音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

厚生労働省 生活支援ニュース第5号

こどもの日特別号

発行日:平成23年(2011年)5月5日(木)

厚生労働省
Ministry of Health, Labour and Welfare

出典:
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014uzs-img/2r9852000001axn8.pdf

「みんなで(かた) ろう、つくろう、こどもの()

こんどの大地震(だいじしん)津波(つなみ)でたいへんな経験(けいけん)をしたみなさん。つらい春休(はるやす)みでしたね。 幼稚園(ようちえん)保育園(ほいくえん)学校(がっこう)(はじ)まって、(すこ)しほっとしているかもしれません。 でも、まだまだいつもの生活(せいかつ)からは(とお)いことでしょう。
(がつ)()はこどもの()。たぶんこれまでのこどもの()とは(ちが)っていると(おも)うけど、みんなが(すこ)しでもこの()(たの)しめるように、ゲームやカードをつくりました。 大人(おとな)(ひと)たちもまきこんで、みんなのパワーを()せてくださいね。

もくじ

健康のための口の体操(4回シリーズ) 3
口の機能の保持・回復のための体操

ゆったりとした姿勢で背筋をのばして行います

手はおなかに

健康のための口の体操
鼻から息を大きくすい込み

健康のための口の体操

口をすぼめて大きくゆっくり吐く


深呼吸しながら首の運動

健康のための口の体操
首を左右にかたむける

健康のための口の体操
左右よこを向く

健康のための口の体操
大きく回す

参考資料:財団法人8020推進財団「はじめよう口腔ケア」

()ってなっとく!「こどもの()

(がつ)()は「こどもの()」。(そら)にこいのぼりをあげたり、 五月人形(ごがつにんぎょう)鎧兜(よろいかぶと)をかざったり、かしわもちを()べたり…。(たの)しくて不思議(ふしぎ)なお(いわ)いの日。 みんなは、その意味(いみ)()っているかな?一緒(いっしょ)(まな)んで(あそ) ぼう!

「こどもの()」ってどんな()

かぶと 「こどもの()」はこどもをだいじにし、こどもの(しあわ)せを(いの)る たいせつな一日(いちにち)です。もともと「端午(たんご)節句(せっく)」として、ずっと(むかし)中国(ちゅうごく)ではじまり、日本(にほん)では平安時代(へいあんじだい)からいまもうけつがれて います。こどもの健康(けんこう)やすこやかな成長(せいちょう)(ねが)い、五月人形(ごがつにんぎょう)鎧兜(よろいかぶと)、こいのぼりを(かざ)ります。


こいのぼり こいのぼりをかざるのはなぜ?

こいは(いけ)沼地(ぬまち)でも()きられる生命力(せいめいりょく)(つよ)(さかな)です。 こい が竜門(りゅうもん)という(たき)(のぼ)ると(りゅう)になって(てん)にのぼるという中国(ちゅうごく)(ふる)いいいつたえ「登竜門(とうりゅうもん)」になぞらえて、こどもに健康(けんこう)で すくすく(そだ)ってほしい、立派(りっぱ)(ひと)になってほしいとの気持(きも)ち をこめて(かざ)られるようになったという(せつ)があります。


かしわもちかしわもちを()べるのはなぜ?

かしわもちは、こどもの()(いわ)代表的(だいひょうてき)なお菓子(かし)です。 おもちを()くかしわの()は、むかしから神聖(しんせい)()として (まつ)られてきました。また、あたらしい()がでるまでふるい() がおちないことから、縁起物(えんぎもの)として(ひろ)まっていきました。


まめ知識こどもの() まめ知識(ちしき)

日本(にほん)一番(いちばん)(おお)きいこいのぼり」

こいのぼりの名産地(めいさんち)埼玉県(さいたまけん)加須市(かぞし)名物(めいぶつ)「ジャンボ こいのぼり」。昭和(しょうわ)63(ねん)につくられてから現在(げんざい)で3代目(だいめ)(おお)きさは、なんと全長(ぜんちょう)100m、(おも)さは350kgもあるよ。


~避難所の管理者、ボランティア、保護者のみなさまへ~

大きな「こいのぼりポスター」を、「生活支援ニュース」1セット(50部)ごとに2枚を 一緒に入れました。こどもたちがメッセージを貼れる場所に掲示してください。


みんなのメッセージをのせて 大きなこいのぼりをつくろう!

