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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2017年6月号

編集後記

長年、春兆先生の側で介助者、ボランティアを超えて秘書以上の、生活全般にわたる諸々を把握していたと言っても過言でないS氏が「雲へのぼる春兆さん」と先生亡き後のメールを送ってくれた。それを見て以前先生との関係を「花田さん(孫悟空)の如意棒のその先として楽しく動いています(笑)」と語っていたのを思い出した。先生は今頃、悠々と柔和なお顔で時に目を凝らしてどの辺りを飛んでいるのか。きょうされん(03-5385-2223)がアーカイブセンターをオープンした。そこでは障害者関係の資料7000点が閲覧できる。春兆先生のコーナーも設けられ、著書、句集、資料などが並び、順次充実していく予定とS氏は語る。デジタル化も視野に入れ、HPからは蔵書一覧が見られる。入館無料。(S)


酒井ひとみさんは、口文字と視線入力型の意思伝達装置を使ってコミュニケーションを取っています。私がひとみさんに話を聞いた時は視線入力型の意思伝達装置を使って会話。口文字ができなくても会話ができるのでテクノロジーの進歩に感謝です。一方で口文字のできるヘルパーさんはひとみさんのわずかな瞬きをキャッチして読み取って言葉にします。私も自然とひとみさんの顔に視線がいきます。わずかな瞬きですが、目の動きに表情があるように感じました。コミュニケーションの方法はそれぞれですが、入力した言葉を読み上げる音の大きさや目の動きなどで、気持ちが伝わってくるような気がします。不思議です。(K)