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編集後記

 携帯電話と言えば、中学生になる子どもがひとしきりほしい、ほしいとねだったことがありました。このところ言わなくなったのは、一応私と共有となっている携帯電話がほとんど彼女の独占状態にあるからかもしれません。なぜ、だめなのかという子どもの質問に、高校生になったらという子どもにとってはたぶん納得しがたい理由を付けていますが、携帯電話を持っている子どもは相当数いると思われます。昨年、クラスで聞いた数よりもかなり多いことは送受信メールの一覧を見れば明らかです。見ようと思えば見えるので、中身を見ることはかまわないことをお互いに了解しての共有としたのですが、どこかにやはりチェックするのはいけないかなと思いつつ、この子もついに携帯電話を持ったか?と、子どもの友人関係は気になります。「どうしてすぐ、返事をくれないんだろう」とつぶやいている子どもを見ながら、ほんとに大事なことや伝えたいことはやはり、携帯電話では無理なこともあるということを、そして「間=時間」を通して考えられる楽しさも知ってほしいなあと願うこのごろです。

(S)


 今月号から毎月、ミニ特集として「最終年記念フォーラム」のことを紹介していきます。
 1回目は、最終年記念フォーラムのスタートをきる第6回DPI世界会議札幌大会です。今回の会議の意義やプログラムの内容など、最新情報を紹介しました。今後、RIアジア太平洋地域会議やRNNキャンペーン会議といった国際会議や国内会議、政府間レベル会合などを紹介をしていきます。お楽しみに。
 さて、DPI日本会議では、「DPI世界会議・全国行動委員会」を設けて、各地で地域集会や勉強会を開いています。障害者差別禁止法の制定や新障害者プランの策定のことなどテーマを地元団体に選んでもらい、それに合せて講師を派遣する。世界会議開催をきっかけに全国の障害のある人とともに重要なテーマを考えていきたいという主旨からです。開催地の札幌住民を意識した展開やこの行動委員会の取り組みは、本誌1月号の特集の座談会で「単に国際会議開催するということでなく、この会議開催を起点にして、まちや地域を変えたい」と話していた札幌フォーラム事務局長の西村さんの言葉を思い出しました。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2002年4月号(第22巻 通巻249号)