音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

藍住町障害者計画

No.3

人と人 かがやきあいのまちづくり

―あいずみ障害者プラン21―

平成10年3月

資料1 藍住町の概要

1 沿革・立地・産業

 徳島県東部、新旧吉野川に挟まれた本町は、阿波細川氏と三好氏の居城で南国屈指の名城勝瑞城と、全国的に名高い藍生産で、古くから栄えました。現代も、県都徳島市に隣接する立地のよさからベッドタウンとして発展しています。
 産業面をみると、農業では、藍のほかに、全国有数のニンジン生産を誇り、工業では、一般機械器類や家具、金属製品、食料品などの生産が盛んです。商業では、主要道路沿いに大型店舗の立地も進みつつあります。

位置図

2 主要指標にみる藍住町の位置

 本町人口の徳島県人口に占める割合3.4%を1としてみると、65歳以上人口は、0.22、出生者数は1.30で、高齢化と少子化は遅くなっています。
 世帯数は0.94で、核家族世帯は1.03です。
 障害者数は、身体障害者数0.67、知的障害者数0.77、精神障害者数0.16と県平均を下回っています。医療は、病院・診療所数が0.83、医師数0.41と低い水準です。産業については、農業粗生産額は0.85、工業製品出荷額等1.59、小売年間販売額0.99となっています。

主要指標にみる藍住町の位置
徳島県 藍住町 県に対する割合 指標
土地 面積(平方キロメートル)国土地理院(H5) 4,144.23 16.27 0.4% 0.12
人口 人数(人)国勢調査(H7) 832,427 28,408 3.4% 1.00
世帯数 国勢調査(H7) 273,839 8,784 3.2% 0.94
65歳以上人口(H7) 157,461 1,180 0.7% 0.22
核家族世帯(H2) 142,454 5,020 3.5% 1.03
出生者数(H7年度) 7,406 328 4.4% 1.30
障害者 身体障害者数(H8) 36,673 840 2.3% 0.67
知的障害者数(H8) 3,940 104 2.6% 0.77
精神障害者数(H8) 9,931 53 0.5% 0.16
医療 病院・診療所数(H6) 851 24 2.8% 0.83
医師数(人) (H6) 2,070 29 1.4% 0.41
住宅 着工新設住宅戸数(H6年度) 9,052 495 5.5% 1.60
農業 農業粗生産額(1000万円)(H6) 15,000 434 2.9% 0.85
工業 工場数(H6) 2,716 67 2.5% 0.72
従業員数(人)(H6) 65,775 3,634 5.5% 1.62
工業製品出荷額等(100万円)(H6) 1,441,963 78,369 5.4% 1.59
商業 小売商店数(H6) 13,490 286 2.1% 0.62
従業員数(人)(H6) 49,934 1,296 2.6% 0.76
小売販売額(100万円)(H6) 824,765 27,892 3.4% 0.99
飲食店商店数(H4) 3,502 62 1.8% 0.52
従業員数(人)(H4) 12,448 320 2.6% 0.75
販売額(100万円)(H4) 57,245 1,598 2.8% 0.82

資料:「地域経済総覧’97」
:健康福祉課

3 人口の動向

(1)人口

 本町の人口は、昭和45(1970)年の10,244人から増加の一途をたどり、平成7(1995)年には28,408人となっています。
 平成7(1995)年の年齢別人口構成比は、年少人口(0~14歳)19.9%、生産年齢人口(15~64歳)69.6%、老年人口(65歳以上)10.5%となっています。

人口の推移
昭和45年 昭和50年 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年
10,244 13,676 19,713 22,619 25,674 28,408

資料:国勢調査

人口構成比の推移
0-14歳 15-64歳 65歳以上 総数(人)
昭和45年 20.8% 65.9% 13.3% 10,244
昭和50年 24.5% 63.8% 11.7% 13,676
昭和55年 27.5% 65.2% 7.3% 19,713
昭和60年 27.3% 65.0% 7.7% 22,619
平成2年 23.5% 67.3% 9.2% 25,674
平成7年 19.9% 69.6% 10.5% 28,408
徳島県(平成7年) 15.9% 65.2% 18.9% 832,427

資料:国勢調査

(2)人口動態

 平成元(1989)年から平成8(1996)年までの自然増減の動きをみると、毎年100~200人出生が死亡を上回る自然増の状態が続いています。社会増減は、毎年300~400人転入が転出を上回る社会増が続いています。