【つくりかた】

①こいのぼりの「うろこ」に 未来(みらい)()けてメッセージを()()もう! たとえば・・・復興(ふっこう)にむけて「(ぼく)ができること」や 「(わたし)ができること」未来(みらい)自分(じぶん)にむけて「こんな 大人(おとな)になりたい」や「こんなしごとをしたい」など

こいのぼりのつくりかた1

点線(てんせん) にそって「うろこ」を () りとろう

こいのぼりのつくりかた2

③メッセージを()ろう


避難所内
(ひなんじょない)
(かべ)()()された(おお)きな「こいのぼり ポスター」に自分(じぶん)()いたメッセージを()り ましょう!みんなのメッセージを(あつ)めて、(おお)きな (ゆみ)にあふれるこいのぼりをつくろう!

こいのぼりのつくりかた3

こいのぼりのつくりかたかんせい

よせ()きこいのぼり

(まわ)りのおともだちや、大人(おとな)(ひと)にメッセージを()いてもらおう!未来(みらい)自分(じぶん)にむけてメッセージを()いてもいいよ!

よせ書きこいのぼり
()
いてくれた人に、お(れい)に「おてつだいカード」をあげよう!

いろいろかるたゲーム

自分(じぶん)気持(きも)ちや()きなものをかるたにして、 (まわ)りのおともだちや、大人(おとな)(ひと)一緒(いっしょ)(あそ)ぼう!(あそ)(かた)を2種類(しゅるい)用意(ようい)しました。

※「いろいろかるた」のかるたは(だん)ボールやノートなどを利用(りよう)してつくってください。
(あそ)(かた)()からなかったら(まわ)りの大人(おとな)相談(そうだん)してみよう!!

(かた)ろうかるた

あそべる人数(にんずう):3人以上(にんいじょう) 
()()順番(じゅんばん)でかわりましょう

語ろうかるた
(かみ)()って「あ~わ」までの文字(もじ)をひとつ書こう

語ろうかるた
(かみ)()って「あ~わ」までの文字(もじ)を○で(かこ)んでひとつ()こう。

語ろうかるた
③ ①でつくったかるたを (おもて) にして (ひろ)げよう。

語ろうかるた
④ ②でつくったかるたを()()()き、(いま)気持(きも)ちにかえて() みあげよう

語ろうかるた
()() いがいの(ひと)は、()()最初(さいしょ)言葉(ことば)のかるたを() ろう

語ろうかるた
⑥ これを①のかるたがなくなるまで()(かえ)します。最後(さいご)にかるたを一番(いちばん)たくさん()っていた(ひと)()ちです。

被災者支援サイトOLIVEより URLはこちら
http://www.olive-for.us/

()きなもの・コトかるた

あそべる人数(にんずう):3人以上(にんいじょう) ※()()順番(じゅんばん)でかわりましょう

好きなもの・コトかるた1
(かみ)()って「あ~わ」までの文字(もじ)をひとつ()こう

好きなもの・コトかるた2

(かみ)()って「あ~わ」までの頭文字(かしらもじ)からつづく、好きなものやコトを() こう

好きなもの・コトかるた3

③ ①でつくったかるたを(おもて)にして(ひろ)げよう 

好きなもの・コトかるた4

④ ②でつくったかるたを()()()き、()みあげよう

好きなもの・コトかるた5
()()いがいの(ひと)は、()()最初(さいしょ)言葉(ことば)のかるたを()ろう

好きなもの・コトかるた6

⑥これを①のかるたがなくなるまで ()(かえ) します  最後(さいご) にかるたを 一番(いちばん) たくさん () っていた (ひと)() ちです

おてつだいカード

自分(じぶん)でできる「おてつだいカード」です。 (まわ)りの大人(おとな)やおじいちゃん、おばあちゃんに プレゼントすれば、みんなよろこんでくれるよ。

つくりかた

(した)のカードに自由(じゆう)におてつだいできることを()こう!
四角(しかく)(せん)にそって()()ろう
(まわ)りの大人(おとな)やおじいちゃん、おばあちゃんにプレゼント!

こんな「おてつだいカード」をつくろう!

たとえば…

■ゴミすて ■かたづけ ■くつを(なら)べる ■ごはんの準備(じゅんび)

まだまだできるおてつだいはイッパイ!(まわ)りの(ひと)希望(きぼう)をきいたり、 自分(じぶん)(かんが)えてオリジナルの「おてつだいカード」をつくろう!

