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創立20年史 財団法人日本身体障害者スポーツ協会

No.14

11.昭和50年度事業

1.第11回全国身体障害者スポーツ大会

(三重県,津市,伊勢市,鳥羽市)
昭和50年11月8日~日
選手853人 役員他1,289人 計2,142人
スローガン「友愛の輪からわく夢わく力」

1 大会の趣旨と三重大会開催のいきさつ
(1) 大会の趣旨
 ルードイッヒ・グッドマン博士の言葉に「失なわれたものを数えるな,残されたものを生かせ」とある。
 全国身体障害者スポーツ大会は,全国の身体障害者が一堂に会し,スポーツを通じて体力の維持,増強,残存能力の向上に努めてきた成果を発揮し合い,相手に勝つよりも自己に打ち克つ喜びを味わい,更に友愛を深め,積極的にしかも明るい社会生活を営む能力を育てるとともに,身体障害者に対する深い理解と関心の高揚を図ることを目的とする。
(2) 開催のいきさつ
 昭和39年11月,わが国で開催された国際身体障害者スポーツ大会第1部(パラリンピック・世界22カ国が参加した国際大会)および同時に行われた第2部(全国から480名が参加した国内大会)の大成功は身体障害者の自立更生の促進と一般国民の理解を深め身体障害者への援護に大きく寄与した。これを契機として昭和40年の岐阜国体が開催されるに当り,国は,毎年秋季国民体育大会の直後に当該国民体育大会開催都道府県において全国身体障害者スポーツ大会を開催することと定めた。以来この大会は,国民の深い理解によって年々充実発展し,昭和50年には本県において第30回国民体育大会終了直後の11月8~9日にわたり,第11回全国身体障害者スポーツ大会が開催されることになった。

皇太子殿下のおことば

 第11回全国身体障害者スポーツ大会にのぞみ、全国各地から参加された皆さんに接し、まことにうれしく思います。
 この大会もここに11回を迎えましたがその間身体障害者のスポーツに対して多くの国民の深い理解と関心が寄せられ、年ごとに充実してきたことを大変うれしく思います。
 この大会に参加された皆さんには、鍛えた体を充分に発揮されるとともに、スポーツを通じてお互いの友情を深めあっていただきたく思います。
 そしてこの大会が生涯のよい想い出となり、他の多くの身体障害者にとってはげましとなることを望んでやみません。

2 大会の開催の基本方針
 第11回全国身体障害者スポーツ大会は,身体障害者の残存能力の向上と旺盛な自立更生への意欲の助長に寄与する「希望と友愛の祭典」とし,併せて県民の社会福祉への深い理解と関心の高揚を図り,もって福祉社会の確立を目指すものとする。
 また,第11回大会を記念するにふさわしいスローガンを広く県民から募集し,そのスローガンのもと,全国からの参加者を“真心と親切”をもって温かく迎え,友情に満ちた大会とすることを目標として,大会の基本方針とした。

3.大会スローガン
 大会のスローガンについては,昭和49年5月1日から8月31日まで公募を行ない,パンフレット等で広く県内に呼びかけた結果,2,215点の応募があり,予備審査ならびに,2次にわたる選考,審査の結果,伊勢市中川 薫さんの作品「友愛の輪からわく夢わく力」が大会スローガンとして採用された。

4.選手の練習風景御覧(第10回までは選手の集いにご出席)
 11月7日,皇太子殿下並びに皇太子妃殿下には,神鋼電機鳥羽工場体育館にお立ち寄りになり,練習に余念なく励む三重県選手75名の様子を御覧になり親しく激励の御言葉を賜わった。
 選手一同,その光栄に感激し,明日からの大会での健斗と自立更生への意欲を誓い合った。
(1) 日時 昭和50年11月7日 16:29~16:57
(2) 御説明者 三重県福祉生活部長 桐生菊作
(3) 手話通訳 8名

5.手話通訳員およびコンパニオンの活動
 そろいの真赤なユニホームに身をつつんだ身体障害者スポーツ大会の特色ともいうべき手話通訳員は,松阪女子短期大学の2年生の協力を得て,1年有半の講習を受けた108名の学生が, 聴覚障害者に対し11月6日から各都道府県,指定都市選手団到着から離県までの駅頭,案内所での手話通訳をはじめ,練習会場,開閉会式,競技進行,各会場での選手のお世話,大会期間中選手団,応援団,観客者との交歓など連日大活躍した。
 更に,一般民間手話通訳員29名も松阪女子短期大学学生と共に大会の運営に協力した。
 また,コンパニオンとして松阪女子短期大学学生70名および八木文化服装学院生徒10名は,グリーンまたはオフホワイトの服装に身をつつみ身体障害者ばかりでなく一般の人々に接したことは,関係者,観客全員に深い感銘をあたえた。
 更に,八木文化服装学院の生徒226名は, 選手団班付ボランティアとして各県選手団に配属し, 介助, 身の回りのお世話等を行ない選手のコンディションの調整はもとより, 温かい配慮により大会参加への意欲を助長され各選手から感謝された。
 これら, 手話通訳員, コンパニオンおよびボランティアによるまごころのこもったその献身的な活動は, この大会を一層盛りあげるとともに華やかなものとした。
 この手話通訳員の活躍に対し, 日本身体障害者スポーツ協会会長から各人あて感謝状が贈呈され, その労をねぎらわれた。