人口動態の推移 (単位:人)
人口
自然動態 社会動態 その他 増減計
出生 死亡 自然増 転入 転出 社会増減
平成元年 290 136 154 1,438 962 476 630
平成2年 293 138 155 1,510 1,086 424 579
平成3年 266 155 111 1,426 1,121 305 416
平成4年 295 155 140 1,493 1,095 398 538
平成5年 301 159 142 1,667 1,235 432 574
平成6年 301 179 122 1,641 1,260 381 503
平成7年 328 149 179 1,592 1,176 416 595
平成8年 351 139 212 1,606 1,403 203 415

資料:住民基本台帳

4 世帯の動向

 世帯数は昭和45(1970)年の2,317世帯から増加し続け、平成7(1995)年には8,784世帯と4倍近くになっています。
 1世帯当たりの人数は、昭和45(1970)年の4.4人から、平成7(1995)年の3.2人に減少しています。
 昭和50(1975)年から平成7(1995)年までの世帯型の推移をみると、三世代世帯が30.3%から15.8%に減少、核家族世帯が60.2%から68.1%に増加、単身世帯が5.7%から21.8%に増加しており、徳島県全体と比較すると、核家族世帯と単身世帯が多くなっています。

世帯数と1世帯当り人数の推移
世帯数 世帯人員数
昭和45年(1970) 2,317 4.4
昭和50年(1975) 3,514 3.9
昭和55年(1980) 5,227 3.8
昭和60年(1985) 6,174 3.7
平成2年(1990) 7,351 3.5
平成7年(1995) 8,784 3.2

資料:国勢調査

世帯型の推移
核家族世帯 三世代 単身 その他
昭和50年 60.2% 30.3% 5.7% 3.8%
昭和55年 66.8% 24.3% 6.0% 2.9%
昭和60年 67.4% 22.4% 7.6% 2.6%
平成2年 68.3% 19.3% 9.9% 2.5%
平成7年 68.1% 15.8% 13.1% 3.0%
徳島県平成7年 55.2% 19.6% 21.8% 3.4%

資料:国勢調査

資料2 障害者の状況

1 障害者数

 障害者手帳・療育手帳の保持者で障害者数をみると、平成8年度の身体障害者数は817人(18歳以上64歳以下387人、65歳以上430人)、身体障害児数は23人(17歳以下)で、知的障害者数は77人、知的障害児数は27人(17歳以下)です。
 在宅・入所別にみると、身体障害者の5人以外はすべて在宅です。
 平成8年度末の精神障害者数(措置入院、医療保護及び公費負担通院治療中の患者数)は53人で、特定疾患医療受給者(難病患者数)は96人です。
 「藍住町障害者福祉に関するアンケート」で障害の重複についてみると、身体障害と知的障害の重複障害がある56人のうち、知的障害程度A(重度)33人で、身体障害者手帳を持っている人は9人、知的障害程度B(軽度)19人で、身体障害者手帳を持っている人は3人となっています。

障害者数
在宅者 施設入所者 総数
身体障害児・者 835 99.4% 5 0.6% 840 100%
内訳 0~17歳以下 23 100.0% 0 0.0% 23 100%
18~64歳以下 382 98.7% 5 1.3% 387 100%
65歳以上 430 100.0% 0 0.0% 430 100%
知的障害児・者 104 100.0% 0 0.0% 104 100%
内訳 0~17歳以下 27 100.0% 0 0.0% 27 100%
18~64歳以下 75 100.0% 0 0.0% 75 100%
65歳以上 2 100.0% 0 0.0% 2 100%
精神障害者 36 67.9% 17 32.1% 53 100%
特定疾患医療受給者 96
総数(縦の合計) 975 22 1,093

資料:健康福祉課
*特定疾患医療受給者(難病患者)

身体・知的障害者の重複

藍住町

上段:実数
下段:横%

合計 療育手帳の障害の程度
無回答
全体 56 33 19 4
100.0% 59.0% 33.9% 7.1%
身体障害者手帳 持っている 14 9 3 2
100.0% 64.3% 21.4% 14.3%
持っていない 39 23 15 1
100.0% 58.9% 38.5% 2.6%
(1)身体障害者・児(身体障害者手帳保持者)

