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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2014年2月号

工夫いろいろエンジョイライフ

実用編●力いらずの便利な羽付きプラグ、他●

提案者:塚口純子 イラスト:はんだみちこ

塚口純子(つかぐちじゅんこ)さん

私は40歳で発病し、30年経ちました。その間に痛み、だるさ、変形とリウマチ特有の症状に悩まされて、3人の子ども(男)を育て、主人の仕事の手伝いをしながらの毎日でした。現在は、自助具を使用して家事をしたり、車の運転をしています。日本リウマチ友の会会員。神奈川県座間市在住。


力いらずの便利な羽付きプラグ

コンセントは差し込む時はよいのですが、外す時は指に力がないので、コードごと引っ張ってしまいます。それは危険なので、どうしようかと思っていたところ、お店で羽付きプラグを見つけました。

これは、両側に出ている羽(つまみ部分)を軽く押すだけで、差し込んだプラグの間にプラスチックの芯棒が出入りして楽に外すことができます。

現在は、いつも使うオーブントースターや調理器具、ドライヤーなどに取り付けて使用しています。友人などにもプレゼントしたところ、障害のない人からもこれは便利と好評です。


ふたは柄の長いオープナーで楽に開けられます

びんの海苔やジャムの大きなふたは、緩めておいても、冷蔵庫から出すと固くなります。頻繁に使用する醤油や料理酒、みりんなどのびんにも小さなふたが付いていたりします。

私は手首が固まっていて、握力と指先の力が入らず、また、力を入れすぎると親指の腱が切れたりするので気を付けています。

私が愛用しているオープナーは、ふたの大小に関係なく開けることのできる持ち手の長いオープナーです。ふたに合わせてゴムの輪の大きさを調整します。それをふたにセットして、テコの応用で持ち手を動かすと指にかかる負担も少なく楽に開きます。開いた時には達成感があります。

ペットボトルのふたを開けるオープナーも市販のものは柄が短いので、病院のリハビリの作業療法士の方にお願いして、持ち手を長く、滑らない素材のもので作ってもらいました。


紙パックが楽に開けられる自助具「パッ君」

牛乳やジュースなど、紙パック入りの商品は結構あります。でも私は今、親指の関節が不安定になっているので、指に力を入れて紙パックの口を両側に開けるのがとても大変です。そこで私は、紙パックオープナー「パッ君」を使っています。プラスチック製で軽いです。

使い方ですが、まず、紙パックののりが付いているところに差し込み、持ち手の部分を垂直に持ち上げると左右に開きます。次に、開いた部分を折り目にそって両サイドに折り曲げて、真ん中の紙のところを尖った部分で引っ張ると口が開きます。力を入れずに楽に開けられるので、私にはうれしいことです。

自助具「パッ君」は、日本リウマチ友の会のHPでも紹介しています。