6.友愛の運動
 全国から参加する方々を県民総参加のもとで“まごころ”でお迎えすると共に身体障害者に対する正しい認識を深め,社会福祉への理解と関心の高揚を図るため「友愛の運動」を展開し成果を収めた。
(1) 県民運動推進委員会の設置
 第11回全国身体障害者スポーツ大会の「友愛の輪から わく夢 わく力」をテーマに県民ひとりひとりが身体障害者に対する深い理解と関心の高揚を図り,もって福祉社会の確立を期するため,県民運動推進委員会を設置し,各市町村職員および民生(児童)委員を運動の推進員に委嘱(2,570名)して運動を展開した。
 運動の目標
1 善意と助け合いの運動
2 友愛を高める運動
3 福祉のまちづくり運動
 運動の期間
 昭和50年4月1日から12月末日まで
 その後も引続きそれぞれの立場で将来にわたり継続的に推進し,県民生活のなかに定着するよう努めた。
(2) 愛の折づる
 身体障害者に対する理解および大会に対する県民の関心を深めるため,一般県民に千羽鶴の作成をよびかけ,更に伊勢市内小学校20校の児童にも作成を依頼して50万羽(レイ5,000本)の千羽鶴を伊勢市駅頭において,各都道府県・指定都市の役員選手に贈呈して歓迎の意を表した。
(3) 前夜祭
 伊勢青年会議所は,「育てよう豊かな心,明日の伊勢」というスローガンを掲げ,ボランティア精神のもとに意義ある各種事業を展開してきたが,本大会が開催されるにあたり会員および関係者と協議した結果,参加各選手団はもとより関係者,市民が一つの広場に集い,まつりを通じて心のふれあう友愛の輪をひろげるために前夜祭を企画した。
 日時 昭和50年11月7日 午後6:00~8:00
 場所 伊勢市外宮前本町通り
 内容

  • 鼓笛隊パレード
  • 祭り音楽の広場(猿田彦太鼓,尾鷲太鼓)
  • 祭り踊りの広場(伊勢音頭,はげまし音頭,かんこ踊り)
  • 交歓の広場(茶屋,中央遊歩道,お茶,のみものコーナー,季節フルーツ,あま酒コーナー,赤福,交換の場,エレクトーン)
  • フィナーレ お木曳き,木ヤリ,歌の合唱

 集う人々の話は,明るく共に語りあい,心と心が通じあい,友情の輪が急速にひろがり楽しい一時を過ごし,明日からの健斗を励まし合った。

盲人卓球
盲人卓球

(4) 友愛の協力者
 大会に協力する奉仕者は,大会各会場,駅頭,および案内所等において接待,案内,介助等の奉仕活動を展開し,各選手はもとより一般観覧者の大会参加の意義をより深めるものとなった。

奉仕団参加状況
区分/月日 11/6 11/7 11/8 11/9 11/10
松阪女子短期大学 39 95 178 171 46 529
八木文化服装学院 115 209 213 206 173 916
立正佼成会 - 200 200 201 5 606
婦人会 16 45 112 105 16 294
日本赤十字青年奉仕団 - - 68 81 - 149
伊勢青年会議所 - 110 5 - - 115
南勢ローターアクトクラブ - - 8 12 - 20
三重県茶業青年会議所 - - 12 12 - 24
一般民間手話通訳員 - 11 20 23 3 57
三重県社会福祉施設奉仕団 - - 58 58 - 116
高校生(式典・競技補助員除く) - - 68 68 - 136
ボーイスカウト - - - 152 - 152
各会場地市職員 - 14 61 73 - 148
170 684 1,003 1,162 243 3,262

(5) 自動車パレード並びに成功祈願祭実施
 本大会のテーマの「友愛の輪から わく夢 わく力」を広く県民に訴えると共に,スポーツ大会の成功を期するため,南北の2班に分かれて県下に自動車パレードを行い,更に伊勢神宮に成功祈願祭を実施した。
日時 昭和50年7月25日~26日
主催 三重県身体障害者団体連合会

  • Aコース 桑名市を出発南下
  • Bコース 熊野市を出発北上
    1. 広報車を先導に1隊自動車6台つらねて,パレードを行ない,身体障害者の運転により身体障害者が同乗した。また,スポーツ大会の成功を県民に訴えるため,大会小旗,風船等を各停車地において一般県民に手渡し普及啓蒙を図った。
    2. 三重県知事より,大会の協力と成功を県民に訴えるメッセージを各市町村長に伝達した。

(6) リフトバス(太陽)の贈呈
 県職員労働組合は,第11回全国身体障害者スポーツ大会が,希望と友愛にあふれる心と心のふれあう大会として,立派に成功することを期待し,その運動の目標を具体化する活動内容を討議の結果,リフトバスを贈呈することになり,県職員にカンパを呼びかけ,更に県民に訴えるため各地区で街頭カンパを実施した。
 10月4日,リフトバス「太陽」が贈呈された。
 今後,この善意の“太陽”は限りない希望をのせ走りつづけることであろう。
(7) 友愛の鐘
 身体障害者の総参加による大会とするため,県身体障害者団体連合会の青年部が中心となり,造花で装飾する高さ6mの歓迎の塔を県立した。
 人々の暖かい手に支えられて集う,仲間の幸せを願って,塔に下げられた鐘を打ち,その響きわたる音の下で語らい,お互いに励まし合い大会に集う意味をかみしめていた。
(8) 友愛の福祉展
 県では,大会の開催に並行して友愛展を開催,障害にめげずたくましく生き抜く身体障害者の姿の一端を紹介し,観覧する身体障害者に,生きる自信を与えるとともに,一般県民に身体障害者についての正しい認識と,理解を深め,地域社会における友愛の輪がさらにひろがることを期待した。
 障害者のみなさんの日常生活にスポーツを(身体障害者とスポーツ)
 開発のすすむ自助具(身体障害者自助具コーナー)
 福祉のまちづくりも大切な対策(福祉のまちづくり)
 職場を障害者のみなさんのために(働く身体障害者)
 県内の障害者のみなさんの努力の作品(身体障害者作品コーナー)
 電動車椅子試乗(試乗会場)
 この福祉展は,関係者等多くの方々の協力を得て,主会場内にテントによる展示場を設け開催した。
 この展示場に,両日で11,000人の入場者があり,予想以上の盛況で福祉に対する関心の深さを示した。これら入場された方々は,身体障害者の福祉について,より理解を深めることができた。
(9) 大会に寄せられた善意の協力
 大会の主旨に賛同された,青森市社会福祉協議会「幸せの集い」ほか,多くの方々から物心両面のご援助をいただきました。このご好意に対し,ご協力の意向を十分反映させていただきながら,各都道府県・指定都市選手団の激励及び大会の運営のため活用させていただきまして,大会をよりスムーズに運営することができました。
 ここに,ご援助をいただいた方々に改めて,お礼を申し上げます。