※はさみを使(つか)うときは注意(ちゅうい)しましょう

おてつだいできること おてつだいできること
おてつだい おてつだい
なまえ なまえ
おてつだいできること おてつだいできること
おてつだい おてつだい
なまえ なまえ
おてつだいできること おてつだいできること
おてつだい おてつだい
なまえ なまえ
おてつだいできること
おてつだいできること
おてつだい おてつだい
なまえ なまえ

おてつだいカード

保護者の方へ
子どものこころを守るために

今回の震災のように、強い恐怖感や「何もできなかった」という無力感を伴う 体験をすると、子どもでも、からだやこころに不調を生じるのが一般的です。

子どもにあらわれやすい変化

  • そわそわしてじっとできない、やたらとおしゃべりになる
  • 無表情になる、泣くことができない
  • 赤ちゃん返り、甘えが強くなる
  • 現実にはないようなことを言う

当時のことを思い出すのがこわかったり、自分を責める気持ちや無力感が強くて気持ち を打ち明けられない子どももいます。無理に聞き出さず、安心させて包み込むことで、 子どもが話をしたくなった時にじっくり耳を傾け、気持ちを受け止めてあげてください。

家庭でできること

  • 普段通りに声をかける
  • 家族が守ることを伝える
  • 子どもを一人にしない
  • 子どもが理解できる言葉で事実を話す
  • 子どもの質問には、繰り返し、簡潔に答える
  • 子どもが自分を責めるときは、「あなたが悪いのではない」と伝える
  • 遊びやお絵かき、作文などで自由に気持ちを表現させる
  • 負担にならない程度の手伝いをさせる

子どもの具合が悪いと、保護者の方も睡眠時間が取れなくなったり、「何とかしなけ れば…」と一人でがんばりすぎたりして体調を崩してしまいがちです。子どもを支えて いくためにも、ご自身の体調管理はとても大切です。お子さんも保護者ご自身も、 上の症状が強まるときや体調がすぐれないときは、専門の医師に相談しましょう。

参考資料:国立成育医療研究センター「こころとからだのケア~こころが傷ついたときのために~」
詳しくはホームページ http://kokoro.ncchd.go.jp/uploads/to_protected.pdf

こころの健康相談

こころの健康全般について電話相談を実施しています。

□岩手県
災害時ストレス健康相談受付窓口
019-629-9617(無休 9:00~17:00)

□宮城県
こころの健康相談電話
0229-23-3703(無休 6:00~9:00)
0229-23-0302(無休 9:00~17:00)
0229-23-3703(無休 17:00~2:00)

□仙台市
電話相談専用回線「はあとライン」
022-265-2229(月~金 10:00~12:00、13:00~16:00/祝日を除く)
夜間電話相談「ナイトライン」022-217-2279(毎日 18:00~10:00)

□福島県
こころの健康相談ダイヤル
0570-064-556(月~金 9:00~17:00/祝日を除く)

こいのぼりメッセージ「うろこ」

メッセージを()いた「うろこ」を()()って、(おお)きなこいのぼりに()ろう!

※はさみを使(つか)うときは注意(ちゅうい)しましょう

メッセージカード
メッセージ
なまえ

病気(びょうき)にならないための4つの習慣(しゅうかん)

  • ()をあらおう
    習慣
  • うがいをしよう
    習慣
  • () をみがこう
    習慣
  • ちゃんと(ねむ)ろう
    習慣

(わす)れないでね!


みなさんのまわりに、目や耳の不自由な方や、身のまわりの状況が即座には把握しにくい、といった方はいらっしゃいませんか? そうした方は必要な情報を得ることが難しく、支援の手がさしのべられないおそれがあります。目の不自由な方には口頭で、耳の不自由 な方には筆談で情報を伝えるなど、周囲の人の手助けが必要な方に、ちょっとした心配りをお願いします。

◆編集部より

今回の第5号は、子ども向けの内容にしました。もちろん、例年のように、鯉のぼりも 兜もないかもしれませんが、「こどもの日」をテーマに、楽しみながら、学び、遊んで いただければ、と思います。
一方、「こどもの日」とはいえ、震災で、かけがえのないご家族などを亡くされた方に とって、その悲しみは計り知れないものと拝察いたします。その中にあっても、今回 の特別号が、大切な方々へのそれぞれの思いを致す一助となれば、と存じます。