「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2014年11月号
トピックス
「日本障害者リハビリテーション協会創立50周年・全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)開設30周年記念式典」実施報告
はじめに
去る9月24日(水)、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会(以下、本協会)創立50周年、全国障害者総合福祉センター(戸山サンライズ)開設30周年記念式典を本協会総裁の常陸宮殿下・同妃殿下のご臨席のもと、戸山サンライズで開催しました。来賓に塩崎恭久厚生労働大臣、日本身体障害者団体連合会の嵐谷安雄会長、国立障害者リハビリテーションセンターの中村耕三総長、日本肢体不自由児協会の田中健次理事長をお迎えしました。
出席者には日本盲人会連合の竹下義樹会長、全日本ろうあ連盟の石野富志三郎理事長をはじめとする障害関係団体の皆様をはじめ、これまでに本協会並びに戸山サンライズにご協力・ご支援いただいた関係者約130人にご出席いただきました。ご多忙の中、ご出席いただきました皆様に改めて深く感謝申し上げます。
式典概要
記念式典は本協会の炭谷茂会長の開会あいさつにはじまり、本協会に貢献いただいた団体・個人※の方々へ感謝状を贈呈しました。続いて常陸宮殿下よりおことばを賜りました。おことばの中では障害者権利条約の批准についてもお触れになり、「障害者施策が着実に進展しており、国内外の関係者が連携し、障害者の福祉が向上と社会参加に貢献されることを希望します。」と述べられました。その後、塩崎厚生労働大臣、嵐谷会長より祝辞を頂戴いたしました。
本協会のこれまでの歩み
本協会は昭和39年9月29日に「財団法人肢体不自由者リハビリテーション協会」として創立しました。翌、昭和40年「第3回汎太平洋リハビリテーション会議」を開催、昭和46年には「汎太平洋職業リハビリテーション会議」を開催しました。この間、昭和45年には名称を現在の「日本障害者リハビリテーション協会」と改めました。昭和59年に当時の厚生省より「戸山サンライズ」の開設と経営を受託しました。
昭和56年の「国際障害者年」には、昭和天皇80歳の誕生日を記念して御下賜金を賜り、これを基として「障害者リハビリテーション振興基金」が創設され、翌、昭和57年には常陸宮正仁殿下に総裁にご就任いただきました。
本協会の事業活動として、国際的には、国際リハビリテーション協会(RI)の日本の窓口として活動し、昭和63年に「第16回リハビリテーション世界会議」の東京開催を主催しました。
また、昭和58年からの「国連・障害者の10年」、続く平成5年からの「アジア太平洋障害者の十年」、さらに昨年からの「新アジア太平洋障害者の十年」に至るまでアジア太平洋障害フォーラム(APDF)と連携しながら深く関わってきました。
近年では、障害者の雇用を創出するソーシャルファームに関するセミナーや、本協会が事務局を担当している障害分野NGO連絡会(JANNET)を通じて、地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)に関する研究会を海外から講師を招聘し開催しています。また、国際協力機構(JICA)より海外からの障害分野研修の受託、ダスキン愛の輪基金の委託によるアジア太平洋地域における障害者の研修生の受け入れ等を実施し、障害者リーダー育成に取り組んでいます。
国内では昭和52年以降、「総合リハビリテーション研究大会」を毎年開催し、本年10月の仙台大会で37回となります。また、日本障害フォーラム(JDF)の事務局を担当しながら障害者支援の推進に努めています。
障害者への情報保障分野として、月刊誌「ノーマライゼーション」・季刊誌「リハビリテーション研究」発行の他に、コンピューターネットワークによる情報提供、デジタル教科書等をはじめとするデイジー図書作成にも取り組んでいます。お陰様で本年10月にはデイジー図書の取り組みが評価され、本協会は「情報化促進貢献個人等表彰」で文部科学大臣賞を受賞しました。
今後とも皆様のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
((公財)日本障害者リハビリテーション協会総務課 村上博行)
※協会にご貢献いただいた団体・個人(敬称略)
- ●寄付関係者
- 公益社団法人東京都宅地建物取引業協会
- 全国労働者共済生活協同組合連合会
- 全国生活協同組合連合会
- 大阪府民共済生活協同組合
- 埼玉県民共済生活協同組合
- 教職員共済生活協同組合
- 株式会社ヨコハマフーズ
- ●事業関係者
- 弁護士 野村茂樹
- 社会保険労務士 髙橋利夫
- 公益財団法人ダスキン愛の輪基金
- 株式会社清光社
- ジャパンウエルネス株式会社
- 株式会社ダイケングループ