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総合福祉部会 第5回 H22.7.27 参考資料8-2

山本委員提出資料

障害児・者実態調査について

山本眞理

 6月22日の会議で突然出されたプランと議事録であったのでその場で詳細に検討する暇がありませんでしたが、結論としては在宅の障害児・者に対する調査を行うということであり、構成員から出た入院中・入所中の方の地域以降に向けたニーズはあくなど行わないということになったとのことです。
 さてこの調査ですが、73 年、83 年と精神衛生実態調査がなぜ中止されそれ以降調査がなされてこなかったのかということ、とりわけ73 年には自殺者まで出したということに対する総括が全くされていないままのプランであると断言せざるを得ません。
 突然自宅に押しかけられ、障害者かどうか追及されるという事態は、地域でおびえつつ毎日ひそかに生き延びている精神障害者を追い詰め最悪の事態を引き起こしかねません。また仮に最悪の事態がないにしても多くの精神障害者はそうした調査に応じることはないと想像されますし、調査項目がいったいどのように精神障害者総体の利益につながるのか理解できません。
 不利益ののみであり、何の利益もないと談じます。
 先に申し上げたように私は83 年精神衛生実態調査反対の中で、精神障害者のあぶり出し調査ではなく、精神病院の調査こそしろと要求しました。その結果が84年に暴露されたのが宇都宮病院事件です。
 今現在も精神病院入院患者は情報のないまま放置され、通信面会権を奪われている仲間も数多いのです。
 まずなされるべきは精神病院の実態調査であり、施設の実態調査であると考えますので、報告された調査計画には反対します