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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2004年10月号

編集後記

今夏、肢体不自由養護学校の校長先生から話を聞いた。養護学校に通う子どもたちは、学校所在地だけでなく近隣2、3の市区から通学している場合が多い。そのためスクールバスの通学時間が1時間以上なんていうのも珍しいことではない。特集でも特別支援教育体制の推進に向けて、関係機関の有機的な連携と協力が重要であると述べられているが、複数にまたがっている通学区域の関係機関と連携・協力を持とうとすると、必然的にその数も増えるし、話し合い一つにもその連絡・調整が容易ではないと語っておられた。地域の支援センター的役割を担うとなれば、尚のことそうであろう。しかし、現場のこうした地道な努力の一つ一つが積み重ねられて子どもたちのニーズに合った支援教育体制が組まれて行くのだ、と信じている。(S)


今月号のエンジョイライフで提案をしてくれた長谷川玲子さんのお宅は、入居するときに使いやすいようにリフォームをしたので、「家の中で使いにくいところはほとんどないですよ」と言います。たとえば、もともとキッチンは奥まったところにあったけれど、使いやすさを考えてリビング・ダイニング側に移動。流しの近くにテーブルがあるので、その間に立って体の向きを変えるだけで、楽にものの移動ができます。コンロのスイッチは、押すタイプのもの。今では当たり前ですが、長谷川さんが入居した10年ほど前はめずらしかったそうです。使いやすい家でさらに動きやすい工夫がされています。キッチンの他に、トイレやおふろ…。書ききれないのが残念です。(K)