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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2016年3月号

編集後記

2月に外務省がソウルで企画した東日本大震災の復興イベントが急遽中止とのニュースが流れた。5年経ってもであるが、残念なことに風評被害は根強いと思わなければならない。「客観的な根拠と事実に基づいて判断する」とは、県立福島高校の生徒が外部被曝線量の研究論文を東大大学院早野教授のサポートの元に公表した時の発言。測定し公表することを実践してきた。視覚障害被災者への電話確認を手伝った都内の知人は最初は話の内容を聞き取るのに苦労したが、だんだんと慣れてきたと言う。できたら調査の概要をご紹介頂きたい。大津留さんが2月のNHK短歌で第一席に選ばれた。題はねたむ。「悔いの鬼妬みの魔女らわがうちに飼ひつつもとな渋茶を啜る」。おめでとうございます。(S)


災害に関する特集は今まで何回か行なってきましたが、東日本大震災後は毎年行なっています。特集のたびに私自身も考える機会になっています。災害が起きた時にどう行動するか…。10年以上前に当事者の方に「地震が起きたらどうしますか?」と聞いた時、「たぶん逃げ遅れると思う」と言われてドキリとしたことを思い出しました。今回、当事者の方々の提案や地域での活動を紹介してきただき、ご近所や人同士のつながりが大切であることを改めて感じました。東日本大震災以降、障害当事者と市民の人たちがともに参加する取り組みが広がっています。防災・減災のために地域の力をつけていくことが重要だと思います。(K)