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編集後記

 秋田で開かれた障害者市民フォーラムの実行委員会準備会に出席してきました。このフォーラムは1年ごとにもち回りで開かれており、次回は秋田で開かれることになったのです。このフォーラムの最も大きな特徴は、障害当事者が中心となり運営されるところにあります。
 地方で開くことの意義は、会議の運営を行うことによって開催地の障害者が育つことと同時に、地域のいろいろな人が実行委員としてかかわるので、ネットワークが広がるということもあります。
 今回の準備会には中心となるCIL秋田の事務局や仲間の障害者の他、障害児をもつ親やユニバーサルデザインを学ぶ学生たち、ボランティアネットワークの人たちなど、30人近くが集まりました。まだ準備会の段階で、実際はすべてこれからですが、皆、「秋田を変えたい」という思いは共通しており、「協力して、フォーラムを成功させるぞ!」と熱く盛り上がって会議を終えました。
 私たちは事務局となるCIL秋田のサポーターとして、これから秋田に何回か通うことになりますが、会議を開いたり人と交渉したりすることで、開催地の障害者が力をつけていくのが少しずつ見えるので、それを楽しみに秋田へ行きます。良いフォーラムになるといいなぁ。

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 今月は「旅」の特集です。
 特集の準備の際にお話をうかがうと結構、みなさん旅行に行っていて、それも海外に行く人が意外に多いようです。理由は、海外のほうが障害を感じることが少ないからとおっしゃる方がいました。国内でもハード面、ソフト面で取り組みが進んでいますが、全体的にはまだまだなのでしょうか。
 旅行をしている人が多いと感じるのは、インターネットのホームページが充実していることでもわかります。当初旅に関するホームページのアドレスを紹介しようと思いましたが、交通機関の情報、ツアー情報、各地の情報や個人が作るホームページまで情報がありすぎて掲載できません。結局、基本的な情報だけにしぼって掲載することにしました。機会があったら、ぜひのぞいてみてください。
 いろいろと制約がある中でも、皆さんそれぞれ旅を楽しんでいる原稿を拝見していて、私も元気をいただきました。
 9月に入って涼しくなる頃、私も旅行に行こうと思います。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2000年8月号(第20巻 通巻229号)