 身体障害者・児数は、平成5年度が709人、平成8年度が840人と年々増加傾向にあります。
 平成9年3月31日現在の障害者数を男女別年齢別にみると、男女比では、男性459人、女性381人と男性の方が多くなっています。男女とも60歳代以上の高年齢層が多く、全体の半数以上を占めています。
 障害の部位別にみると、肢体障害が487人(58.0%)と半数以上を占め、あとは内部障害が163人(19.4%)、聴覚・言語障害が102人(12.1%)、視覚障害88人(10.5%)となっています。
 障害等級別では、1級が213人(25.4%)、2級が153人(18.2%)、3級が138人(16.4%)などとなっています。

障害等級別障害者数の推移(人)
1級 2級 3級 4級 5級 6級 総数
5年度 174 119 116 144 81 75 709
6年度 187 130 121 148 82 74 742
7年度 196 142 125 158 86 78 785
8年度 213 153 138 169 89 78 840

資料:福祉事務所

男女別年齢別障害者数(人)
75歳以上 98 101
70~74歳 51 67
65~69歳 50 63
60~64歳 37 45
50~59歳 57 66
40~49歳 48 63
30~39歳 15 22
20~29歳 12 14
18~19歳 3 5
0~17歳 10 13
年齢別障害部位別障害者数
視覚障害 聴覚・言語障害 肢体障害 内部障害 合計
身体障害児・者 88 10.5% 102 12.1% 487 58.0% 163 19.4% 840 100.0%
内訳 0~17歳以下 0 0.0% 2 8.7% 14 60.9% 7 30.4% 23 100.0%
18~64歳以下 42 10.9% 34 8.8% 230 59.4% 81 20.9% 387 100.0%
65歳以上 46 10.7% 66 15.3% 243 56.5% 75 17.4% 430 100.0%

(平成9年3月31日現在)

(2)知的障害者・児(療育手帳保持者)

 平成9年4月1日現在の療育手帳保持者は104人で、男性55人、女性49人となっています。
 年齢別にみると、0~17歳以下や20~29歳が27人(26.0%)など若年層が多くなっています。

男女別・年齢別知的障害者数(人)
(平成9年4月1日)
80歳以上 0 0
70~79歳 0 0
65~69歳 0 2
60~64歳 0 2
50~59歳 4 2
40~49歳 13 4
30~39歳 6 8
20~29歳 9 18
18~19歳 5 4
0~17歳 12 15
(3)精神障害者

 徳島保健所で把握している平成8年末の本町の精神障害者数は53人で、措置入院2人、医療保護入院15人、通院費用公費負担の在宅者36人となっています。
 そのほか、任意入院者が51人、通院費用公費負担を受けていない人が54人いると推計されています。
 また、「心の病をもつ方に関するアンケート調査」結果によると、55人中、男女比は男性31人(56.4%)、女性24人(43.6%)で、年齢は、10歳代1人(1.8%)、20歳代7人(12.7%)、30歳代11人(20.0%)、40歳代15人(27.3%)、50歳代9人(16.4%)、60歳以上11人(1.8%)、無回答1人となってます。

精神障害者数(人)
(平成8年度末)
人口 精神保健福祉法による受領者数(人) 推計数(人) 精神障害者数
A+B+C
入院 在宅
(A)
入院
(B)
在宅
(C)
措置入院 医療保護入院 通院公費利用 任意入院 否通院公費
藍住町 28,408 2 15 36 53 51 54 158
徳島保健所管内 353,923 26 336 754 1,116 1,077 1,131 3,324
徳島県 832,427 86 1,505 2,259 3,850 2,692 3,389 9,931

資料:徳島保健所

(4)特定疾患認定者数

 難病118種類のうち、原因が不明で、かつ治療方法が確立していない疾患で、その治療が長期にわたる39の特定疾患については、医療費を公費負担しています。
 本町には、平成8年度末で25の特定疾患に96人の患者がおり、治療を受けています。
 国の「障害者プラン」では、難病患者等に対するホームヘルプサービスなどの適切な介護サービスの提供を市町村が推進するよう、位置づけられています。

