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編集後記

 今年の春の訪れの早さは、私のふるさと(福島)でも同じで、木々はすっかり青々と生い茂り青い空とのコントラストはそれは見事でした。いつもなら5月中旬あたりが盛りの田植えもゴールデンウィーク中はあちこちで見られました。過疎一途をたどるわが町の隣村に、自然体験型のレジャー施設ができたというので出かけてみました。村と言っても人口はすでにわがふるさとを超していて、主要国道が通っているせいか、産業(企業)誘致もいいらしい…。レジャー施設はデイキャンプ場のほか野鳥観察棟、グラウンド、ゲートボール場、あんずと桜の里、伝統文化保存伝習施設、バーベキュー広場などがなだらかな丘陵を切り開いて造られていて、見晴らしは最高でした。私が行った日は、イベントもあったせいか車いすマークを付けたマイクロバスが何台か来ていて、車いすに乗った人をたくさん見かけました。もちろん自家用車で来ている人もいて、田舎ではなかなか障害をもつ人をみかけることはほとんどないので、何だかうれしくなってしまいました。駐車場を案内する係りの人も親切で、すそ野に広がった芝桜(5月中は芝桜まつりを開催中)のやさしいにおいが一杯でした。

(S)


 欠格条項の見直しが進んでいますが、今回は第一歩を踏み出したばかりと言えそうです。知的障害のある人たちからは、車の運転免許のことについて意見をお願いしました。私も本人の方に直接話をうかがう機会があり、免許をとりたいと元気いっぱいに夢を語ってくれました。これから運転免許の取得にチャレンジする人にとって、教本にかかれている漢字が読めない、教官が言うことがわからなければ、試験に受かりません。彼らの夢を実現させるためには、その辺の整備を進めることが必要です。
 さて、4月号から「工夫いろいろ-エンジョイライフ」が始まりました。今月号のテーマは、「着る」。編集部では、アイロンがけやボタンつけの工夫について文章をお願いしている金沢さんに相談したところ、最近は、時間をかけて自分でやるよりもヘルパーさんにお願いするほうが安全だという考えも増えているそうです。「生活を楽に、楽しく!」をモットーにいろいろな「工夫」(生活の知恵)を、紹介していく予定です。障害がない人にも参考になると思っています。ぜひ参考にしてください。

(K)

(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
「ノーマライゼーション 障害者の福祉」
2002年5月号(第22巻 通巻250号)