取り組み事例
棚橋 公郎 (福)岐阜アソシア・視覚障害者生活情報センターぎふ サービス課長
はじめに
みなさん、こんにちは。進行時間が押していますが、時間もお金もないのはある意味私どもにぴったりです。私どもではお金をかけずに防災に関するいろんな行事を行っていますので、それをご紹介させていただきます。
詳しいことはスライドでも映写しますが、すべて資料の中に書いてあります。こちらをお読みいただくことでご理解をお願いします。
私どもは、明治24年くらいに活動を始めました。明治24年には、マグニチュード8を超える濃尾大震災が、岐阜県西北部に起きました。本巣市根尾の地震断層観察館では、6メートルそのままを保存し展示しています。
この地震をきっかけに、岐阜鍼按練習所ができました。もともとは濃尾大震災で被災し視覚障害になった人のためのものでした。その後、日本聖公会が、岐阜聖公会訓盲院という盲学校を作りました。この盲学校は岐阜県に移管し岐阜県立岐阜盲学校になり、残った福祉業務を私どもが継承しています。
このように、始まりが震災・災害だったので、それに関係した活動を現在も行っているというわけです。
防災意識の育成--施設、当事者、支援者、地域へ
以前は点字図書館業務や学校教育が活動の中心でしたが、阪神淡路大震災のとき、約1か月ほど神戸に入り、障害者支援を行いました。状況を目の当たりにして帰ってきたあと、うちの施設で何ができるんだろうと、それから模索しはじめました。
できることはいろいろあります。まず施設がある以上、施設を強くしないといけません。また、人の教育が必要です。そしてその対象は職員だけではないと考えました。
平時に何ができるかが大切です。なすべきことはいろいろありますが、まず施設面では、平成17年からライオンズクラブやロータリークラブにお願いをして、耐震補修や、寝泊まりができるよう床にカーペットを貼っていただきました。また、災害発生後最初の48時間はいかに備蓄品を食べて生き延びるかですので、カレーライスなどすぐに食べられるものを用意しました。
平成18年から、視覚障害者の当事者研修として、災害について勉強してもらいました。支援者であるガイドヘルパーや災害ボランティアの方に対しても、視覚障害を知っていただく研修をしました。このように、施設や建物、当事者、支援者に関する活動を、順番に行っていきました。
もともと私どもの地域は、警察、消防署、裁判所などの官公署が多く、行政任せという雰囲気があります。もちろん住居地域には一般の人も住んでいますが、いわゆる都市部の空洞化で、調べてみると私どもの自治会は50%近い高齢化率であることがわかりました。
そのような状況から、地域の方と仲良くしよう、盲学校の生徒も一緒に何かやろうということで、餅つき大会を始めました。普通は田舎に行くと自治会で餅つきはやっていますが、都市部の自治会は人がいませんので、なかなか機会がありません。そこで私どもの施設の駐車場で始めました。近くのデイサービスに通っている方、グループホームの方も含めて誰が来てもいい、という形でお声をかけました。しかも回覧板というローカルな手法を使います。お餅が無料で、きなこ、大根おろしもあります、豚汁もあります、みんなで楽しみましょう、暖まりましょう、と呼びかけました。 ただのお餅つきだけではおもしろくないので、驀(まっしぐら)という神輿の会に協力をしてもらいました。1度来ていただくとわかりますが、餅つきは賑やかです。はずみながら餅をつきます。みこしの会が威勢よくかけ声をかけてくれます。視覚に障害をもつ方も、生まれて初めてお餅つきを体験します。地域の人もいて、ああ、こういう人たちなんだとわかってもらえます。このように施設、人、地域ということで活動を始めて、最終的に、防災運動会という活動に結び付いたのです。
岐阜県には、盲学校を含む特別支援学校は22校ありますが、地域の方々と防災訓練をしているところはまったくありません。全国を探しても地域と学校とを結びつけるところはなかなかありません。
地域への働きかけ
地域は地域で防災訓練をします。学校は学校で行います。この状況から、何とかして地域と学校を結びつけたかったのです。これらを結びつけるために何が必要でしょう。誰でも参加できるようにしよう。盲学校の生徒も、支援者も、遊びがてらでも何でもいいから参加できるようにしよう。「訓練」という形はやめよう。一緒にできることって何だろう? 楽しめるって何だろう? できたという結果を残すのは何だろう? と考えた結果、防災運動会にたどり着きました。
