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私たちが見た日本の障害者
第二期 ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業

 「国連・アジア太平洋障害者の十年」事業の一環として財団法人広げよう愛の輪運動基金の委託を受け、当協会が昨年度より実施している当研修事業が第2回を迎えました。今回はアジア太平洋地域より10人の研修生が本年8月末に来日し、12月まで日本語研修を行います。研修の合間には、障害者スポーツセンターや自立生活センターの見学をしています。また、日本の生活に慣れるにつれて、積極的に街に出て行く機会も増えてきました。
 日本の状況は研修生の目にどう映っているのでしょうか。このコーナーでは、研修生の目から見た日本の様子を彼ら自身がまとめたレポートで随時紹介していきたいと思います。
 1回目は、12月から個別研修に入る4人の肢体不自由の研修生からのレポートです。なお、レポートは、各研修生がまとめた内容を一部編集して掲載します。

第二期の研修生たち

 1.ガル・スクマラ・ソヤント Miss Galuh Sukumara Soejanto
   出身国:インドネシア/性別:女/年齢:21歳/障害:聴覚(難聴)

 2.ソー・ミンス Mr.Seo Min-Su
   出身国:韓国/性別:男/年齢:22歳/障害:肢体(右足付け根から下義肢)

 3.アン・コー・ミエント Mr.Aung Ko Myint
   出身国:ミャンマー/性別:男/年齢24歳/障害:視覚(全盲)

 4.リー・ミー・ホン Miss Lee Mee Hong
   出身国:マレーシア/性別:女/年齢:29歳/障害:肢体(右腕と左下肢のマヒ)

 5.ラフィール・バージル・デ・ディオス・ドミンゴ Mr.Raphael Vergel De Dios Domingo
   出身国:フィリピン/性別:男/年齢:23歳/障害:聴覚

 6.チェン・ホウ・ヤング・エスター Miss Cheng Hoe Yang,Esther
   出身国:シンガポール/性別:女/年齢:21歳/障害:聴覚

 7.アンポル・ポンプラサンウェット Mr.Ampol Pornprathanwet
   出身国:タイ/性別:男/年齢:25歳/障害:肢体(両足:車いす)

 8.リー・チョウ Miss Li Zhuang
   出身国:中国/性別:女/年齢:22歳/障害:視覚(全盲)

 9.ヴェロニカ・ナラヤン Miss Veronica Narayan
   出身国:フィジー/性別:女/年齢:20歳/障害:視覚(全盲)

10.ナランジャルガル・ツォクトサイハン  Mr.Naranjarglyn Tsogtsaikhan
   出身国:モンゴル/性別:男/年齢:24歳/障害:肢体(脳性マヒによる左半身片マヒ) 


