音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2012年3月号

編集後記

1000字提言の野際さんと第1特集が重なった。「勝負はこれから」と野際さんからは強い決意ともとれる発言と忘れないで関心を持ち続けましょうと私たちに呼びかけられた。2/27に開催された難民を助ける会の復興支援活動報告会でもこの事は繰り返された。被災地、被災者に向き合い、刻々と変化する状況下で支援を続けている視点は揺るぎない。常に現場の声や被災者に耳を傾け、長期的支援が必要な中、今必要な支援は何かを問い続けておられる。「地域みんなで元気になろう」プロジェクトは、今後ますます必要とされる笑顔が増える支援。いいネーミングですね。本誌では復興計画や災害弱者の支援、課題につながる当事者の“声”を証言3.11で引き続き取り上げます。(S)


震災直後、電気も水のない中でうれしかったのは、物資を調達して知り合いの人たちがいち早く現地に来てくれたこと、と被災した事業所の方が話してくれた。通所の事業所を利用していた在宅の重い障害の人の家族は、行列に並ぶこともできないし、家を離れることができず情報もなく、スタッフが物資を配りながら、安否確認を行ったそうだ。行政の支援が届かない人や自らの声を発しにくい人たちには、JDF支援センターをはじめとする民間団体がきめ細かな支援を展開している。大震災から1年が経ちその内容は変わっていくだろうが、官民が連携してそれぞれの特徴を生かした取り組みを続けていってほしいと思う。(K)