亡率の2倍だということです。
 長い間、日本財団は災害のリスク削減と軽減、復興事業に関与してきました。そして、私たちは、当然のように障害者も含めて考えてきました。しかしながら、今にして思えば、それは事実と異なっていたのです。つまり、実際には十分ではなかったのです。私たちは今、明確にはっきりと障害者を含むアプローチを必要としています。
 このことを反省いたしまして、国際障害者同盟とその他の機関の支援により、今年の5月にスイスのジェネーブで行われたグローバルプラットフォームで防災に焦点を当てたイベントを開催しました。これは国際的な防災会議において障害者を主流にして開催する最初のイニシャチブです。
 昨日の国連のハイレベル会議でのディスカッションに続き、障害者を含めた防災社会の構築について多くの、そしてさらなる議論が展開することと思います。
 私たちは国際的な場においでどのようにして障害者の災害におけるリスクを軽減するかについてのディスカッションを深めて、2015年に制定される新しいDRRのための国際的な枠組みであるHFA2が適切に、そして本当に障害者を含むものであることを保障するために関係する人々と一丸となって取り組んでいかなければなりません。今日のイベントが、ここにいらっしゃる方々の参加と支援により、これらの目標に寄与することを願っています。ありがとうございました。