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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2008年1月号

政令指定都市首長

福岡市長(福岡県)
吉田宏(よしだひろし)

新年あけましておめでとうございます。

私は、2006年12月から市政を担当させていただいておりますが、「笑顔があふれ、明るく元気に子どもが育つ街・福岡~子どもから高齢者まで誰もが安心して、夢を持って暮らせるまちづくりに取り組む~」を目標に、健康福祉のまちづくりに取り組んでいるところです。現在、少子高齢化の急速な発展など、わが国を取り巻く社会経済情勢は大きな変革の時期を迎えており、取り組むべき課題が数多くありますが、「障がい者福祉の課題」は、その中でも重要な課題の一つであると認識しております。

「障がい者が安心して暮らせる地域社会づくり」及び「障がい者がもっと働ける社会の実現」を目指すため、障害者自立支援法が施行されました。

本市におきましては、福祉サービスの負担の激変を緩和すべく、国の施策とは別に負担軽減の経過措置を講じており、19年3月には「福岡市障がい福祉計画」を策定し、障がい者の自立と社会参加の実現を図るため障がい福祉サービスの提供体制の整備を進めているところです。特に、障がい者の就労支援につきましては、平成15年度に「障がい者就労支援センター」を開設して以来、関係者のご協力によりまして民間企業等への就職者が延べ500人を超えるなど大きな成果を得ることができております。障がいのある方々の自立のためには、就労の促進ということが非常に大切であり、これからも関係者の方々とともに、支援の輪を広げ、障がい者の就労支援に一層、力を入れてまいりたいと考えております。

また、私は“聞きたかけん”と称して、市民のみなさまの声を市政に反映させるため直接市民のみなさまと対話を行う機会を設けており、これまで障がい者の方やその保護者の方と対話させていただきました。直接みなさま方の考えや思いを聞かせていただくことにより、その障がいに対する理解が深まり、「どのような支援を必要とされているのか」「行政に対してどのような要望をお持ちなのか」というニーズをとらえることができると思います。今後も市民のみなさまのお声を聞いていくだけではなく、その声を真摯に受け止め市政に反映させるべく全力で邁進していきたいと考えております。

今後とも、障がい者の方々が地域社会のなかで自立した生活を営み、社会参加していくというノーマライゼーションの実現に努めてまいりたいと考えておりますので、みなさま方のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。