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工夫いろいろ エンジョイライフ

視覚障害【4】
●買い物●
買い物は積極的に声かけて

文:金沢真理(東京都盲人福祉協会)
イラスト:はんだみちこ

デパ地下も楽しみましょう!

 デパートは親切でお買い物しやすいけど、食品売り場は混んでいるし、視覚に障害があると一人では行かれないと諦めていませんでしたか? ケーキがほしいのに和菓子のお店だったらどうしようなんて心配したり、忙しそうで声をかけにくいなど、利用しにくい状況はデパ地下にはたくさんあります。でも、いまでは大手デパートのデパ地下では、どこのお店で店員さんに尋ねても、目的のお店まで連れて行ってくれて、その売り場の人と交代してくれます。そこでまた次に買いたいものを言うとそこまで案内してくれて売り場の人とバトンタッチという具合いに「売り場サーフィン」ができます! もうこれでお買い物はおしまいと言う時は出口まで案内してくれます。もちろん案内所に行けば、専門の人がついてくれてどこでも案内してくれます。でも、専門の人が来てくれるまで時間がかかるので、売り場の店員さんにお願いするとスムーズに次々とお買い物ができます。たまには、デパ地下などいかがでしょうか!

新製品をめざしましょう!

 スーパーマーケットやコンビニでも、お願いすれば店員さんがついてくれます。でもあまりにもいろいろな商品がありすぎて、全部読んでもらうのを躊躇(ちゅうちょ)してしまい、つい同じ物を買ってしまうなんてことありませんか? そんな時、「新製品ありますか?」「人気のあるものはどれでしょう」と尋ね、まず、それらを教えてもらいます。飲み物だったら「お茶系統で新しいものは何でしょうか?」「おそうめんで人気のあるのはどんなものがありますか?」などと尋ねて、その種類から選びます。お店によって、置いてあるものが違ったりするので、結構商品通になったりして楽しいものです。

電話やテレビやインターネットでお買い物

 各地域にある生協では、視覚障害者には商品案内テープを提供し、それを聞いて電話で注文ができ、自宅まで届けてくれるサービスを行っているところがたくさんあります。手続き方法や入会金など内容は生協によってまちまちですが、たくさんの視覚障害者が生協を利用しています。まずはお近くの生協に尋ねると教えてくれると思います。また、テレビのCSやケーブルテレビなどさまざまなジャンルのショッピングを24時間放映しているチャンネルもあります。電話で注文すると、3日~5日で自宅に届きます。衣類、化粧品、家具、ジュエリー、食品に至るまでなんでもそろってしまいます。いまや電話の代わりにインターネットでもお買い物が音声環境でできてしまいます。「楽天市場」(http://www.rakuten.co.jp/)というのが有名で、日本全国の物が集まり、それこそふりかけ、お酒から家電、パソコンまで買うことができます。お買い物をしなくても、今の流行や人気商品などがわかるのでのぞくだけでも楽しくなります。