都道府県(市)別参加人員
都道府県(市) 選手 監督
介護人
役員
視察員
都道府県(市) 選手 監督
介護人
役員
視察員
○北海道 27(8) 8 6 41(8) 岡山県 11(1) 5 13 29(1)
青森県 9(1) 8 28 45(1) ○広島県 23(11) 19 3 45(11)
△岩手県 24(1) 8 19 51(1) 山口県 10(1) 6 32 48(1)
宮城県 9(1) 4 4 17(1) 徳島県 8 6 5 19
秋田県 7 4 12 23 香川県 9 5 5 19
山形県 9 4 4 17 △愛媛県 24 5 9 38
○福島県 21(11) 5 15(1) 41(12) ○高知県 20(10) 4 21(4) 45(14)
茨城県 21(1) 9 39 69(1) △福岡県 30(2) 14 11 55(2)
栃木県 10(1) 8 1 19(1) 佐賀県 15(2) 10 67 92(2)
群馬県 9(1) 7 3 19(1) 長崎県 11 7 2 20
埼玉県 13(2) 5 51 69(2) 熊本県 11(1) 8 10 29(2)
○千葉県 21(13) 3 27 51(13) 大分県 11(1) 8 4 23(1)
○東京都 35(15) 18 53(15) 宮崎県 10 2 11 23
神奈川県 10(2) 5 27(6) 42(8) 鹿児島県 20(1) 7 7 34(1)
新潟県 11 9 7 27 沖縄県 7(1) 8 4 19(1)
富山県 8(1) 6 3 17(1) 札幌市 8(1) 3 11 22(1)
石川県 8(1) 7 19 34(1) △横浜市 22(2) 9 11 42(2)
福井県 8(1) 8 12 28(1) 川崎市 7(1) 8 9 24(1)
山梨県 8 7 3 18 △名古屋市 25(2) 7 5 37(2)
○△長野県 36(10) 15 85(2) 136(12) 大阪市 12(1) 6 6 24(1)
岐阜県 9 10 53(3) 72(3) 京都市 9(2) 6 9 24(2)
静岡県 13 10 41 64 △神戸市 23 10 3 36
愛知県 12(1) 1 10 23(1) 福岡市 8 2 6 16
○△三重県 75(11) 17 2 94(11) ○北九州市 17(10) 10 9(4) 36(14)
滋賀県 7 10 9 26 - - - - -
京都府 8 5 2 15 合計 853(146) 415(-) 874(20) 2,142(166)
大阪府 13(1) 5 23 41(1) (注)
○印は車椅子バスケットボールチーム参加都道府県市
△印は盲人野球チーム参加都道府県市
( )は車椅子常用者再掲
兵庫県 12(1) 3 9 24(1)
奈良県 8(1) 5 14 27(1)
○和歌山県 24(9) 17 38 79(9)
鳥取県 8 5 14 27
島根県 9(1) 4 21 34(1)

都道府県(市)選手障害別出場者数
都道府県
(市)
選手数 都道府県
(市)
選手数
肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 合計 肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 合計
北海道 11 -(8) 3 5 27 奈良 3 1 2 2 8
青森 5 1 3 9 和歌山 8 -(10) 3 3 24
岩手 6 1 1(14) 2 24 鳥取 4 1 3 8
宮城 4 1 2 2 9 島根 4 1 2 2 9
秋田 4 1 2 7 岡山 5 1 2 3 11
山形 4 1 4 9 広島 6 1(10) 3 3 23
福島 6 1(10) 1 3 21 山口 4 1 3 2 10
茨城 10 5 6 21 徳島 4 2 2 8
栃木 6 1 2 1 10 香川 6 1 2 9
群馬 2 1 3 3 9 愛媛 4 4(14) 2 24
埼玉 3 2 2 6 13 高知 5 -(10) 2 3 20
千葉 4 2(10) 2 3 21 福岡 8 1 4(15) 2 30
東京 9 3(10) 5 8 35 佐賀 8 2 3 2 15
神奈川 2 2 3 3 10 長崎 8 3 11
新潟 4 5 2 11 熊本 4 2 3 2 11
富山 4 1 2 1 8 大分 5 1 3 2 11
石川 4 1 2 1 8 宮崎 5 1 4 10
福井 3 1 2 2 8 鹿児島 11 1 3 5 20
山梨 3 3 2 8 沖縄 3 1 2 1 7
長野 7 -(10) 2(15) 2 36 札幌市 5 1 2 8
岐阜 8 1 9 川崎市 4 1 1 1 7
静岡 10 2 1 13 横浜市 2 2 1(14) 3 22
愛知 5 1 3 3 12 名古屋市 4 2 1(15) 3 25
三重 26 1(10) 12(15) 11 75 京都市 2 2 3 2 9
滋賀 5 2 7 大阪市 5 1 2 4 12
京都 4 2 2 8 神戸市 4 2(15) 2 23
大阪 6 1 2 4 13 福岡市 1 5 2 8
兵庫 7 1 2 2 12 北九州市 4 1(10) 1 1 17
- 合計 308 45(98) 136(117) 149 638(215)
- 853