特定疾患認定者数(人)
(平成8年度3月末現在)
難病名 藍住町 徳島保健所 徳島県
ベーチェット病 6 57 140
多発性硬化症 2 10 25
重症筋無力症 2 29 75
全身性エリテマトーデス 14 139 289
スモン 2 30 55
再生不良性貧血 0 28 65
サルコイドーシス 1 26 91
筋萎縮性側索硬化症 0 13 40
強皮症・皮膚筋炎及び多発性筋炎 8 71 167
特発性血小板減少性紫班病 8 84 167
結節性動脈周囲炎 0 5 13
潰瘍性大腸炎 15 143 327
大動脈炎症候群 2 19 44
ビュルガー病 3 38 83
天疱瘡 0 4 13
脊髄小脳変性症 1 32 87
クローン病 4 44 124
難治性の肝炎のうち劇症肝炎 0 0 3
悪性関節リウマチ 1 18 50
パーキンソン病 7 111 343
アミロイドーシス 1 5 7
後縦靭帯骨化症 7 98 253
ハンチントン舞踏病 0 1 1
ウイリス動脈輪閉塞症 1 15 46
ウェゲナー肉芽腫症 0 1 3
特発性拡張型(うっ血型)心筋症 1 21 72
シャイ・ドレーガー症候群 1 2 2
表皮水疱症(接合部型及び栄養障害型) 0 0 0
膿疱性乾癬 1 2 6
広範背柱管狭窄症 0 6 14
原発性胆汁性肝硬変 1 17 48
重症急性膵炎 0 1 5
特発性大腿骨頭壊死症 4 20 35
混合性結合組織病 2 9 33
原発性免疫不全症候群 1 2 5
特発性間質性肺炎 0 4 14
網膜色素変性症 0 21 77
クロイツフェルト・ヤコブ病 0 0 0
原発性肺高血圧症
96 1,126 2,822

注:原発性肺高血圧症は平成10年1月に特定疾患に認定 資料:徳島保健所

2 世帯と住居の状況

(1)世帯型

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」で、障害者の世帯型をみると、身体障害者では「核家族世帯」44.1%が高く、次いで「夫婦のみ世帯」が24.8%で、知的障害者では「核家族世帯」が78.9%をしめています。
 「ひとり暮らし」の身体障害者が8.2%おり、特に介助が必要になります。

世帯型

世帯型のグラフ

(2)住宅
1 住まいの状況

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」によると、身体障害者の住宅では「持家」が82.7%と多く、必要なら障害者仕様への改造可能な条件を備えている持家の人が8割以上をしめます。

2 改造の意向

 身体障害者の住まいの改造や工夫の現状では、「特になにもしていない」が60.2%と過半数で、「改造をした、改造されている」16.6%、「建てるときから配慮されている」10.4%となっています。改造や工夫をした場所では、「トイレ」67.7%、「浴室」53.5%となっています。
 今後の住宅改造の必要性について、「必要である」は32.7%で、改造を希望する場所は、「浴室」45.8%、「トイレ」42.5%が高く、あとは、「階段」「玄関」「居室」などと続いています。

住宅の改造、工夫箇所の現況と今後の改造希望

(身体障害者)
住宅の改造や工夫した場所
(N=99)
今後、改造したいところ
(N=120)
玄関 24.2% 31.7%
廊下 27.3% 12.5%
階段 18.2% 37.5%
居室 17.2% 25.0%
浴室 53.5% 45.8%
トイレ 67.7% 42.5%
台所 12.1% 15.8%
その他 9.1% 5.0%
無回答 4.0% 3.3%

 住宅の改造が必要であると考える反面、改造できない理由では「費用負担が困難」60.0%が特に高く、あとは、「建物の構造上、困難」17.5%、「設備・改造方法がわからない」9.2%などとなっており、役場として、総合的な住宅改造の相談窓口的役割も求められます。

住宅改造を実施できない理由

身体障害者
(N=120)
借家なので改造がむずかしい 7.5%
費用負担が困難 60.0%
建物の構造上困難 17.5%
設備・改造方法がわからない 9.2%
依頼業者がわからない 6.7%
他の家族が使いにくくなる 5.8%
家族内で話合いが済んでいない 9.2%
困難はない 9.2%
改造は考えていない 4.2%
その他 9.2%
無回答 0.0%

3 日常生活と介助の状況

(1)日常生活

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」によると、日常生活における介助の状況で、「全介助」「一部介助」が必要な人の割合は、「外出(通勤・買物等)」が身体障害者32.7%、知的障害者37.5%と最も高く、身体障害者では「入浴」21.8%、知的障害者では「意思の伝達」が32.1%と続いています。
 「全介助」が必要な人の割合は、「外出」(身体障害者20.7%、知的障害者23.2%)、「入浴」(身体障害者15.3%、知的障害者14.3%)、「衣服の着脱」(身体障害者9.8%、知的障害者8.9%)などが高くなっています。

