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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2008年1月号

県知事

三重県知事
野呂昭彦(のろあきひこ)

新年明けましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

ご承知のとおり障がい者福祉は、個々人の尊厳や選択の自由など自立の尊重に基づき、社会への完全参加・ノーマライゼーション社会の実現へと向かっています。

三重県では総合計画「県民しあわせプラン」を着実に推進するため、昨年7月に「第二次戦略計画」を策定したところであり、この中では、障がい者の地域における自立支援のため平成22年度に1,292人の障がい者がグループホーム等地域で自立した生活をしている状態にすることを目標とし、そのために4つの取組方向を定め重点的に取り組んでいるところです。

この目標を実現するため、4つの取組方向を定めそれぞれ数値目標を設定し事業に取り組んでいます。

その1つ目は相談体制の充実です。障がいのある人が退院促進支援や就労支援等必要な相談支援を受けることができるよう、県下9か所に広域的・専門的な総合相談支援センターを展開しています。また単身の精神障がい者への見守り・訪問事業や、障がいのある人自身が他の障がい者の支援にあたる「ピア・カウンセラー」や「ピア・サポーター」を養成しています。

2つ目は就労支援の充実です。就職後の相談や職場との調整を行う就労サポートの他、障がい者の希望や特性に配慮した上で仕事を紹介する人材センター事業を実施するとともに知的障がい者の県職員への採用、県庁舎での実習等さまざまな形態で雇用の場の確保や就職後のサポートを行っています。

3つ目は地域での活動の場の確保です。市町と協働し、新しい事業体系に移行する間、障がい者の生活を豊かにする趣味や創作活動・軽作業・入浴等日中活動の場を確保・提供していきます。

最後、4つ目はくらしの場の確保です。障がい者が安心して地域で生活することができるよう、グループホーム・ケアホームの整備に取り組んでいます。

また、この他、県では文化・雇用・産業等他の施策とも連携しつつ、障がいの有無にかかわらず誰もが地域で安心して暮らせる共生社会の実現に向け、障がい者の保健福祉施策を進めていきたいと考えているところです。

今後とも本県の障がい福祉の推進にご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、私の年頭のご挨拶といたします。