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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2012年5月号

編集後記

埼玉県の特別支援学校での教師による児童への虐待と疑われるニュースを4/24,25とNHKでみた。特集と重なっていただけにやりきれない思いで映像をみた。普通校であればすぐに発見につながることも、障害のある子どもたちは自分からそれを訴えることが難しく、こうして録音が公開され、親自身が映像にでることで明らかになった。虐待防止法の残された課題として、学校や医療機関等での対応をあげられた執筆者の方も多かったが、それを裏付けるものとなった。代わって、グラビア。「ねえ、いいよね、これ」と同僚から作品集を見せてもらっての取材。トップの彼、じっと見入ってしまうほどの存在感、見てると逆にこちらが見られているような、うろたえてしまいそうなパワーを感じる。(S)


「工房集」で生み出される作品はそれぞれ独特の魅力がある。日々支援しているスタッフはアートの専門家ではないのに、どのようにして彼らの作品が生まれるのだろうと思っていたが、今は、彼らに向きあい、できることを見つけてそれを伸ばしてきたことと、多くの人たちとのかかわりにあるのかなと思っている。魅力があるのは作品だけではない。工房の床はペンキで色が塗られ、厨房の壁一面にはポップな絵が描かれている。福祉施設らしくなくて、心地いい不思議な空間になっている。そんな楽しさとアートに囲まれた環境も人を惹きつける作品が生まれる理由の一つかもしれない。(K)