日常生活での介助の必要性
身体障害者(N=367) 知的障害者(N=56)
全介助 一部介助 合計 全介助 一部介助 合計
食事 1.6% 1.1% 2.7% 5.4% 5.4% 10.8%
排泄 7.6% 6.8% 14.4% 3.6% 19.6% 23.2%
入浴 15.3% 6.5% 21.8% 14.3% 8.9% 23.2%
屋内移動 8.7% 4.9% 13.6% 5.4% 5.4% 10.8%
衣服の着脱 9.8% 7.6% 17.4% 8.9% 7.1% 16.0%
寝起き 6.3% 4.6% 10.9% 5.4% 1.8% 7.2%
意思の伝達 4.9% 4.1% 9.0% 12.5% 19.6% 32.1%
外出(通勤・買物等) 20.7% 12.0% 32.7% 23.2% 14.3% 37.5%

 精神障害者の日常生活の状況について(「心の病をもつ方に関するアンケート調査」による)、「特に何もしないで、家にいる」人が、40.0%と最も多く、あとは「作業所・デイケアなどに通っている」14.5%となっています。
 今後の生活について、「生活費」、「身体の健康」、「食事」、「仕事」などの不安が高く出ています。

日常生活の状況
正規の社員・職員 9.1%
パート・アルバイト 9.1%
家業・家事 3.6%
家業・家事の手伝い 9.1%
作業所・デイケア 14.5%
友人と過ごしたり、ひとりで外出 0.0%
特に何もしていない 40.0%
入院中・施設入所中 5.5%
その他 9.1%

資料:「心の病をもつ方に関わるアンケート調査」

今後の生活への不安
生活費 47.3%
住む所 16.4%
食事 38.2%
洗濯・清掃 27.3%
近所・親戚付き合い 25.5%
生活費の使い方 16.4%
友人や仲間がいない 14.5%
困ったときの相談相手 21.8%
精神科の通院・服薬 32.7%
仕事 36.4%
身体の健康 40.0%
資産の管理 9.1%
その他 1.8%
特に何もない 0.0%

資料:「心の病をもつ方に関わるアンケート調査」

(2)介助者の状況

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」によると、身体障害者の主な介助者は「配偶者」が42.0%が高く、あとは「母親」「子ども」が13.7%ずつで続いています。知的障害者では「母親」が79.1%と圧倒的です。
 介助者の悩みや問題点では、身体障害者では「介助者の健康に不安」36.3%、「疲れる」33.9%、「障害者の将来への不安」27.4%などが高く、知的障害者では「障害者の将来への不安」、「疲れる」がともに50.0%となっています。

介助者の悩みや問題点
身体障害者
(N=124)
知的障害者
(N=24)
自分の時間がもてない 16.9% 20.8%
仕事・家事との両立が困難 13.7% 12.5%
疲れる 33.9% 50.0%
介助者の健康に不安がある 36.3% 25.0%
介助を代ってくれる人がいない 27.4% 29.2%
経済的な負担が大きい 16.9% 12.5%
相談するところがない 4.8% 12.5%
利用できる福祉施設がない 8.1% 20.8%
あなたの将来に不安をもっている 27.4% 50.0%
特にない 18.5% 16.7%
その他 8.9% 12.5%
無回答 11.3% 8.3%
(3)外出の状況

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」によると、日頃の外出の状況は、身体障害者では「ほとんど毎日外出する」が32.1%、「時々外出する」が30.5%となっています。知的障害者では「ほとんど毎日外出する」が51.8%と高く、身体障害者より外出する頻度が高いといえます。
 「あまり外出しない」「全く外出しない」人は、身体障害者で26.2%、知的障害者で5.4%となっていますが、障害者の外出しにくい理由として、身体障害者では、「健康に不安がある」25.6%を最も高くあげており、知的障害者では「車などが危険」12.5%を高くあげています。

日頃の外出の状況

日頃の外出の状況のグラフ

外出しにくい理由
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
健康に不安がある 25.6% 5.4%
人の視線が気になる 3.3% 8.9%
手助けをたのめない 8.4% 7.1%
車などに危険を感じる 10.6% 12.5%
通行しにくい 15.3% 7.1%
利用できる交通手段が少ない 7.1% 5.4%
交通料金の負担が大きい 6.0% 0.0%
利用しやすい施設が少ない 7.9% 5.4%
その他 8.2% 7.1%
特にない 20.7% 21.4%
無回答 34.3% 46.4%

