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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2011年3月号

編集後記

23年度予算を大変分かりやすく解説してくださった平野先生が、予算が成立するか心配ですと原稿送付時に書いてこられたが、そんな政局が続いている。2月14日に内閣府から推進会議に出された基本法改正案は、権利条約や第一次・第二次意見を十分に反映したものとなっていないとしてJDFは24日、これらを最大限尊重し、これらの内容を下回らないようにとする基本法抜本改正についての統一要求書を発表した。混迷、不透明、と先行き不安が募るばかりの中で、22日のNZの地震災害は痛ましい限りだ。語学学校に留学して未だ安否が分かっていない若い学生さんたちを思うと心が痛い。夢が一杯あったろうに、皆で楽しくおしゃべりしていた昼時を襲った自然の脅威に言葉もない。(S)


「新年会はとても盛り上がりましたよ」とグラビアの取材を終えた中村さんから連絡をいただいた時はピンと来なかったが、送られてきた写真のいきいきとしたみんなの表情から、心から楽しんでいることが伝わってきた。そういえば、以前会った自閉症の青年は物静かで、私たちの用事が済むまでそばで待っていてくれたし、また違う青年は、「お疲れさま」と声をかけるときちんと言葉を返してくれた。自閉症というと、周りの人たちとコミュニケーションを取るのが困難な人と思いがちだが、実際に会った人たちは、そのイメージとは違っていた。これが私たちの普段の姿です、と教えてくれた写真でした。(K)