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パネルディスカッション
Speaking Out From Tohoku ~子どもの参加でより良いまちに!~

津田 知子 (セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 東日本大震災復興支援事業部副部長(プログラム) 兼プログラムマネージャー(子どもにやさしい地域づくり))

セーブ・ザ・チルドレンは、国連公認の国際子ども支援NGO です。すべての子どもにとって、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現されている社会を目指し、世界約120ヶ国で活動を展開しています。

【東日本大震災緊急・復興支援】

 2011年3月11日に発生した東日本大震災では発生直後から緊急支援活動を開始し、2012年10月現在、岩手・宮城・福島の3県において、「教育」・「子どもの保護」・「子どもにやさしい地域づくり」の3 つの分野で復興支援活動を展開しています。2011年5月からは地域の復興に向け、子ども参加によるまちづくり“Speaking Out From Tohoku (SOFT)~子どもの参加でより良いまちに!~”を始動しました。

【子ども参加によるまちづくり事業/Speaking Out From Tohoku(SOFT)】

 2011年5月から6月にかけて、岩手・宮城両県5地域の小学4年生~高校生約1万1千人を対象に実施した「Hear Our Voice 1~子ども参加に関する意識調査~」では、被災地域の子どもたちの約9割が「自分のまちのために、何かしたい」、約8割の子どもたちが「自分のまちを良くするために、人と話をしてみたい」と回答し、子どもたちの多くが自分たちの住む地域の復興に向けたまちづくりに自ら参加したいと考えていることが明らかになりました。この結果を受け、被災地域の復興に向けて、復興計画やまちづくりに対して、地域の一員である子どもたち自身が声をあげ、参加することでより良いまちをつくることを目指し、下記の活動を行っています。

■子どもまちづくりクラブ■

被災地域(岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市)の子どもたち自身(主に小学5 年生~高校生)が、復興計画やまちづくりに関して定期的に活動。子どもたち同士だけでなく、行政や地域住民、専門家とも話し合いながら、地域の復興に向け、様々な活動を展開。

■Hear Our Voice■

被災地域の子どもたちに対するアンケートや聞き取り調査を通じて、地域の復興計画やまちづくりに対する子どもたちの意見や思いを幅広く収集し、社会に発信。同時に、国・県・市町村の復興計画やまちづくりに子どもたちの声が反映されるために、自治体や国等に対する政策提言を実施。

■東北子どもまちづくりサミット■

「子どもまちづくりクラブ」や「Hear Our Voice~子どもたちの声~」の活動を通じた子どもたちの意見や思いを子どもたち自ら発表し、行政や地域住民等、政策決定者を含め、子ども同士、子どもと大人が一緒に話し合い、より良いまちにするために考え、対話する場を創出。

【SOFTでの防災(災害リスク軽減)に向けた取り組み】

 SOFTの一環として、防災(災害リスク軽減)に向けた、下記のような取り組みも実施しています。

・Hear Our Voice 3~復興計画に関する聞き取り調査~

2011年10月から、子どもまちづくりクラブメンバーが行政の復興計画を読み、「いいなと思ったところ」「こうしてほしいなと思ったところ」を話し合い、意見書にまとめ、12 月に各市・町、岩手・宮城県の首長に提出。「耳に障がいがある人のために防災無線のサイレンに色を付けて知らせて欲しい」といったような声を届けた。

・Hear Our Voice 4~国の復興に望むこと~

2012年2月25日、子どもまちづくりクラブメンバーが、国に望むことを下記の3 点にまとめ、平野復興大臣に意見書として提出。
1.大人の意見だけでなく子どもの意見も大切にしてください。
2.国から被災地を支援してください。
3.全国で津波・地震対策をしてください。

・Hear Our Voice 6~世界に伝えたいこと~

2012年7月3日、子どもまちづくりクラブメンバーが、世界防災閣僚会議in 東北サイドイベントにて、災害リスク軽減のための世界に向けた提言を行い、その後国連事務総長特別代表マルガレータ・ワルストローム氏へも提言書の提出および意見交換を実施。提言内容は下記のとおり。
1.大人の意見だけではなく子どもの意見も聞いてください。
2.子どもの立場にたった防災・災害の対応を世界中でつくって下さい。
3.世界中に子どもたちが協力しあえる体制を作ってください。

・第5回アジア防災閣僚級会議に参加

2012年10月22~25日、インドネシアで開催された第5 回アジア防災閣僚級会議に子どもまちづくりクラブメンバー代表3 名が参加。

・第4回防災グローバルプラットフォーム会合に参加

2013年3月31日・4月1日に岩手・宮城・福島県の中高生32 名が提言書を作成。

2013年5月21~23日、スイスで開催された第4 回防災グローバルプラットフォーム会合に代表メンバー4 名が参加。

パネルディスカッション

【お問い合わせ先】

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(担当:津田)

〒980-0804 宮城県仙台市青葉区大町1-3-7 横山ビル2F、TEL:022-263-4561、e-mail:soft@savechildren.or.jp