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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2010年8月号

編集後記

新製品のヘルシー餃子が送られてきた。ワークステージ銀河の里(花巻・就労支援施設)の宮澤理事長の手紙と「あまのがわ通信」も一緒に。久しぶりの手紙をうれしく読み、読み応えのある通信で目が留まる文に出会う。「微かな表情の中の豊かな心の表現を見抜く感性とそれを生かす訓練が必要」「ケアを技術論で括ることなく「あなたと私」というつながりの中で共に生きる「ものがたり」を綴る」。昨年、法人10年目にして特養を開設し30人の職員を雇ったが、1年後、大半が辞めてしまったと落胆しつつも、今年の新人研修にドイツの舞踏団ピナ・バウシュの「私と踊って」を選んだ宮澤さん、次世代に希望を託し挑戦をし続け、彼の「ものがたり」のページはまためくられた。(S)


自立生活夢宙センターの平下泰幸さん、耕三さん兄弟。彼らの体験を元にした絵本のことはグラビアで触れたが、今度はそれを劇にして小学校や幼稚園などで公演していくという。絵本の内容をモチーフにして少年が冒険をしながら成長していく15分ほどの物語。楽しくもちろん笑いもあるという。出演・演出は夢宙センターのスタッフで、少年役は泰幸さん。子どもたちは障害のある人たちと交流する機会はあっても実際生活する中でどんなバリアがあるのかは気づきにくい。絵本や劇を通して伝えたいという。「子どもたちのお父さんお母さんにもぜひ」と力がこもる。これからどんなふうに活動が広がっていくのか楽しみだ。(K)