肢体2( )は車椅子バスケットボール
視覚( )は盲人野球

車椅子バスケット競技組合せ

種目別出場人員一覧表
競技群 種目 肢体(1) 肢体(2) 視覚 聴覚 合計
歩走技群 60m競走 - 42 42 - - - - - - - - - - 42 42
100m競走 83 - 83 - - - 30 6 36 39 13 52 152 19 171
200m競走 - - - - - - 11 2 13 11 8 19 22 10 32
400m競走 15 - 15 - - - - - - 15 2 17 30 2 32
800m競走 - - - - - - - - - 8 - 8 8 0 8
1,500m競走 - - - - - - 11 - 11 8 - 8 19 0 19
5,000m競走 - - - - - - - - - 6 - 6 6 0 6
60m直線走 - - - - - - 33 7 40 - - - 33 7 40
100m障害競歩 14 7 21 - - - - - - - - - 14 7 21
800m競歩 - 1 1 - - - - - - - - - 0 1 1
車椅子60m競走 - - - - 5 5 - - - - - - 0 5 5
車椅子100m競走 - - - 25 - 25 - - - - - - 25 0 25
小計 112 50 162 25 5 30 85 15 100 87 23 110 309 93 402
スラローム群 車椅子スラローム - - - 13 6 19 - - - - - - 13 6 19
跳技群 立巾跳 68 20 88 - - - 38 9 47 - - - 106 29 135
走巾跳 47 10 57 - - - 32 9 41 49 14 63 128 33 161
走高跳 3 - 3 - - - 7 1 8 9 11 20 19 12 31
3段跳 - - - - - - 4 - 4 11 - 11 15 0 15
小計 118 30 148 - - - 81 19 100 69 25 94 268 74 342
投技群 砲丸投 56 12 68 5 - 5 20 1 21 25 4 29 106 17 123
槍正確投 56 16 72 11 3 14 - - - - - - 67 19 86
ソフトボール投 37 10 47 2 2 4 30 - 30 - - - 69 12 81
槍投 12 - 12 - - - - - - 4 3 7 16 3 19
ハンドボール投 - - - - - - - 4 4 - - - 0 4 4
小計 161 38 199 18 5 23 50 5 55 29 7 36 258 55 313
陸上 合計 391 118 509 56 16 72 224 39 263 177 55 232 848 228 1,076
卓球 - 40 8 48 4 - 4 - - - 24 14 38 68 22 90
盲人卓球 - - - - - - - 5 2 7 - - - 5 2 7
水泳技群 20m自由形 - - - - - - 13 1 14 - - - 13 1 14
20m平泳 - - - - - - 5 - 5 - - - 5 0 5
20m背泳 - - - - - - 3 - 3 - - - 3 0 3
25m自由形 22 5 27 - - - - - - - - - 22 5 27
25m平泳 7 3 10 2 1 3 - - - - - - 9 4 13
25m背泳 - 3 3 - - - - - - - - - 0 3 3
50m自由形 12 - 12 1 - 1 - - - - 4 4 13 4 17
50m平泳 6 - 6 - - - - - - - 1 1 6 1 7
50m背泳 - - - - - - - - - - 1 1 0 1 1
100m自由形 - - - - - - - - - 5 - 5 5 0 5
100m平泳 - - - - - - - - - 4 - 4 4 0 4
100m背泳 - - - - - - - - - 1 - 1 1 0 1
小計 47 11 58 3 1 4 21 1 22 10 6 16 81 19 100
総計 467 132 599 63 17 80 237 42 279 220 75 295 987 266 1,273

(第2日目競技欠場者3名)

盲人野球競技組合せ

2.第24回国際ストーク・マンデビル競技大会

英国郊外ストーク・マンデビルスタジアム
昭和50年7月20日~26日
日本選手団 選手6名 役員4人

役員
団長/草原国司(国立身体障害センター)
医師/渡辺修身(〃)
コーチ/橋谷俊胤(神奈川県総合リハビリテーションセンター)
通訳/田中晶子(日本赤十字社語学奉仕団)
選手/

  • 内藤雅善(神奈川県)
    (ダッシュ,スラローム他)
  • 小松崎進(茨城県)
    (スラローム(金),槍正確投(銅))
  • 岡西三千夫(兵庫県)
    (FITA,ダッシュ他)
  • 笹原利彦(東京都)
    (スラローム(銀),ダッシュ(銅)他)
  • 中川りつ子(京都市)
    (〃(金),〃)
  • 堀ノ内洋一(鹿児島県)
    (〃(金),〃他)
日本選手成績
金メダル 堀ノ内洋一
スラローム
小松崎進
スラローム
中川りつ子
スラローム
銀メダル 笹原利彦
スラローム
銅メダル 笹原利彦
ダッシュ
小松崎進
槍正確投

3.極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会

(FESPIC)

大分県大分市,別府市
昭和50年6月1日~3日

1.第1回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会実施要綱

1 目的
 極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会は,国際ストーク・マンデビル競技会の極東・南太平洋ゾーン大会として身体障害者がスポーツを通じ,体力の維持増進と残存機能の向上をはかるとともに,関係各国民間の友誼と理解を深めることを目的とする。

2 名称
 極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会
(略称FESPIC Games)
Far Eastern and South Pacific Games for the Disabled

3 主催
 日本身体障害者スポーツ協会
大分県身体障害者体育協会

4 後援
 厚生省 大分県 大分市 別府市

5 協賛
 各報道機関等

6 大会期日
 昭和50年6月1日(日)~3日(火)

7 大会会場
 陸上競技 大分市営陸上競技場
 卓球競技 大分市営陸上競技場・大分県立青山高等学校(別府市)
 水泳競技 大分市営温水プール
 大分県立別府青山高等学校プール(別府市)
 バスケット競技 社会福祉法人太陽の家体育館
 大分勤労身体障害者専用体育館(別府市)

アーチェリー競技 社会福祉法人農協共済別府
リハビリテーションセンター外庭
ダーチャリー 社会福祉法人農協共済別府
リハビリテーションセンター外庭
重量あげ競技 社会福祉法人農協共済別府
リハビリテーションセンター外庭
体育館
フェンシング競技 社会福祉法人農協共済別府
リハビリテーションセンター外庭
体育館