 外出の目的は、身体障害者では「買い物」49.3%、「通院」44.5%と続き、知的障害者では「通園・通学・通勤・通所」75.0%、「買い物」66.7%などとなっています。

外出の目的
身体障害者
(N=292)
知的障害者
(N=36)
通園・通学・通勤・通所 20.9% 75.0%
通院 44.5% 36.1%
リハビリ施設などでの訓練 12.3% 8.3%
買い物 49.3% 66.7%
家族や親戚とのつきあい 28.8% 13.9%
友人とのつきあい 22.3% 11.1%
地域の行事や集まり 14.7% 13.9%
障害者団体の活動 9.6% 8.3%
ボランティア活動 3.1% 0.0%
学習・趣味・スポーツなどの活動 13.4% 11.1%
旅行・ハイキング・ドライブ 15.4% 30.6%
その他 9.2% 2.8%
無回答 4.8% 2.8%

 外出の手段は、身体障害者では「自家用車(自分で運転)」32.5%、「自家用車(他の人が運転)」30.8%が高く、知的障害者は「自家用車(他の人が運転)」61.1%、「自転車」38.9%などが高くなっています。

外出の手段
身体障害者
(N=292)
知的障害者
(N=36)
汽車 8.2% 11.1%
バス 16.8% 33.3%
送迎バス 7.5% 13.9%
車いす専用リフトバス 2.4% 2.8%
タクシー 15.1% 2.8%
自家用車(自分で運転) 32.5% 5.6%
自家用車(他の人が運転) 30.8% 61.1%
自転車 22.9% 38.9%
徒歩・車いす 15.4% 30.6%
電動三輪車 2.4% 0.0%
その他 3.1% 2.8%
無回答 5.1% 0.0%

4 障害者保健・医療・福祉にかかわる施設

 町内の障害者の保健・医療・福祉にかかわる施設として、老人福祉センター「藍翆園」、特別養護老人ホーム「藍寿苑」、福祉センター内の精神障害者生活支援センター「虹の里」及び藍住町小規模作業所「ひだまり」、鳴門授産センター藍住分場(知的障害者授産施設)などがあります。

障害者保健・医療・福祉にかかわる施設(町内)

障害者保健・医療・福祉にかかわる施設(町内)の図

 徳島市や鳴門市、板野郡など広域の障害者の保健・医療・福祉にかかわる施設は下の地図の通りです。
 身体障害児の福祉施設は、重症心身障害児施設として、板野町の国立療養所東徳島病院などがあります。身体障害者の福祉施設では、療護施設として、石井町の有誠園、重度者の療護施設として、徳島市の眉山園などがあります。
 知的障害者の福祉施設では、更生施設として、鳴門市の草の実学園、しあわせの里などがあります。
 相談する施設では、中央福祉事務所、児童相談所、身体障害者更生相談所、知的障害者更生相談所がそれぞれ徳島市にあります。
 保健所は徳島市に徳島保健所があり、更生医療指定医療機関は、徳島市の徳島大学医学部附属病院、県立中央病院などがあります。

障害者保健・医療・福祉にかかわる施設(広域)

障害者保健・医療・福祉にかかわる施設(広域)の図

5 障害児学級の状況

 本町の障害児学級は、知的障害児のための学級が6学級(小学校4学級・児童数12人、中学校2学級・生徒数8人)、情緒不安定児のための学級が1学級(小学校1学級・児童数2人)あります。

障害児学級の障害別在籍者数(平成9年度)
小学校 中学校 合計
学級数 児童数 学級数 生徒数 学級数 児童数
生徒数
知的障害 4 12 2 8 6 20
情緒障害 1 2 0 0 1 2
合計 5 14 2 8 7 22


学校名 クラス数 人数
藍住北小学校 精薄 1 1
藍住南小学校 精薄 1 2
藍住西小学校 精薄 1 7
藍住東小学校 精薄 1 2
藍住東小学校 情緒 1 2
藍住中学校 精薄 1 1
藍住東中学校 精薄 1 7
7 22