今年度で3回行いましたが、次年度は10月2日に行うことがつい先週決まりました。まだ確定ではありませんが、県の防災ヘリは岐阜県には1機しかありません。その1機を何とか盲学校で離着陸しようと、岐阜県にもバックアップしていただきながら話を進めています。
不安な気持ちを思われるかもしれませんが、視覚障害者は、バラバラというヘリコプターの音しか聞くことしかできませんし、実際に見て、どういうものがヘリコプターなのか、また、その活動を知ることも大事だろうと考え、準備しています。
それから、「防災落語会」をやりました。実は落語の中には、防災についてのお題がありません。落語の内容は、火を付けるとか、盗むとか災害そのものです。とにかく、こじつけでもいいから、防災に結びつけてもらいました。楽しいものをつくり、そこに防災という名前を入れようというわけです。地域の方は、落語を聞きにきているのですが、その中に防災という言葉が入っているという形です。
「まち発見隊」の活動も行いました。視覚障害者は自分の住んでいる町の危ないところなどはよくわかりません。
そこで、目の見える人と一緒にまちを歩きます。まちを歩いていて、これは地震の時に倒れそうだなとか、自販機はここだと倒れるなとか、個人の主観的な判断ですが、危ない部分をその方に伝えます。それを地図に落として、触地図にします。一般の防災マップは視覚障害者には役に立ちません。その人なりの地図をつくる必要があるわけです。約40名で、26ブロック調査をし、危険箇所を発見しました。
「普通救命講習」では、何とか5名の方が修了しました。見えないけれど救命行動はできるはずだという趣旨で、AEDの使いかたも、音声が出るので、何とかできるのではないかと、消防署にも協力してもらい、行いました。
また普通救命講習では、そのときの模様を録音して、希望者に配布しました。職員も修了しましたので、うちの施設は応急手当協力事業所の登録もし、AEDも設置しました
「防災研修」は18年度から行っていますが、岐阜県5圏域を回り、県内の災害(の状況)を知っていただきました。何も変わったことはしていません。防災グッズにしてもただ、今まで展示してあっても、見えなかった、触れられなかったものを触れるようにしただけです。
視覚障害者にとって大事なのは、拡大読書機、ルーペ、点字器、白杖などですが、それが避難所の備蓄倉庫に1つあればいいんです。阪神淡路大震災のとき、白杖1本を届けるために行きました。目薬1つ届けるために何時間もかけて行きました。必要なのは事前の準備なんです。それが1個でもあればいい。備蓄品は倉庫にも保管してあります。拡大読書器などは腐りません。だから最初に用意しておけばいいんです。そういうことも、まず知っていただく。そして防災マニュアルを視覚障害者向けに作りました。
防災運動会について
防災運動会では、さまざまな競技を行いました。チームは一つの避難所と考え5チーム対抗としました。
「あんしん・安全 搬送リレー」では、竹と毛布で作った担架を作ります。青竹は長良川の河原から切ってきて、毛布はボランティアからいただきました。消防署の方に作り方を教えてもらいます。見える人、見えない人、年配の人、いろんな人がチームを組んで、その中で協力しあって行います。1つの担架を左右3人ずつで持ちますが、その中で、見える人が2人いれば大丈夫です。乗っているのは本物の人間です。人形なんか乗せません。本物を乗せることによって意見を聞くことができます。この持ち方では頭に血が上るとか、実際にやっていくなかでわかってくることがあります。
「大声競争」では、「助けて」という言葉が出すことが大切です。「ここにいるよ」と誰かの存在を伝えることが大事なのです。大声を出す練習をするというものです。
今では、視覚障害者だけではなく、いろいろな方が来られます。手話通訳者も、防災運動会の実況中継として必ず来ていただきます。すると聴覚障害の方が来られるようになりました。盲ろうの方も、筋ジストロフィーの方も電動車いすの方も、いろんな方が来られるようになりました。
視覚障害者だけでなく、いろんな方が集まるということは、いろんな方ができることを見つけられる場だということです。
「非常食準備競争」は、備蓄している非常食をいかにおいしく食べるかというものです。炊き出しなどはよくやりますが、経験で神戸の長田がまだ燃えているときに行きましたけれども、全く近づけませんでした。臭いも、熱さもすごかった記憶があります。その中で備蓄品を、いかにちゃんと食べるかです。