8 大会役員
(1) 大会役員は次により構成する。
   名誉会長 1名 名誉副会長 4名
   大会長 1名 大会副会長 若干名
   委員 若干名 顧問 若干名
(2) 名誉会長は厚生大臣を,名誉副会長は厚生省社会局長,大分県知事,大分市長,別府市長をあてる。
(3) 大会会長は日本身体障害者スポーツ協会長をあて,大会副会長および委員は大会会長が委嘱する。
(4) 顧問は大会会長が委嘱する。

9 参加者

  • 大分県内より身体障害者関係施設団体等の代表選手
    約500名
  • 招待国の身体障害者代表選手
    約160名
  • 日本国内の招待団体の身体障害者代表選手
    約60名
  • 役員および付添者
    約200名
  1. 参加選手の資格
     大会に参加できる選手は次の各号に該当する者とする。
    • ア 昭和50年6月1日現在で満16才以上の身体障害者。
    • イ 大会参加前に競技参加について医師の健康診断(運動の適否および障害区分)を受け適当と認められた者。
  1. 参加選手の決定
     参加選手の決定は各参加国,団体の推薦に基づいて主催者において決定する。
     なお,推薦方法については別に定めるところとする。

10 招待国
 招待国は次の極東・南太平洋の各国とする。
 オーストラリア連邦 バングラデシュ人民共和国
 ニュージーランド 中華人民共和国
 フィジー インドネシア共和国
 ホンコン 大韓民国
 インド ナウル共和国
 パキスタン回教共和国フィリピン共和国
 クメール共和国 シンガポール共和国
 ネパール王国 スリランカ共和国
 タイ王国 ベトナム共和国
 トンガ王国 ビルマ連邦
 ラオス マレーシア
 ニューカレドニア ニューギニア
  (24ヶ国)

11 競技種目
 大会の障害別競技種目の適用は別に示すとおりとする。

12 競技規則
 大会の競技規則は,車椅子使用者については国際ストーク・マンデビル競技大会の競技規則(I・S・M・G)による。その他の障害者については日本身体障害者競技規則による。

13 公用語
 公用語は日本語および英語とする。

14 大会参加費用
 参加国の選手団は,日本国(大分空港又は福岡国際空港)の入出国旅費を除き,5月29日から6月6日までの滞在費を主催者において負担とする。
 なお,国内選手団は出身団体の負担とする。
準備状況

  • 50. 4. 4
    宿泊関係打合せ(太陽の家で実施
  • 4. 9
    全日空との打合せ
  • 4. 14 
    常任委員会開催
  • 4. 19
    輸送関係打合せ(太陽の家で実施)
  • 4. 28
    宿泊関係打合せ
    (西鉄グランドホテルで実施)
  • 5. 6
    行啓関係打合せ
  • 5. 10
    審判団講習会
    (太陽の家で実施 17日,24日)
  • 5. 11
    街頭宣伝実施 大分市竹町, 別府駅前
  • 5. 13
    一般ボランティア打合せ
    (大分県社会福祉協議会で実施)
  • 5. 14 
    事務局部長会開催
  • 5. 21
    行啓関係打合せ(大手町会館にて)
  • 5. 23
    常任委員会事務局部長会開催
  • 5. 24
    行啓報道関係打合せ
  • 5. 25
    一般ボランティア結成式
    (日赤大分県支部で実施)
  • 5. 26 
    日本自動車工業会よりリフトバス贈呈される
  • 5. 28 
    西鉄グランドホテル内に実行委員会事務局開設
  • 5. 29
    外国選手団到着

競技優秀選手賞受賞者
◇大会会長杯
バスケットボール 千葉県チーム
ダーチェリー

  • (男子) 岡西三千夫(兵庫県)
  • (男子) 岡本重美(山口県)
  • (女子) G.Harris (ニュージーランド)
  • (女子) G.Kissik (ニュージーランド)

卓球

  • (ダブルス) NG.Yin Chung(香港)
  • (ダブルス) Chan po kwok (香港)
  • スラローム 江藤秀信(大分県)
  • ソフトボール投 Eko Sarwo(インド)

◇大会副会長杯
バスケットボール 長野県チーム

◇岩井杯
陸上

  • (60m直進走) Requel (インドネシア)
  • (60m直進走) Jaeko Mikulic(オーストラリア)
  • (1,500m走) 秋吉俊信(大分県)

◇中村杯
ダーチェリー

  • (ミックス) A.Conn (オーストラリア)
  • (ミックス) E.Richards (オーストラリア)

重量挙 V.Renalson (オーストラリア)
水泳
(20m自由型) Jaeko Mikulic (オーストラリア)

両陛下各国選手をご激励
両陛下各国選手をご激励

感想

選手●

フェスピックに参加してから

韓国 車寅洪(チャーイン ホン)
 私は,日本に研修で来て,身体障害者のスポーツというものが生まれてはじめてわかったし,やってもみました。
 ちょうど、ここ大分で開かれたフェスピックに間に合って,韓国代表として参加できたことをいまも名誉に思っています。
 この大会には,いろんな国からたくさんの人たちが参加して,体には障害があっても,それぞれできるだけの機能を発揮し,1位の金メダルを取れるようにがんばりました。
 みんな本当に素晴らしい実力でがんばって,楽しいうちに大会が終ったと思います。
 多くの身体障害者が,体の健康のためにでも,生活の楽しみにでも,みんなでスポーツに励むことを私は希望しています。

再び会う日を楽しみに
オーストラリア R.J.Oakeshontt (オークシャット)
 日本滞在中に,オートストラリアチームに示して下さったすばらしいおもてなしに,お礼申し上げます。
 我々の世話や,大会の組織をしてくださった日本の関係者への気持は,言葉では表わせないほどです。
 オーストラリアチームは全員,大分・別府で楽しく過ごしました。
 我々全員は,1977年にオーストラリアで,あなた方にお会いできることを楽しみにしており,あなた方が,我々が日本の旅をエンジョイしたように,オーストラリアへの旅行をエンジョイされることを願っています。
 オーストラリアチームを代表して,実行委員会にお礼申し上げます。