資料:教育委員会

なお、藍住南小学校に言語障害児のための通級指導教室が2学級あります。

6 障害者の就業状況

(1)就業状況

 「藍住町障害者福祉に関するアンケート調査」によると、18~64歳の身体障害者の就業状況について、「自宅にいる」は36.0%、「就職している」は35.5%です。知的障害者56人のうち、「在学中」は25.0%(14人)で、「就労している」および「施設に通所している」は16.1%(9人)、「自宅にいる」は7.1%(4人)です。
 雇用形態をみると、身体障害者では「勤め(正規の社員、職員)」43.3%が最も多く、「自営業・自由業」25.4%が続いています。知的障害者は、「勤め(臨時雇い、パート等)」が66.7%と多くなっています。

就労状況(18~64歳の身体障害者)

町の名前

藍住町 
上段:実数
下段:横%
合計 就業・就学の状況
小学校就学前 在学中 就職している 施設に通所している 上記のいずれでもなく、自宅にいる その他 無回答
全体 367
100.0%
3
0.8%
8
2.2%
67
18.3%
7
1.9%
148
40.3%
13
3.5%
121
33.0%
年齢 0~17歳 9
100.0%
3
33.3%
6
66.7%





18~64歳 169
100.0%

2
1.2%
60
35.5%
6
3.6%
61
36.0%
3
1.8%
37
21.9%
65歳以上 182
100.0%


7
3.8%
1
0.5%
85
46.8%
10
5.5%
79
43.4%

就労状況(知的障害者)

就労状況(知的障害者)のグラフ

仕事の形態

仕事の形態のグラフ

 障害者が働くために必要な条件をみると、身体障害者は「職場での障害者への理解を深める」22.3%、「企業が積極的に障害者を雇用する」21.8%などがあげられています。知的障害者は、「身体の状態にあった作業を提供する」44.0%、「訓練や知識を習得する機会を充実」41.8%、「職場での障害者への理解を深める」39.3%などとなっています。

働くために必要な条件
身体障害者
(N=367)
知的障害者
(N=56)
町民
(N=232)
企業が積極的に障害者を雇用する 21.8% 21.4% 31.9%
職場の施設や設備を障害者に配慮 11.4% 5.4% 25.0%
職場の障害者に対する理解を深める 22.3% 39.3% 40.5%
通院や訓練などの時間を保証する 8.4% 5.4% 18.1%
身体の状態にあった作業を提供する 13.4% 19.6% 44.0%
作業所や工場を整備する 12.0% 26.8% 21.1%
自営業の人への支援を充実する 5.7% 3.6% 3.0%
通勤手段を確保できるようにする 3.8% 3.6% 9.5%
訓練や知識を習得する機会を充実 8.4% 25.0% 41.8%
仕事紹介や相談できる場を整備する 20.7% 19.6% 29.3%
その他 0.8% 0.0% 1.7%
特にない 13.1% 1.8% 0.9%
無回答 38.4% 35.7% 3.9%
(2)一般的就労
1 民間企業

 鳴門公共職業安定所管内全体で、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づく、障害者雇用率(1.6%)が適用される民間企業(常用労働者数が63人以上)46社での実雇用率(重度障害者は2人分と計算する)は2.14%で、法定雇用率を上回っていますが、雇用率未達成の企業の割合が54.4%あり、障害者雇用の促進が求められます。
 また、心身障害者職業センター(徳島市)への藍住町からの登録者は、平成8年で3人で、うち1人が就職しています。

民間企業の障害者の雇用状況
(平成8年6月1日現在)
管内 企業数 雇用状況 雇用率達成企業の割合
常用労働者数 障害者数 雇用率
鳴門公共職業安定所 46 8,752人 187人 2.14% 54.35%
徳島県 全体 280 47,631人 836人 1.76% 55.00%

資料:徳島県

心身障害者職業センターの雇用状況
年度 心身障害者職業センター
登録者数
藍住町の状況
登録者数 就職件数 実雇用率
平成7年 254人 4人 1件 25%
平成8年 268人 3人 1件 33%

資料:鳴門公共職業安定所

2 町役場

 町役場職員の障害者の雇用状況をみると、総数は6人です。障害者実雇用率は平成8年度で2.70で、地方自治体の雇用義務である雇用率(非現業機関2.0%、現業機関1.9%)を上回っています。

役場職員の雇用状況の推移
年度 職員数 障害者の数 実雇用率

重度障害者
(常用)

