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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2014年5月号

障がい者に配慮したスマートフォンとサポート

株式会社NTTドコモ

障がい者に配慮した「らくらくスマートフォン」

スマートフォンの普及率が49.5%(2013年6月14日総務省:平成24年通信利用動向調査の結果より)を超え、スマートフォンが生活の必需ツールとなっている状況を踏まえ、NTTドコモは、障がい者の皆様にこれまでの携帯電話と同様にスマートフォンをストレスなく快適に使っていただくよう取り組んでまいります。

障がい者に配慮した製品の一例として、「らくらくホン」や「らくらくスマートフォン」をご紹介します。「らくらくホン」は1999年に発売して以降、幾重にも改良を重ね、現在の「らくらくホン7」・「らくらくホンベーシック3」につながっています。2013年には「らくらくホン」のスマートフォン版である「らくらくスマートフォン2」や「らくらくスマートフォンプレミアム」を発売しました。

(1)視覚障がい者への配慮

「らくらくスマートフォン2」や「らくらくスマートフォンプレミアム」では、物理的なボタンがないため、タッチパネルで操作しやすいよう、特に視覚障がい者のご意見を踏まえ、タッチパネルに触れた時の振動や効果音、携帯電話のらくらくホンで長年培った音声読み上げ機能について工夫を凝らしています。音声読み上げでは、ウェブブラウザへの対応や「しゃべってコンシェル」を利用することで音声により簡単に操作できるようになり、より便利にスマートフォンを楽しんでお使いいただくことを可能としています。

さらにタッチパネル上のボタンの大きさや、画面の見やすさ、画面レイアウトなど、さまざまな視点からメニュー画面を新たに開発し、よく使う電話やメール、電話帳はひと目で分かる大きなボタンとイラストで分かりやすく表示することで弱視の方にも操作しやすいよう工夫しています。

また、らくらくホン向けの点字・音声による取扱説明書をご用意する他、「らくらくホン」や「らくらくスマートフォン2」、「らくらくスマートフォンプレミアム」をご利用されるお客様専用の電話受付センター(0120―6969―37:らくらくみんな)において、各種手続き、お問い合わせなどのご用件を担当者が直接お受けしています。

(2)聴覚障がい者への配慮

聴覚障がい者への配慮としましては、オプション品である「サウンドリーフ プラス(Sound Leaf+)」をご用意しています。本製品は、スマートフォン等とBluetoothで接続し、音の振動を骨(頭部)から聴覚神経に伝えることにより、騒音場所での通話や加齢による聴覚障がいでお悩みの方々には、効果的なコミュニケーションツールとしてご利用いただけます。

障がい者の皆様にスマートフォンを十分活用していただくためには、当社としてもより一層の努力が必要です。

スマートフォンの機能や利用方法の可能性は今後も拡がっていきますので、障がい者の皆様にスマートフォンの効用をフルに活用していただくために引き続き取り組んでまいります。

障がい者へのサポート

障がい者の皆様にご満足いただけるサービスを提供し続けるためにはサポート体制の充実が必要です。全国のドコモショップにおいては、入口の段差の解消、車いす対応のカウンターおよびトイレの設置、障がい者用駐車スペースの設置などのバリアフリー化を進めています。また、聴覚障がい者への配慮として、「簡易筆談器」を配備しているほか、一部の店舗へ「手話サポートテレビ電話」の設置を進めています。

その他、「ハーティ割引」の提供、「点字請求案内書」の発行も行なっています。

障がい者への配慮の考え方

NTTドコモは、すべてのお客様が安心・安全にお使いいただけるサービスの提供、お客様窓口のバリアフリー化の推進やサービスの提供に取り組んでいます。

具体的には、すべての人が使いやすい製品・サービスを追求していくというユニバーサルデザインの考え方に基づき、「ドコモ・ハーティスタイル」と名づけた活動を行なっています。この活動では、「製品」「お客様窓口」「サービス」の3つの視点でユニバーサルデザインを推進してまいります。