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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2007年9月号

編集後記

「はい、わかりました。」ご存じの方もいると思うが、本のタイトルである(大野勝彦著)。電車の中吊り広告で目にし、その言い切りのよさに、正直すごいなと思ってしまった。障害をもってしまったことにそう言い切る強さは、たくさんの“やさしさ”を受けた私なりに気づいた、生き方の境地という。今月号の加藤みどりさんや辰村泰治さんの体験談はこちらも紛れもない事実である。淡々とした表現ながらこころに深くずしりと響く。特に加藤さんとは同年輩のため、学生時代の自分のボランティアを指摘されているようで読んでいて心苦しい所もあった。40℃超えという記録的な暑さを更新した今年の夏。その夏もそろそろ終わる……。(S)


ふれんずトトロのみなさんから出された必要な人的支援には、制度によるもののほかに、「近所のおばちゃん」「職場の人」「スーパーやコンビニの人」「家の人」などがあげられていた。彼らの意見は、地域で暮らすことは人とのつながりの中にいること、身近な人に分からないことを聞いたり、教えてもらうことがたくさんあることを教えてくれているように思う。以前、本誌「エンジョイライフ」で紹介した暮らしの中の工夫に「ご近所のサポートも大切です」と事例をあげてくれた方がいた。制度を整備・充実させていくことはもちろん重要なことであるが、仲間や地域の人たちも大きな支えになっている。(K)