音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2006年6月号

編集後記

あまりにも著名な方だけにうちのような雑誌に書いてくれるだろうかという不安は最もなこと。春兆先生の推薦で今月号うたの森に寄稿していただいた鶴見和子さんにお願いをするにあたって、ドキドキもので心配している同僚に、誠意をもってお願いしてみよう、だめかどうかは向こうが判断してくれるんだからと励ました。編集者の仕事は、名刺1枚でどんな人にも会えることというような話を聞いたことがある。確かにその通りで、この仕事をしていなければお会いするどころかお話することさえかなわないかもしれない。有り難いことだと思う。美しい毛筆でうたをお送りくださいました鶴見和子さん、本当にありがとうございました。(S)


エンジョイライフで紹介した感覚機能を生かした工夫に興味をもった。それは、足音で状況を感じるということを経験したばかりだったからだ。

先日、駅で電車の乗り換えをしていたときのこと。一緒に歩いていた全盲の友達が「もう少しで電車が発車するんじゃない?急ごうよ」と教えてくれた。あわてて発車寸前の電車に乗り込んだ。どうして電車が出発することがわかったのか聞いたところ、私たちを追い越して階段を駈け降りる足音がしたから、という。私は話に夢中になっていて全然気がつかなかった。音や風、においでわかることがたくさんあることに気づいた。今度、ちょっと意識してみようかと思う。(K)