役員

リハビリ計画を推進
インド M.K.Goel (ゴエル)
 5月29日香港に上陸し,6月6日香港に帰るまで何も困ることはありませんでした。
 大成功であったというだけでなく,お互いの国のリハビリ計画に役立つであろう有効な今回の大会をふり返ってみたいと思います。
 身体障害者が,自分達のための国際大会のようなものがあると知った瞬間から,新しい生命の流れが,身体を走り回り,ついで本当なのだろうかと思います。
 彼らは,自分がもう一度健常者のような生活を送ることができるだろうか,また,こうした国際大会が世界各地で,今後たびたび行われるのだと知った時,自信が復活し,彼らは再び生きて,やっていく望みが生まれてくる。
 国際大会のような種類の活動は,自信を保ち,リハビリ計画を推進する最も実際的なものであります。
 事実,この人々は,同情を嫌い,人々の慈悲で生きることを決して望んでいません。
 個人的には,今終ったこのFESPIC Gamesは, 単に競技大会だと考えずに, これら障害者のリハビリプログラムの必須の要件の一部だと考えるべきだと思います。

歴史的な一日
マレーシア HO.IT.CHONG(チョング)
 FESPICは,長く全ての人々の思い出となるでしょう。
 委員の方々,特に大分・別府市民,また,通訳としてはるばる来ていただいた方々の友情と寛大さ,本当に有り難うございました。彼らを永久に忘れることはありません。
 『日本人は素晴らしい国民だ, 彼らは本当に素敵で寛大であり, また, 女性はとても魅力的だ』という言葉が, 日本へ行った選手の友人へ語る言葉です。
 開会式当日, 全く盛大な開会式でした。皆この行事を誇りに感じていました。歴史的な一日でした。
 皇太子殿下, 妃殿下の身体障害者に対するご関心の深さに感服いたしました。おふたりは. 人々, 特にソーシャルワーカーにとって, 大きな力づけになったことと思います。
 未来永ごう, おふたりに神の加護がございますよう。
 最後に大分, 別府での私たちの滞在を楽しく快適にするようにご努力なされた方々に, 心より感謝致します。

FESPIC Games日程表
会場/月日 5月30 31 6月1
9:00 4:00 9:00 4:00 9:00 4:00 9:00 4:00 9:00 4:00 6:00 9:00 4:00 9:00 4:00
未定 メディカルチェック - - - - - - - - - - - -
- - - キャプテン会議 - - - - - - - - - - -
大分市営
陸上競技場

大分市営
温水プール
- - - - 10:00
開会式
- - - - - - - - - -
- - - - 4:30 11:30
フィールド, トラック, 卓球
- - - - - - - - -
- - - - - 水泳 - - - - - - - - -
大分県立別府青山高等学校
(別府市)
- - - - - - 一般障害 - - - - - - -
- - - - - - 水泳卓球 - - - - - - -
社会福祉法人
農協共済別府
リハビリテーションセンター
- - - - - - アーチェリー ダーチェリー - - - - - -
- - - - - - ウエイトリフティング - - - - - - -
- - - - - - フェンシング - - - - - - -
大分勤労身体障害者専用体育館
(別府市)
- - - - - - バスケット - - - - - - -
社会福祉法人
太陽の家 

未定
- - - - - - バスケット 3:00
決勝戦
- - - - -
- - - - - - - - - 3:30
閉会式
- - - - -
- - - - - - - - - レセプション - - - -
- - - - - - メディカルミーティング - - - 選手買物及び観光

友情とスポーツマンシップ
フィリピン L.B.Inocentes(イノスンテエ)
 1975年6月,大分で開催された第1回FESPIC Gamesは, 大成功をおさめ,また,計画・組織・協力の点でも特筆すべき業績でした。
 FESPIC Gamesの成果は,疑いもなく,それが組織された目的よりすぐれた形として続けられるでしょう。すなわち,極東・南太平洋を代表する国々の人々の間の一致,友情,スポーツマンシップを促進します。また,各々の国の身体障害者の全福祉を改善するなどの面において誠に意識深いものがあります。
 第1に,FESPIC Gamesは,参加国の全員に,日本の風景の美しさ,日本人の友情について,また,特に,全員が気づかずにはおられなかった日本人の教育訓練の熱心さに関する知識を新たにしてくれました。
異なる国々の参加者,特に,主催国日本の参加者の態度,行動は,障害者に対する,日本におけるリハビリサービスおよび政府の関心を新たにすることでしょう。

日程 行事
5月29日 外国選手到着(大分空港)
大会運営理事会(西鉄グランドホテル)
5月30日 外国選手メディカルチェック(西鉄グランドホテル)
きょ火採火(同上)
歓迎レセプション(同上)
5月31日 皇太子殿下御夫妻御到着
国内選手到着
6月1日
(大会第1日)
開会式(大分市営陸上競技場)
陸上競技開始(大分市営陸上競技場)
卓球競技(同上)
水泳競技(大分市営温水プール)
6月2日
(大会第2日)
バスケット競技(太陽の家体育館・大分勤労身体障害者専用体育館)
アーチェリー競技(農協共済別府リハビリテーションセンター体育館)
ウェイトリフティング競技(同上)
フェンシング競技(同上)
水泳競技(県立別府青山高等学校体育館)
卓球競技(同上)
6月3日
(大会第3日)
皇太子殿下御夫妻御帰京
バスケット競技(太陽の家体育館)
ダーチェリー競技(農協共済別府リハビリテーションセンター体育館)
閉会式(太陽の家体育館)
送迎レセプション(同上)
6月4日 国内選手帰郷
外国選手観光地めぐり(地獄めぐり,城島高原)
6月5日 外国選手社会福祉施設を見学
 太陽の家福祉工場
 肢体不自由児施設別府整肢園
 国立別府重度障害者センター
6月6日 外国選手帰国(大分空港)