また多くの企業さんにお声かけをして、スポンサーになってもらいました。3年前の第1回防災運動会のとき、経費は全くありません。全部企業にご協力をお願いしました。現物をいただくのですが、メーカーさんが驚いていたのは、ゴミの処理についてです。食べて作るのはいいが、残ったゴミ処理をどうしよう、というのが課題で、メーカーさんのほうでも、それをきっかけに初めて包装容器をどうしたらいいかを考えるようになりました。
備蓄食を倉庫に取りに行きます。けんかしない、みんなで分け合う、手も洗う。それを全部やることで、1位から3位という順位を決めます。慌てないことです。
「防災借り物競走」も行いました。人によって必要なものは違います。「赤ちゃんが泣いています」「おじいちゃんが足をさすっています」という状況から発想できるものは何か。発想できるものが1つの避難所になければ、他の避難所に借りに行きます。視覚障害者がいるので、借り物の「お題」を、すみ字(活字)と点字で書いてある紙を机に置き、それを選んでもらいます。
「水パックで消火競争」。小児まひの子が車いすで参加してくれました。投げることが難しいんです。でも投げて、笑い顔が出ています。やったことないことがやれる、これが大事です。こういう機会をどう地域でつくるかが僕らの課題でした。
目が見えないので、目標物がわかりません。盲学校でやることのメリットがものすごくあります。学校は運動会の道具は全部あって、しかも障害に合った道具なのです。視覚障害の子が運動会で使うものに、例えば電子ホイッスルがあります。ピッピッピ・・・と音が出ます。そこをめがけて投げて、というだけで、ちゃんとわかります。ただ、当たったかどうかはわかりません。青のビニールに入っているのは的です。入っているのはアルミ缶ですから、当たったら音がします。それで点数を決めるわけです。実際の火災の時は、熱さで方向がわかります。
「車いす競争」では、車いすの押し方、扱い方を知って、一緒に避難します。また車いすはけが人を運ぶ手段にもなります。
「バケツリレー」は毎回やっています。とにかく、どんな形でもいいから、バケツを渡しましょう。車いすの方は膝の上に乗せます。できなければ、サポートの人が持っていきます。
「土のう積み上げ競争」ですが、去年、東海地域は伊勢湾台風50年ということで、水害について考えました。実際の土のうを建築会社さんに作ってもらいました。1袋大体20~30キロあります。今運んでいる2人は盲学校の生徒ですが、力はあるんです。女の子はアンラッキー土のうという重たい30キロのものを運んでいます。お兄ちゃんのほうは10キロのラッキー土のうです。できることを探します。私たちの予想する時間よりも速く積み上げてしまいました。水害の早さも知ってもらいます。
「体験コーナー」として、岐阜県では1台しかない50メートルはしご車の体験をしました。盲学校の屋上まで届きます。しかも消防署の方もおっしゃっていましたが、障害者を乗せた訓練をしたことはないとのことです。これが一番大きな事です。お互いにものすごくいい経験になりました。
煙のトンネル、非常食の展示などもしました。
今年度は警察署にお願いして、実際にパトカーや災害支援車などが来ました。パトカーや白バイのサイレンしか知らなかった視覚障害者は、タイヤを触り、こんなに太いんですか、実際に体験したのは初めてですと感想を話されました。防災車両というのは、身近にある防災支援です。それすら知らないのだったら、これを体験していきましょう。
「防災運動会記念写真展」ですが、頑張った記録として必ず写真を撮ります。うちのセンターに貼って、希望者には印刷して無料で渡します。おかげさまで昨年度消防庁長官賞をこの行事でいただきました。ありがたいことです。
最後に
最後に申しあげたいのは、基本的には特別支援学校とその周辺地域とが一緒に防災の取り組みをしてほしいことです。それが一番地域力を上げることです。
地域で避難所となっているのが盲学校ですが、当然そこには見えない人がいっぱいいます。地域の方も、口には出せないけれども、どうしよう、自分は高齢者なのに、被災しているのに、どうすればいいの? と不安があります。その地域と盲学校を平時にいかに結びつけるかが課題です。
今年も10月2日に防災運動会が行われます。参加は自由ですので、お時間があればお越しください。優勝チームにはスポンサーから賞品が出ます。参加賞もあります。防災グッズです。楽しい行事として今後も続けていきたいと思います。ありがとうございました。
参考 当日配布資料
地域と連携した障がい者主体による防災運動会
棚橋 公郎 ((福)岐阜アソシア視覚障害者生活情報センターぎふ サービス課長)
ちいきとれんけいした しょうがいしゃしゅたいによる ぼうさいうんどうかい
一緒にできるよ・助け合おう!・楽しもう!
