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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年1月号

編集後記

「新政権への期待」支持率の低下やマニフェスト違反などいろいろ取りざたされているが、この特集テーマと同じ思いや願いを寄せている関係者が全国にたくさんいることをこの号と共に政府に届けたい。そして腰を据えて頑張ってもらいたい。「うたの森」単行本がもうすぐ出来上がる。『鬼が笑う月が泣く―「うたの森」に谺する詩・短歌・俳句』。発行予定日の1月10日は、編著者春兆先生の結婚記念日だそうだ。うらやましくもある心憎い秘密がこの日にはあった。先生はお優しいのだ。ばらしてしまって怒られるだろうか。発行所の角川の担当者は、図書館や学校の副読本としても息長く読まれる本になってほしいと語っていた。再版を重ねられますように。(S)


今回の座談会には、知的障害の本人の会である「さくら会」から阿部八重さんと多田宮子さんに参加していただいた。知的障害当事者の参加は、はじめてではないだろうか。当日は竹端先生の分かりやすい進行のおかげで阿部さんと多田さんからたくさん発言していただいた。お二人から「私たちのことを決めるときには検討する段階から参加させてほしい」という発言があった。新政権では、障がい者制度改革推進本部の下、政策作りに障害当事者が参加していくことになる。今まで当事者団体の方々を中心に言い続けてきたことが、実現される。新しい年を迎え、これからはじまる新たな動きに期待したい。(K)