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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2007年6月号

編集後記

5年前の「アジア太平洋障害者の十年」最終年記念フォーラムは、札幌、大阪、琵琶湖でさまざまな国際会議が開かれ、盛り上がったと記憶している。それからの国内施策の5年間を寺島彰さんが表にまとめてくれた。主な出来事をながめつつ、アジア地域では新潟の地震、スマトラ沖の津波、パキスタンの地震と自然大災害が続いたことが浮かんでくる。復興の進んでいない現実がTV等で取りあげられることもあるが、残念ながら、継続されないと忘れさられてしまうことも事実である。災害時要援護者への支援も各地で取り組まれだし、当事者支援も動き出している。国連の長田こずえさんは「開発」「障害」「人権」は今年のキーワードと述べている。第2次「十年」後半5年への期待は大きい。(S)


エンジョイライフでは、小野まさ江さんに家の中のことを中心に工夫を紹介していただいた。触覚や音などでわかるような工夫をされている。最近の電化製品は音で知らせてくれるので便利だという話になった。ご飯の炊きあがりを知らせてくれる音、レンジの音、その他のタイマーの音など、我が家の朝の台所はまるでオーケストラみたいなのよ、と話してくれた。音にあふれた、慌ただしい朝の様子が目に浮かぶ。さて、小野さんは生け花の先生でもある。中途失明の方に生け花の楽しさを伝えたいと月1回ほど教えているという。どのような工夫をしてお花を生けるのか、別の機会に教えていただきたいと思う。(K)