音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

長野パラリンピック開催に向けて

「長野パラリンピック」まであと1年

(財)長野パラリンピック冬季競技大会組織委員会

 プレ・パラリンピックが開催されたこの冬、長野では障害者スポーツに対する新たな感動の声が沸き起こりました。
 障害者の冬季国際競技大会としては、日本で初めての大会となる国際障害者クロスカントリースキー・バイアスロン競技大会と国際アイススレッジ競技大会が開催され、世界トップレベルのアスリートたちの熱い闘いを目の当たりにすることができたのです。
 そして、1998年3月、日本では34年ぶりのパラリンピックが長野で開催されます。「もうひとつのオリンピック」ともいわれるパラリンピックが日本で行われるのは、1964年の東京大会以来2度目になりますが、冬季大会としては初めてで、アジアでも初の大会となります。
 大会は、3月5日から14日までの10日間開催され、世界約30の国や地域から約1500人の選手・役員の参加を予定し、アルペンスキーをはじめ5競技34種目が実施されます。
 長野は今、1年後のパラリンピック開催に向け、さまざまな準備に追われています。
 長野パラリンピックの大会テーマは「ふれあいと感動」です。世界から集う多くの人々を温かく迎え、交流を深め、大勢の人々が大会を盛り上げることによって、簡素な中にも長野らしい感動あふれる大会を目指しています。
 大会を成功に導く大きな鍵は、多くの方々に大会への理解と関心を高めていただき、盛り上げを図ることにあります。
 さて、長野パラリンピックをより身近なものに感じてもらうために、大会のシンボルマークが制作されています。このシンボルマークは、長野の「長」の文字を略したものと、雪うさぎのように身軽にスピーディーに雪や氷の上で競技している様子を表しており、ポスターやパンフレットなどに使用され、大勢の人々に親しまれています。また、シンボルマークを立体化した「パラビット」と呼ばれるマスコットも作られており、パラビットのぬいぐるみは、パラリンピックグッズとして販売もされています。
 なお、本誌のご協力により、今後1年間のシリーズで長野パラリンピックの大会内容、準備状況について、紹介をさせていただく予定です。ご期待ください。


(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
1997年4月号(第17巻 通巻189号)60頁