1.施設の概要と経過
1891(明治24)年 岐阜鍼按練習所開設・濃尾震災
1894(明治27)年 岐阜聖公会訓盲院設立
1924(大正13)年 岐阜訓盲院が岐阜県立代用岐阜訓盲院となる
1940(昭和15)年 教育部門を県に移管→現在、岐阜県立岐阜盲学校
1941(昭和16)年 財団法人岐阜訓盲協会設立
1951(昭和26)年 愛盲館開設
1959(昭和34)年 点字図書館開設
1960(昭和35)年 社会福祉法人認可
1994(平成06)年 岐阜聖公会訓盲院100周年記念
1995(平成07)年 阪神淡路大震災
1997(平成09)年 新施設完成 視覚障害者生活情報センターぎふ
1998(平成10)年 リハビリテーション開始
2003(平成15)年 視覚障がい者向け移動支援サービス事業開始
2007(平成19)年 日本初の視覚障がい者等中心の防災運動会開催
2008(平成20)年 第二回防災運動会開催
2009(平成21)年 第三回防災運動会開催
濃尾震災で被災し、視覚障がいになった方々の支援を発端とし設立された。阪神淡路大震災によって本当に必要な支援とは何かを模索し始めた。
2.防災意識の育成
●施設を・・・平成17年より耐震診断と補修(ほしゅう)
開館時に視覚障がい者・児が来館されている場合を想定すると、行わなければならない必要性が見えてきた。
■備蓄開始(カレーライス・水・パン・寝袋など)
寄付金等による福祉避難所に向けて備品設置
■問題点
継続し備蓄する費用の問題
●視覚障がいの方々へ・・・平成18年より岐阜県視覚障害者福祉協会の研修
全5圏域の支部等に対して研修を行った。
■平成18年3月11日 岐阜県視覚障害者福祉協会指導者研修会・「視覚障がい者と防災について」
■平成18年7月11日 盲青年等社会生活教室・「視覚障害者と防災」 西濃地区
■平成18年8月5日 岐阜地区 同上・同タイトル
■平成18年8月12日 東濃地区 同上・同タイトル
■平成18年8月19日 飛騨地区 同上・同タイトル
■平成20年3月2日 関市障害者団体連合会・「障害者と防災について」
■平成20年7月6日 中濃地区 盲青年等社会生活教室・「視覚障害者と防災<1>・<2>」
■平成21年7月5日 中濃地区 視覚障害青年等社会生活教室・「住まいに潜む危険」
■平成21年7月8日 西濃地区 同上・同タイトル
■平成21年7月26日 飛騨地区 同上・同タイトル
■平成21年8月2日 岐阜地区 同上・同タイトル
■平成21年8月9日 東濃地区同上・同タイトル
●ガイドヘルパー等支援者の方々へ
岐阜県が視覚障害者福祉協会に委託し開催しているスキルアップ研修
■平成18年9月10日 盲人ガイドヘルパー研修・「障害者と防災」
■平成19年9月29日 同上・「防災について・普通救命講習<1>」
■平成19年10月13日 同上・「視覚障害者の歩行環境について・盲導犬について」
■平成19年10月28日 同上・「視覚障害者用機器について・音声携帯電話について」
■平成19年10月21日 岐阜県災害ボランティアコーディネーター養成講座・『コーディネーターに求められる「要援護者・災害弱者」への配慮について』
■平成22年1月15日 視覚障害者ガイドヘルパー研修・「外出時の安全について」
●地域の方々へ
■「もちつき大会」などのイベント開催により施設での「防災グッズ」の展示など開放する。
■「防災運動会」へ自治会の協力により住民参加を促す
■チラシの戸別配布で啓発
■「地震」「煙トンネル」などの体験
