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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2011年12月号

編集後記

福島の白石さんが5大ニュースすべて大震災、それしか考えられない…と書いていたが、そうだろう。そこに住んでいる人にしか分からないことはたくさんあるはずだ。同じような思いの方も多いと思う。11月末、喪中の葉書をもらって急遽友人のお墓参りに行った。仏壇の写真の前にお母さんにあてた子どもの手紙があり小さく折りたたんだ上に「大好きだよ」と、思わず涙があふれた。あしなが育英会によると大震災で親を亡くした子どもは707世帯1120人(6/27発表)。小学生の遺児が最多という。現在はもっと多いと思われる。それぞれのかけがえのない大切なものをごっそり一瞬にして奪い去った大震災。子どもたちがこれからを生きていくためにも心のケアを含めた長期的な支援が必要だ。(S)


グラビアで紹介した海老原宏美さんは自然体という言葉がピッタリの人だ。初対面でもどんな話しが聞けるのだろうと楽しみで緊張はしないという。おかげでインタビューは和やかに進んだ。CILの役割は、地域の中でどう活動するか、障害当事者が地域で生活することでまわりが変わってくるといい、普段から活動を知らせるちらしの配布と声かけを行っていると話してくれた。取材中にも近所の人が事務所に立ち寄ってくれたり、はじめて事務所にうかがった時、途中コンビニで場所を聞いたら、この先ですよ、とすぐに教えてくれた。海老原さんたちが地域で活動していることを身をもって感じることができた。(K)