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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2016年10月号

編集後記

津久井やまゆり園殺傷事件から2か月が経った。本誌でも緊急にフォーラムで4人の方々に原稿をお願いした。障害をもつ当事者の方々、関係団体が声明をだしている。それほどこの事件のもたらした影響は大きい。今月下旬、「第22回ピープルファースト全国大会」「相模原障害者殺傷事件に対するアピール行動」(DPI日本会議)、「相模原事件を考える緊急ディスカッション」(JD)、「障害者差別のない社会を目指してーADA(アメリカ障害者差別禁止法)から学ぶ」(JDF)があった。1990年成立のADA立役者のトム・ハーキン前上院議員の講演と上映された映画「Lives Worth living」(生きるに値する人生)からは、これからも続くあきらめない運動の大切さと勇気と感動を教えてもらった。(S)


本誌1996年12月号で「時代が求める新しい創造活動」の特集をしました。ちょうど障害のある人たちのアートや表現活動などが注目されるようになってきた時でした。それから20年。今回、障害者アートに関するさまざまな取り組みを紹介していただいて、作品に対する捉え方や活動の広かりを改めて感じました。取材で工房集やアトリエ輪にうかがった時、それぞれのペースで作業をしていても、仲間と一つの空間で作業をすることで、心に感じたことが作品に反映されたり、その人自身も成長しているということを教えていただきました。作品を作る日々の中で生じる変化にも注目したいと思います。(K)