音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2004年11月号

編集後記

二ケタを記録した今年の台風上陸の被害、そして新潟地震の大被害にくらべたら、私が小学生の時の被災体験など大したことではないだろう。強風にあおられ集落9戸のうち7戸があっという間に全焼する大火事で焼け出され、炊き出しのお世話になった。文房具や衣類などの物資をあちらこちらから送ってもいただいた。すでに遠い過去になってもいい年月が経っているのにその日の記憶はパッとよみがえる。子どもなりに衝撃を受け、涙が流れ、ただただ立ちつくしてしまった空虚さは忘れられない。TVで余震の恐怖で泣き出した子どもを先生が「大丈夫よ」となだめているシーンが映し出されたが、災害弱者と言われている障害児者や高齢者、子どもたちへのこころのケアにもぜひあたっていただきたいと願っている。(S)


10月31日、日本障害フォーラム(JDF)が発足した。すでにJDF準備会として活動を行っていたが、これからは正式な組織としての活動となる。発足式の後、午後からは、障害者権利条約に関する設立記念セミナーが開催された。特別委員会における取り組みの報告やシンポジウムが行われ、フロアーからは、それぞれの障害の立場から質問や意見のほか、JDFへの期待の声も寄せられた。JDFの発足を「新しい障害者運動のはじまり」と発言されていた方がいたが、全国組織の11団体が連携していくことは、画期的なこと。それぞれの団体が培ってきた実績やネットワークを活用して、国内外に広がる活動に期待したい。(K)