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特集/障害者基本計画

基本計画への期待

■みんなにやさしいまちづくり

青森県野辺地町 太田寿一

 障害者を取り巻く情勢の変化と平成5年12月「心身障害者基本法」が「障害者基本法」に改正され、町当局においても障害者対策を総合的かつ長期的視点に立って、福祉社会の声も組み入れて策定されました。

 計画の期間は平成5年度から平成11年度までの7年間を計画の期間とし、社会情勢の変化等により必要な場合、見直しを行います。

 概要等は下記のとおりであります。

1.基本理念―ノーマライゼーション

2.目 標

 完全参加と平等

3.テーマ

①地域での自立生活の推進

②生活の質の向上

4.部 門

①福祉の心づくり。

②保健医療の充実。

③教育の充実。

④雇用就労の促進。

⑤福祉サービスの充実。

⑥生きがいの創造。

⑦やさしいまちづくり。

⑧ひとづくり。

5.重点施策

 各部門合計12項目を策定した。

 そこで期待するものとして

イ、啓発広報活動の推進

 「障害者の日」12月9日の趣旨について広く町民の理解を得るため、効果的な啓発、広報を進めて頂きます。

ロ、福祉教育と交流の推進

 地域における福祉教育と交流について、施設入所者と町民の交流事業を実施して障害者に対する理解を深めていただきたい。

ハ、障害の発生予防の充実

 健康づくりの推進は、住民に身近な保健サービスの実施拠点である「総合福祉保健センター」の整備を図り、総合的な健康づくりを推進していただきたい。

ニ、ねたきり防止対策

 長期療養者に対し、食生活、運動等の生活習慣を改善するための指導を行い発生の予防に努めていただきたい。

ホ、生涯学習の推進

 障害者にとって、地域社会から孤立することなく、変化する社会とのつながりを持ちながら自己の充実と生活の向上を図り、自分の持つ多くの可能性を追究して自己実現を図ることから「いつでも、どこでも、だれでも」学ぶことの出来る生涯学習社会の実現を目指す取組みが必要である。学習機会の提供から、社会教育の場に障害者が積極的に参加、交流出来るよう、企画、実施願うと共に学習活動に参加しやすい環境整備を促進していただきたい。

ヘ、文化活動やレクリエーション等への参加促進

 行事に参加することは、障害者の生活を楽しみ、生きがいをもたらしますので、参加促進を図ると共に積極的な取り組みが必要であります。

ト、公共的建物等の改善整備等

 関係団体の協力を積極的に求めていただきたい。

(おおたじゅいち 野辺地町身体障害者福祉会会長)


(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
1996年1月号(第16巻 通巻174号) 20頁