Mr.Seo Min-Su
ソー・ミンス 

漢陽大学在学中,経営学専攻。
障害をもつ若者の全国組織YLF(Youth Leadrship Forum)の副会長として活躍。 


 私は日本へ来ていろいろなことをしたり見たりしました。その中で一番驚いたことは日本の道路です。私は日本の道路で視覚障害者と身体障害者とオートバイに乗っているおばあさんをたくさん見ました。身体障害者の中では障害が重い電動車いすをつかう人もたくさん見ました。このようにできた意味はふたつあると思います。
 まず障害者の意識の問題。日本の障害者たちはそとへ出て不便な施設について堂々と戦いましたからと思います。これはもう日本の障害者たちの考えが かわったことを意味していると思います。韓国ではまだ障害が重い人たちはあまりそとへ出ません。なぜならまだ障害者自身が堂堂としません。そしてほかの人たちも障害が重い人について 意識があまりよくないですから。
 二番目は一番の努力だから日本の道路で障害者のアクセシビリティはよくできたのだと思います。例えば道に段差が日本ではあまりありませんから障害者と自転車をつかう人たちも本当に便利です。そして大切なビルのまわりや中にも道に点字ブロックがあるから視覚障害者がひとりでどこかにいくことができると思います。韓国ではそのアクセシビリティがよくないです。点字ブロックはよくありますが道には段差がひとつあるから車いすを使う障害者と自転車を使う人たちが外出することがちょっと大変です。だから自転車を使う人と車いすを使う人がすくないです。もちろんすこしありますが自動車といっしょに道路を 使いますから危ないです。だから 私はこれが日本で一番羨ましいことです。そして一番驚いたことです。
 日本の障害者の生活について もうひとつ。日本の障害者は障害のない人とほとんど同じ生活を楽しむことができると思います。なぜなら私は日本へ来て 一番うれしかったことが水泳を 習ったことです。それができた理由は障害者のスポーツセンターがあるからと思います。そのセンターの中でたくさん障害者が いろいろなスポーツを楽しんで いました。私は日本へ来る前、韓国で海へ家族とか友達といっしょに遊びに行くときに私は 外でその様子を見るだけでした。しかし今から私もいっしょに遊ぶことができるから本当にそれがうれしいです。私は韓国へ帰ってそれをする日を楽しみにしています。
 このほかに、とても印象に残っていることは、手話講習会です。リハビリテーション協会は、私たちにほかの障害を理解するために手話講習会をしてくれました。その特に聴覚障害者と視覚障害者と身体障害者といっしょに手話を習いました。ふつうの人たちはいつもどうやって聴覚障害者と視覚障害者は会話ができるが。それは 実行可能なことじゃないと思う人がたくさんいます。でもそれは違います。私は日本でそして手話講習会で目で見ました。本当に実行可能なことです。聴覚障害者が手話で話すときに視覚障害者は手を触って会話をわかることができます。私は感動したので私の国へ帰ったら私の組織にほかの障害を理解するための手話クラスを作る計画をたてました。
 私日本で自立生活を勉強します。
 私は自立生活の意味を日本人の友達といっしょに遊んだときにちょっと考えました。私は日本の電動車いすを使う人とふつうの車いすを使う人といっしょに遊びにお台場へいったことが あります。その特にアンボールさんとミーホンさんといっしょに 行きましたから電動車いす2だい ふつうの車いす2だいで行きました。ちょっと大変でした。その友達は自立生活センターで働いている人たちでした。私はお台場へ 行く前には障害者がハイテクを 使って一人で外へ出ることが できると思いました。しかしお台場へいった後では考えが変わりました。障害者が外へ出る特に助けが必要です。自立生活は一人で外へ出ることができるようになるのではなくて自分で考えで決めることができるようになることが自立生活の意味だと思いました。まだ正確にはわからないので私の個別研修のときに もっと勉強したいです。


Miss Lee Mee Hong
リー・ミー・ホン

クアラルンプールで1人暮しをしながら、税金コンサルタントとして会社勤務。
Chinese Handicapped Societyの会員として積極的に活動。北京語も可能。 


 日本の障害者の社会参加は、マレーシアの障害者の社会参加よりずっと多いです。以下の理由からです。

1.障害者には日本の交通機関がとても便利だと思います。少なくとも、マレーシアよりずっと便利です。日本では、歩行者と自転車に乗る人は別の歩道を使います。自動車は別に車道を使いますから、危険が少ないです。その歩道は弱者にとってとても便利です。例えば、視覚障害者にとっての点字ブロックと音が鳴る横断歩道。そして車いす利用者と高齢者の移動ために、車道と歩道の間に段差があまりありません。それから、バスもとても便利です。例えば、車いす利用者にとってノンステップバスや次のバス停をアナウンスするバスがあります。その便利は障害者に外へ行く能力を増やしました。マレーシアで、その便利があまりありませんから、大部分の障害者はいつも家にしかいません。もちろん、その便利以外、障害者の外出のチャンスは政府の支持と施設で、障害者自身の自立と人権を理解して、社会の人々が障害者を理解することはとても大切なことです。

2.日本では、全国規模の障害者団体は障害者を外国へ送って、自立生活運動の思想や公共交通機関の改良と保障と施設の見学等を習いました。習った後で、その知識は日本の障害者の福祉の増進をしました。

3.日本人はとても親切で優しいです。
毎回私が外へ行く時、途中いつもたくさんの知らない人が私を手伝ってくれました。ですから、障害が軽い人も障害が重い人も一人で外へ行けます。そして、活動の参加チャンスを増やします。

4.日本で、私は有料ボランティアを発見しました。そのボランティアのサービスは障害者の社会参加を促進しました。

5.日本には、障害者が利用できる設備が完備されたスポーツセンターがあります。例えば、東京都障害者総合スポーツセンター。そのセンターにはたくさんスポーツ設備があります。例えばバスケットボール、バレーボール、バドミントン、プール、卓球台や盲人卓球台、陸上競技場、射撃場、庭球場、スポーツ広場等を利用できます。この運動チャンスで、障害者の健康と考えと生活の質が向上しました。そして、楽観的になりました。

