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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2013年3月号

編集後記

「たったの2年」と書いた長尾さん、復興への長い長い道のりを私たちに突きつけるかのような言葉だ。決して被災地だけの問題で済ましてはならないと強く思う。ドキュメンタリー映画「東日本大震災―障害のある私たちは訴える」が完成し、3月5日、記念上映会が参議院議員会館で開かれる。JDF総合支援本部第三次報告会として、被災地と中継を結んだパネルディスカッションも予定されている。詳細は、後日紹介したいが、大震災から2年目の検証と復興に向けた課題を話しあう。映画は、障害のある方の死亡率が住民全体の死亡率の2倍というデータに基づき、3・11障害のある人はどのような状況におかれたのかの証言である。監督は自らも聴覚障害をもつ早瀬憲太郎氏。(S)


以前、「障害をもつ人の子育て支援」の特集(2009年9月号)の時、家平さんにご自身の子育て体験をとおして見えてきた制度の課題をあげていただきました。今回取材で家平さんにパワーの源を聞いたところ「家族」という答えが返ってきました。それまでは頑張りすぎて体調を崩した時もあったそうですが、家族ができて命の使い方が変わったといいます。1月7日に行われた「基本合意締結3年、これからのたたかい!1・7集会」のフロアトークでは、元原告として家族負担の問題をあげていました。制度の前進が自立につながり、社会が変わると障害が軽減される、という思いは、さらに強くなっていると思う。(K)