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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2009年5月号

編集後記

「古民家」と聞いて何となく縁側のある茅葺きのどっしりした、しかしあったかな雰囲気というのは自分が田舎で育ったからなのか、それともノスタルジアからか。グラビアのびすた~りは、築120年の建物という。中津川市のNPOひなたぼっこは、築150年の古家屋を改築して、障害者も高齢者も一緒のサービスを提供している。リサイクルという括りではなく、そこにあるものを大事に生かして新たに息づかせる。そこにかつてあった「くらし」がちゃんと息づいて染みついたものが生かされるように…。藏の改築や廃校になった学校の再利用など、これまで地域に根づいてきたものを再生する試みがあちこちで始まっている。この季節、わくわくする話ではないか。(S)


5月になりさわやかな陽気になると、外へ出かけたくなる。先日知り合いの人を柴又に案内する機会があった。「寅さん」ファンだというので目指すのは、もちろん帝釈天。柴又駅前の広場で観光ガイドのボランティア「かつしか語り隊」の方に案内をお願いした。1時間ほどをかけて、参道沿いのお店のエピソードや帝釈天境内に建つ碑や建物の由来などを聞きながらゆっくり歩いた。いつもなら通り過ぎてしまう町並みも説明を聞くと新鮮に感じる。ガイドの方の説明を手話で伝えていたら、興味を持ってくれて手話を勉強したいと話していた。地元のボランティアの人たちとも交流ができた楽しい時間でした。(K)