■防災落語会の開催
■回覧板での告知
●その他の啓発
■20年度 岐阜県社会福祉協議会 広報誌で防災運動会の紹介
■21年度 防災情報新聞 HPで防災運動会の紹介
■21年度 同上 HPで防災士として紹介
■21年度 内閣府(「ぼうさい9月号」 防災運動会の紹介
■21年度 三重県視覚障害者協会指導者研修会・「視覚障害者と災害」 講演 8月6日
■21年度 日本赤十字社神奈川県ライトセンター内神奈川県視覚障害者情報提供施設協議会・「防災運動会について」 講演 12月8日など
3.要援護者への認識
●要援護者への認識は?
高齢者・障がい者身体・知的・精神・医療を必要とする在宅療養者・外国人・乳幼児・妊産婦・一人親家庭等の児童などの再確認
●障がい者とは?
■身体障がい・・・視覚・聴覚・肢体不自由・内部
■知的障がい
■精神障がい
●すべてが要援護者という枠組みなのか?
■助けが必要とされる方は要援護者登録
でもすべてが要援護者ではない?
●できることがある人にはしてもらえるのではないか?
■視覚障がいであっても「手足は動く」「話せる」
●今、必要とされる方々に協力してもらおう!
■見えにくい・見えないけれど、できるよ!!
4.特別支援学校を取り巻く地域へ
すべての特別支援学校(盲・ろう・養護)の周辺地域自治会の住民の方々に対い)して
●「支援者」とならなければならない奥底の意識
■災害時には避難所となる施設に「障がい者がたくさん」
■自分たちだけで要援護者を助けることができるのか
●一緒にできることは?
■助け合えることを探そう・・・模索
■楽しめるようにしよう・・・実践
■できたことを活かそう・・・安心
●その結果
■地域の防災力の底上げ・障がいなどへの理解が深まる
■自助・互助・協働により 一人でも多くの方々がうれしい!を目指す!!
5.成果報告
<1>防災落語会
楽しみながら防災を学ぶ
障がい者も健常者も笑いには「差」はありません
苦しみながらも防災をかけていただきました。
「子ほめ」・「豆や」泉水亭錦魚 「真田小僧」・「二番煎じ」柳家右太楼
盲学校の生徒・児童も授業として参加しました。
町内の回覧板でのチラシ配布
近所のスーパーへの張紙告知
スーパー店頭でのチラシ配布
<2>まち発見隊
延べ人数 40名
調査ブロック数 26ブロック
視覚障がい者と晴眼者がペアになって、まち中心部を歩きます。
普段は「見る」ことが出来にくい視覚障がい者にとって、晴眼者とのまち発見は「見える物」が「言葉」になります。
触れることのできるハザードマップは視覚障がい者には大事な情報です。
<3>普通救命講習1
障がいを持っていても救命行動はできるはず やれないという一般の概念を打ち破ろう
<4> 障がい者向け
防災研修
<5>防災運動会-1
(ア)共催
(イ)後援
(ウ)協賛
(エ)プログラムの作成
(オ)障がい者も可能な競技の選択
(カ)参加者への呼びかけ
(キ)地域(自治会)と連携・連絡
(ク)資源(消防・警察など)
(ケ)資金
<6>防災運動会-2
(ア)あんしん・安全 搬送リレー
- 担架材料調達・・・青竹・・は長良川河原産・毛布・・はボランティア産
- 作り方・・・岐阜中消防署員にお願いしました
- 安全・・・チームにお一人ずつ署員を配置し、担架がしっかりできているか確認し競技をしました
<7>防災運動会-3
(ア)火事だー 大声競争
- 音量測定器だけ・・・声が出せれば、誰でも支援者
- どんな時?・・・倒壊した家の中から声が、自分が・・・助けを呼ぼう!