善意に支えられた「フェスピック」
評論家 秋山ちえ子
 1975年6月1日から3日まで,大分市と別府市で開催された「第1回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会」(フェスピック)の大成功と大収穫は感激でした。
 今でもまだ参加した人々の心の中に余韻が残っていることと思います。
 「参加した人々」と簡単に申しましたが,「フェスピック」に参加した人々の数は正確には数えられぬ程にふくれ上がりました。
国,地方自治体,身体障害者スポーツ協会,「太陽の家」,全日空,自衛隊,警察,マスコミ,数々の奉仕をした一般市民,その中には語学奉仕した若者たち,ホテルの従業員,タクシーの運転手さん,高校生,中学生,それに発展途上国の選手団を招待するための募金活動に協力した東京の人たち,それぞれがそれぞれの立場で出来ることのベストを尽くしました。
 この善意の結果こそ,「フェスピック」の成功の鍵をにぎるものだと思います。
 私はかねてから「平和」とか「戦争のない世界」実現のためには,もっと世界各国の個人が知りあうこと,接しあうことが大事だといっております。政治家や外交官まかせでは,十分ではないということです。「フェスピック」ではこの点でも成果をあげました。
10日足らずの大分県滞在の参加各国の人々でしたが,別れの日には深い心の結びつきが感じられました。後髪ひかれる思いの別れであり,誰も再会を誓いあっていました。
 身体障害者の方たちも実り多い大会だったと思いますが,健常者にとっても,小さな善意が集められた時に,いかに大きな力になるかをはっきり知るという大収穫があったことを心から喜びたいと思います。

国別・障害別参加者一覧表
国名 エスコート 車いす 切断 ろうあ 脳性マヒ その他 総数
オーストラリア 22 41 3 - - - - 66
バングラデシュ 1 - 1 - 1 - - 3
ビルマ 1 - - 2 - - - 3
フィージー 1 2 - - - - - 3
香港 8 14 4 2 - - - 28
インド 4 2 - 4 - - - 10
インドネシア 8 4 4 9 - - - 25
大韓民国 3 5 - - - - - 8
マレーシア 1 2 - - - - - 3
ネパール 1 - - 2 - - - 3
ニュージーランド 7 12 - - - 2 - 21
パプアニューギニア 1 2 - - - - - 3
フィリピン 12 17 - - - - - 29
シンガポール 1 2 - - - - - 3
スリランカ 1 - - - 2 - - 3
タイ 3 3 - 4 - - - 10
パキスタン 1 - - - - - 2 3
小計 76 106 12 23 3 2 2 224
日本 県内 156 58 88 41 76 - 221 640
県外 51 58 - - - - - 109
小計 207 116 88 41 76 0 221 749
総数 283 222 100 64 79 2 223 973

選手総数 690名
外国 148名
日本 542名(県内  484名 県外58名)

国内選手内訳
参加団体名 選手 役員等
日出 東国東郡 15 5 20
速見郡 10 5 15
25 10 35
大分 北海部郡 9 5 14
大分郡 16 5 21
25 10 35
佐伯 南海部郡 16 5 21
三重 直入郡 11 5 16
大野郡 29 5 34
40 10 50
日田 日田郡 9 6 15
玖珠郡 16 5 21
25 11 36
宇佐 宇佐郡 8 5 13
西国東郡 6 5 11
下毛郡 11 5 16
25 15 40
大分市 50 5 55
別府市 29 5 34
中津市 16 5 21
日田市 20 5 25
佐伯市 15 5 20
臼杵市 0 5 15
津久見市 10 5 5
竹田市 10 5 15
豊後高田市 10 5 15
杵築市 10 5 15
宇佐市 10 5 15
県社会福祉センター 18 5 23
県立別府養護学校 16 5 21
県身体障害者収容授産場 7 5 12
国立重度障害者センター 15 5 20
協共済別府リハビリテーションセンター 8 5 13
太陽の家 35 5 40
県立盲学校 24 5 29
県立ろう学校 15 5 20
県内計 484 156 640
千葉県 12 7 19
山口県 1 5 6
茨城県 11 7 18
和歌山県 10 11 21
長野県 11 8 19
兵庫県 1 2 3
北九州市 12 11 23
県外計 58 51 109
合計 542 207 749
競技成績表
国名 1位(金) 2位(銀) 3位(銅) 国名 1位(金) 2位(銀) 3位(銅)
オーストラリア 67 43 28 138 ネパール 2 1 3
バングラデシュ 1 1 2 ニュージーランド 25 14 10 49
ビルマ 4 1 5 パキスタン 2 2
フィジー 4 1 2 7 パプアニューギニア 1 1
香港 19 11 12 42 フィリピン 7 3 5 15
インド 4 3 4 11 シンガポール 3 2 5
インドネシア 23 13 12 48 スリランカ 2 2 4
韓国 6 1 3 10 タイ 3 1 1 5
マレーシア 2 1 2 5 日本 247 168 124 539
競技日程表
月日 競技会場 競技種目 備考
6月1日
(日)
大分市営陸上競技場 トラック競技 60m競走 肢体不自由者
100m競走 肢体不自由者
聴覚障害者
視力障害者
200m競走 聴覚障害者
視力障害者
400m競走 肢体不自由者
聴覚障害者
800m競走 聴覚障害者
1,500m競走 聴覚障害者
視力障害者
5,000m競走 聴覚障害者
車いす60m競走 車いす使用者
車いす100m競走 車いす使用者
車いす200m競走 車いす使用者
車いす400m競走 車いす使用者
車いす800m競走 車いす使用者
100m障害競歩 肢体不自由者
車いすスラローム 車いす使用者
フィールド競技 60m直線走 全盲者
走幅跳 肢体不自由者
聴覚障害者
視力障害者
立幅跳 肢体不自由者
全盲者
走高跳 肢体不自由者
聴覚障害者
三段跳 聴覚障害者
視力障害者
ハンドボール投 視力障害者
全盲者
棍棒投 車いす使用者
円盤投 肢体不自由者
車いす使用者
全盲者
砲丸投 肢体不自由者
車いす使用者
聴覚障害者
視力障害者
全盲者
ソフトボール投 肢体不自由者
車いす使用者
視力障害者
全盲者
槍投 肢体不自由者
聴覚障害者
正確投 肢体不自由者
車いす使用者
卓球シングルス 車いす使用者
卓球ダブルス 車いす使用者
大分市営温水プール 25m平泳 車いす使用者
25m背泳 車いす使用者
25m自由形 車いす使用者
6月2日
(月)
<6月3日まで>
農協共済
別府リハビリテーションセンター
(アーチェリー) -
初級者ショート メトリックラウンド 車いす使用者
ショート メトリックラウンド 車いす使用者
頸髄損傷者ラウンド 車いす使用者
農協共済
別府リハビリテーションセンター
(ウエイト リフティング) -
ライトフェザー級 車いす使用者
フェザー級 車いす使用者
ライト級 車いす使用者
ミドル級 車いす使用者
ライトヘビー級 車いす使用者
ヘビー級 車いす使用者
農協共済
別府リハビリテーションセンター
(フェンシング) -
フルーレ (上位,下位クラス) 車いす使用者
エペ(上位クラス) 車いす使用者
サーブル(上位クラス) 車いす使用者
太陽の家体育館
大分勤労身体障害者体育館
車いすバスケットボール 車いす使用者
6月2日 県立別府青山高等学校 水泳各種 車いす使用者以外
卓球シングル 車いす使用者以外
6月3日 農協共済
別府リハビリテーションセンター
(ダーチェリー) -
男子ペア 車いす使用者
ミックスペア 車いす使用者
女子ペア 車いす使用者

