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「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2017年8月号

編集後記

今号の特集は移動支援だったが、渡邉琢さんの原稿を読みながら、昨年7月26日に起きた「津久井やまゆり園」の殺傷事件からちょうど1年が経ち、新聞やテレビ等で取り上げられていることもあっていろいろと考えさせられている。この事件は忘れずに自分のこころの中でなぜこういうことが起こってしまったのか問い続けることが大切と思いながら、さまざまな思いが錯綜して整理ができないでいるなか、手がかりを求めて権利条約を読み直している時にこの条文に出合った。「全ての障害者は、他の者との平等を基礎として、その心身がそのままの状態で尊重される権利を有する。」(第17条)。この条文、期せずしてJDから出された事件から1年の声明文と一致していた。皆さんも機会があればぜひ。(S)


盲ろうの門川紳一郎さんが盲導犬ユーザーになったことを聞いていたので、現在の生活のことなどを聞いてみたいと思っていました。話を聞くと、視力が落ちて思うように歩けなくなったことのつらさやストレスを感じて、何とか元のように歩けるようになりたいと、盲導犬を利用しようと思ったそうです。今では「ベイス」との生活にも慣れ、「白杖で単独歩行をしていた時より安心してすいすい歩けて楽しています」(笑)、と話してくれました。自立して歩ける生活を取り戻した門川さん。全盲ろうの人も盲導犬ユーザーになれる可能性があることを示してくれています。今まで以上に活動が広がることを期待しています。(K)