- 安全・・・自分の安全もみんなの安全も確認します
<8>防災運動会-4
(ア)おいしく楽しく非常食準備競争
- 非常食調達・・・何が備蓄されているのか?・おいしいものがいい!
- 作り方・ごみの問題・・・誰でも簡単に作れる事・ゴミのことも考えよう
- 安全・・・チームは避難所と見立てる。・・手洗いも・いろんな人たちが順序よく!
<9>防災運動会-5
(イ)防災借り物競争
- 防災用品調達・・・すべての用具があるわけがない・誰か持っていないかな?・なければ借りに行こう!
- 作り方・・・机と借り物のお題・どんなものも大事
- 安全・・・チームは避難所、だから貸し借り・お年寄りに必要なもの、赤ちゃんに必要なもの!
<10>防災運動会-6
(ア)水パックで消火競走
- 水パックは何がいい?・・・日頃から用意できること・安い・場所を取らない
- 作り方・投げ方?・・・誰でも簡単に作れる・しかも軽いから投げやすい
- 安全・・・水道水を使っているから 飲み水にもなる
<11>防災運動会-7
(ア)一緒に避難車いす競走
- 車いすの扱い方を知ろう!・・・ブレーキの使い方?・フットレストは?・タイヤに空気は入ってる?
- 日頃の準備・・・怪我人を乗せる場合も
- 安全・・・発災後は障がい物がいっぱい・見えなくても二人一緒でOK!
<12>防災運動会-8
(ア)みんなで一緒にバケツリレー
- 水はどこにある?・・・消防車が来るまで?・学校のプールや防火用水
- どうやって?渡す?・・・手渡すことで
- 日頃から・・・一緒にできた!!・楽しく・声かけ合いながら
<13>防災運動会(うんどうかい)-9
(ア)水だー土のうー積み上げ競争
- 水害・・・人が集まるまで?・お隣さんがいれば・・
- 作り方は?積み上げ方は?・・・土のう袋と砂だけ・玄関先に
- みんなでできた!!・・・水の速さを知ろう・侵水を食い止めろ
<14>防災運動会-10
(ア)体験コーナー1
- 50mはしご車・・・岐阜県で唯一
- 地震体験車・煙トンネル・・・日頃から慌てないために
- 防災グッズ・非常食展示・・・今できることを知ろう
- 防災楽習迷路・・いろんなチャレンジを組み合わせる大切さ
- 警察(白バイ・パトカー・災害車両)・・・身近な防災
<15>防災運動会-10-1
(ア)体験コーナー2
- 白バイ
- パトカー
- 災害支援車
- シートベルト体験車・・・日頃から慌てないために・・・
- 警察防犯啓発・防災展示・・・今できることを知ろう・・・
6.防災運動会記念写真展
<1>頑張った記録!・・・自治会の方々や参加者にきちんと報告(
<2>今後も続ける!・・・災害対象を様々な想定で・誰でも参加できるように・一緒に相談!
<3>一人ではなく 多くの方々と協力
7.防災まちづくり大賞
消防庁長官賞の受賞!・・・(2009年1月23日発表)
防災教育優秀賞の受賞・・・(2009年2月9日発表)
防災教育チャレンジプランの採択がはじまり・・・!
一人ではなく、一つではなく、多くの関わりが認められました
全国の特別支援学校周辺地域での波及を期待できます
8.これから・・・
地域と一体化した、障がい者主体の防災運動会は、これからも開催していきます
要援護者は、地震災害だけでなく、風水害などの天災も、家庭における火災や、事件・事故も、多くの場面で要援護が必要ですが、事前にできることには積極的に参加できる機会の提供を今後も開発していきます。
また特別支援学校周辺自治会との協働で行う防災訓練などを行う必要性を訴えていきたいと考えています。