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応援の一体感がたまらない!
―野球・サッカー―

大久保健一

 僕のはまっているスポーツは野球とサッカーです。
 まず野球は、中日ドラゴンズの熱狂的なファンです。以前甲子園球場の近くに住んでいた時は、月1回の阪神対中日の連戦にほぼすべて通っていました。3連戦なら3日続けて応援に行きました。はまったきっかけは、僕に行き方を教えてくれた中日新聞社の知り合いがドラゴンズフロントに入ったので、応援するようになりました。それまでは野球には興味なかったのですが、応援に通うようになって応援団とも知り合いになり、一つの時間を同じチームを応援するという一体感にはまるようになりました。それからはあえて車いす席には行かず、応援団のいるライト側外野席に行くようになりました。甲子園の場合、外野席は階段だけなのですが、知り合いになった応援団の人たちが頼まないでも毎回持ち上げてくれるようになりました。そして食べ物やビールをもらったり、あげたりして団結感がありました。
 今は仙台に住んでいますが、近くに中日戦があれば必ず応援に行きますし、年に1回はナゴヤドームに行き、場合によってはファームの試合まで応援に行きます。そして応援歌に合わせ、思いっきり叫んで応援するのが楽しみです。99年にリーグ優勝した時は、優勝を決める試合に行って、その瞬間を見たのが今でも思い出です。優勝する瞬間に皆が飛び上がって興奮状態で周りの人たちが僕の車いすをお神輿のように持ち上げたのが、最高に楽しかったです。球場から出ても胴上げの渦になり、僕も車いすから担ぎ出されて胴上げを生まれて初めて体験しました。これがあるから中日ファンはやめられません。
 次にサッカーですが、ワールドカップを宮城スタジアムで3試合見ることができ、日本対トルコも見れたことではまるようになりました。ワールドカップでは独特のお祭り騒ぎの雰囲気があり、多くの外国人とも一つの試合の応援によって仲良くなったりしたのが、おもしかったです。南米チームの試合の時は皆ノリがよく、勝ったメキシコのサポーターからはテキーラを飲まされたりしました。こういうことで国境を越えて盛り上がれるのがはまる原因でした。日本戦ではもちろん気合を入れて、顔そのものを日の丸に見立てて応援に行きました。ワールドカップ終了後もJリーグに足を運び、応援する日々です。サッカー場は比較的どこでも車いす席がフィールドに近い場所にあり、叫ぶと選手が気付いて手を振ってくれたりします。マリノスの松田からは、それで後からヘアバンドのレプリカをもらいました。こういうふうに選手との距離が近いことも応援し続ける理由です。

(おおくぼけんいち 障害者生活支援TIJ)