 日本の福祉車両の改良技術はとても良いですので、運転ができる障害者がたくさんいます。


Mr.Naranjargalyn
ナランジャルガル・ツォクトサイハン

ウランバートル市内の産科小児科専門病院で小児科研修医として勤務。
研修生初の既婚者で妻子を母国に残して研修に参加。


 わたしは にほんへ きて 3かげつくらい すんでいます。まいにち しょうがいしゃのひとたちと あっています。にほんへ きてから いろいろな ところへ いきました。にほんの しょうがいしゃのひとたちに とって がんきょうは モンゴルより ぜんぜん ちがいます。にほんの しょうがいしゃに とっていいかんきょうが たくさんあります。アクセスは しょがいしゃのひとに とてもべんりです。わたしはいろいろなところへいってみました。
 にほんのどうろは とてもせまいですが ほどうに てんじブロックがあります。だから しかくしょうがいしゃのひとたちが ひとりで そとへいくことができます。でんしゃとバスがあんないしていますから しかくしょうがいしゃのひとたちに かんたんだとおもいます。えきにエレベータとエスカレータがありますから くるまいすのひとたちが ひとりでそとへいくことができます。
 にほんのたてものは げんかんは ひくいですから くるまいすのひとたちが なかにはいることがかんたんです。モンゴルは そのアクセスがありませんから しょうがいしゃのひとたちが ひとりでそとへいくことがたいへんです。
 にほんでは しょうがいしゃのひとたちにとって いろいろなところがあります。たとえば ホテルやスポーツセンター、じりつせいかつセンター せんもんのようごがっこう・・・わたしは とうきょうとしょうがいしゃスポーツセンターへいったことがあります。そのスポーツセンターでは しょうがいしやのひとたちが けんじょうしゃのように いろいろなスポーツをすることができます。センターのカードをもらっていますから センターへいくときにおかねをはらいません。センターのとくべつバスもむりょうです。しかくしょうがいしやのひとたちもたっきゅうをすることができます。そのスポーツセンターは しょうがいしやにとってとてもべんりです。
 にほんには じりつせいかつセンターがたくさんあります。その センターで しょうがいしやのひとたちが しぶんですみかたをならっています。ひとりでそとへいく、りょうりのつくりかた・・・。
 さいごに にほんでは しょうがいしゃのひとにとって いいかんきょうがたくさんあるので、しょうがいしゃのひとたちは じぶんですむことが かんたんだとおもいます。


Mr.Ampol Pornprathanwet
アンポール・ポンプラサンウェット

養護学校では電子工学教師として職業訓練の指導やリハビリテーションに従事。
日常会話程度の手話も可能。


 にほんは さかがおおくて うごきにくいです。
 タイは あまり さかがないので うごきやすいです。
 えきの ホームで のりかえのとき かいだんがおおいので いどうすると たいへんつかれます。
 こうつうでは これからたすけてもらわないで ひとりで こうどうしたいです。
 くるまいすを つかうひとのための せつびがあれば ひとりでできますね。でもまだです。これから せつびを つくって ほしいです。 いま タイでは くるまいすを つかうひとにとって だんだんよくなってきました。
 にほんは はったつしています。
 タイでは タクシーのねだんがやすいから くるまいすのひとは のりやすいです。
 にほんは タクシーの ねだんがたかいですから のりにくいです。
 いま タイの パタヤで どううのみちばたに くるまいすをつかうひとのための せつぴをすべてつくりました。
 パタヤのまちには くるまいすのひとが たくさんにいます。
 にほんの くるまいすをつかう人びとが いろいろ こうつうなど せつびをつくってほしいと バリアフリーかを かいほうして いっしようけんめいに うんどうしました。くるまいすだけでなくて こども ろううじん おとなも せつびがあるとこうつうなど もんだいがないと びょうどうのひとを つくりあげたいです。
 にほんと タイのひとは しょうがいしゃも ふつうのひとも ふべんがないように こうつう バリアフリーなどを ひろげて おたがいに こうりゅうしましょう。

この事業に関する問い合わせは下記までお願いします
財団法人日本障害者リハビリテーション協会
 〒162ー0052
 東京都新宿区戸山1-22-1
 電話 03-5273-0601
 FAX 03-5273-1523
 電子メール invitation@dinf.ne.jp