A以外の障害者


A×2+B
平成3年 288人 0人 1人 1人 0.48%
平成4年 301人 0人 2人 2人 0.99%
平成5年 313人 0人 1人 1人 0.47%
平成6年 316人 0人 6人 6人 2.75%
平成7年 313人 0人 6人 6人 2.70%
平成8年 324人 0人 6人 6人 2.70%

資料:総務課
※平成6年からは臨時雇用職員3名が含まれる

(3) 福祉的就労

 町内には、知的障害者の授産施設「鳴門授産センター藍住分場」、藍住町小規模通所作業所「ひだまり」があり、機能回復等を目的として、各種作業を行っています。また、「ひだまり」と同じ場所に精神障害者の作業所「すみれ会藍住作業所」があります。

知的障害者の授産施設「鳴門授産センター藍住分場」
- 平成4年度 平成5年度 平成6年度 平成7年度 平成8年度 平成9年度
利用者数 15人 15人 15人 15人 15人 15+2人
対象者 18歳以上の知的障害者で就職が困難な人
職員数 指導員 3人 パート 1人
作業内容
  • ショッピングバッグ把手づけ作業
  • おおののりの底の台紙を折る
  • 光洋シカゴローハーイドシール柄取り
開所日 5日/週、7時間20分/日(午前9時10分~午後16時30分)
定員 15人
設置主体 社会福祉法人 大麻福祉の町
経営主体 社会福祉法人 大麻福祉の町
設置 平成3年

資料:健康福祉課
※ 平成9年度の2名増数は医療相談によるものである

藍住町小規模通所作業所「ひだまり」
- 平成4年度 平成5年度 平成6年度 平成7年度 平成8年度
利用者数
( )内は延人数
8人
(755)
9人
(975)
対象者 在宅の心身障害者
職員数 指導員2人
作業内容
  • 生活指導、機能訓練、作業指導

    (自動販売機入替え、藍染、押し花ハガキ等)

  • 庁舎内喫茶コーナー(平成9年度~)
開所日 5日/週、6.5時間/日
定員 8人/日(平成9年度より11人/日)
設置主体 藍住町手をつなぐ育成会
運営主体 藍住町手をつなぐ育成会
設置 平成7年1月11日開所

資料:健康福祉課

7 地域活動・交流活動

(1) 障害者団体

 障害者団体は、身体障害者向けの藍住町身体障害者の会(会員数255人)と、視覚障害者会「あいこう会」(会員数8人)、知的障害者向けの藍住町手をつなぐ育成会(会員数46人)の3団体があり、それぞれ、情報交換や研修・レクリエーションなどを行っています。

障害者団体
団体名 対象者 会員数 活動内容
藍住町身体障害者会
(連合会)
町内に居住する身体障害者 255人
  • 情報交換会
  • 各種研修会・レクリエーション
藍住町手をつなぐ育成会
(精神薄弱者育成会)
町内に居住する精神薄弱者とその家族 46人
  • 研修会・レクリエーション
  • 情報交換会
  • 小規模作業所「ひだまり」の運営
視覚障害者会
「あいこう会」
庁内に居住する視覚障害者 8人
  • 研修会・レクリエーション
  • 盲人移動点字図書館

資料:社会福祉協議会

(2) 交流活動

 本町では、町や社会福祉協議会が主催する文化祭や体育祭、福祉大会などを通じ、町民と障害者が交流しています。そのほか、藍住町福祉・健康づくりの町フェスティバルや藍住町身体障害者ふれあい大会、ペタンク講習会などを行い、障害者どうしでも交流活動を行っています。

身体障害者スポーツ大会
名称 内容 実施主体 開催 参加者数
藍住町身体障害者ふれあい大会 レクリエーション 藍住町身体障害者会
藍住町
社会福祉協議会
1回/年 220人
(ボランティアをふくむ)
ペタンク講習会 ペタンクのルール・実技講習 藍住町 1回/年 30人

資料:健康福祉課

▲戻る


主題:
人と人 かがやきあいのまちづくり
―あいずみ障害者プラン21―
藍住町障害者計画(資料編) No.3
1頁~28頁

発行者:
徳島県藍住町

発行年月:
平成10年3月

文献に関する問い合わせ先:
徳島県藍住町健康福祉課
徳島県板野郡藍住町奥野字矢上前52-1
TEL 0886(37)3115
FAX 0886(37)3151