4.身体障害者スポーツ指導者研修会

(1) 全国研修会 国立身体障害者センター付属リハビリテーション技術研修所

  • 前期/昭和50年8月18日~23日
    受講者37人
  • 後期/昭和51年3月8日~13日
    受講者35人
  • 特別中央研修/昭和51年3月2日~5日
    受講者12人
    (本協会の指定する者 パネルディスカッション)

研修会
研修会

前期身体障害者スポーツ指導者研修会日程
- 午前(9:00~12:00) 午後(13:00~17:00)
8月18日
(月)
開講式(9:30~10:00)
医学的リハビリテーションにおけるスポーツの役割
(10:15~12:00)
国立身体障害センター医務課長
初山泰弘
運動生理学(運動処方をめぐる最近の進歩)
順天堂大学教授
石河利寛
8月19日
(火)
障害概論1 脳性麻痺(9:00~12:00)
(含,体育養護訓練スポーツの実際)
都立府中リハビリテーション学院長
五味重春
障害概論2 四肢切断(13:00~17:00)
(含,体育スポーツの実際)
鉄道弘済会東京身体障害
 福祉センター所長 稗田正虎
8月20日
(水)
障害概論3 脊髄損傷(9:00~12:00)
(含,体育スポーツの実際) 
国立身体障害センター医長 木村哲彦
障害概論4 視覚障害(13:00~17:00)
(含,体育スポーツの実際)
埼玉県立盲学校教諭 川崎善二
8月21日
(木)
身体障害者スポーツ競技規則概説(1)(9:00~12:00)
国際競技について 国立身体障害センター
主任体育訓練専門職 中川一彦
国内競技について 国立身体障害センター
体育訓練専門職 水田賢二
身体障害者の心理と行動療法(13:00~17:00)
八代学院大学教授 泉山中三
8月22日
(金)
障害概論5 聴覚障害(9:00~12:00)
(含,体育スポーツの実際) 都立太田ろう学校教諭
川口浩
身体障害者スポーツ競技規則概説(2)(13:00~17:00)
車椅子バスケットボール 国立身体障害センター
体育訓練専門職 水田賢二
盲人野球・盲人卓球
国立東京視力障害センター 加藤博志
8月23日
(土)
ゼミナール 地域の状況報告(9:00~11:00)
国立身体障害センター
主任体育訓練専門職 中川一彦
-
後期身体障害者スポーツ指導者研修会日程
- 午前 午後
3月8日
(月)
開講式(9:00~9:30)
スポーツ医学概論(9:30~12:00)
(講義)
東京教育大学体育学部教授 豊田 章
レクリエーション総論(13:00~17:00)
(講義,実技)
城西大学教授 斉藤保夫
3月9日
(火)
視覚障害者の行動能力と体育・スポーツ(9:00~12:00)
(講義,実技) 
国立東京視力障害センター教官 加藤博志
卓球競技とそのトレーニング(実技)(13:00~17:00)
早稲田大学卓球部コーチ
河原 智 助手2名
3月10日
(水)
ウエイトトレーニングと重量挙(ベンチプレス)
(実技)(9:00~12:00)
日本大学 獣医学部助教授
林 克也 助手1名
聴覚障害者と体育・スポーツ(13:00~17:00)
(実技)
川崎市立ろう学校教諭 橋場賢一
3月11日
(木)
車椅子使用者(肢体不自由者)と陸上競技
(実技)(9:00~12:00)
国立身体障害センター主任体育訓練専門職
中川一彦 助手1名
障害者への水泳指導(含,救助法)(13:00~17:00)
(講義,実技)
東京安全赤十字奉仕団
酒巻士朗 助手3名
3月12日
(金)
車椅子バスケットボール,審判法と競技術 
(実技)(9:00~12:00)
国立身体障害センター体育訓練専門職
水田賢二 助手2名
洋弓競技とそのトレーニング(13:00~17:00)
(講義,実技)
全日本アーチェリー連盟 広瀬 明
3月13日
(土)
身体障害者スポーツの振興と福祉(9:00~11:00)
(講義)
国立身体障害センター次長 草原国司
閉講式(11:00~11:30)
-

(2) 地方研修会
 地方研修会は,昭和50年6月三重県を皮切りに次のとおり開催した。

身体障害者スポーツ指導者地方研修会実施状況
研修場所 研修期間 受講者 講師
三重 S50.6.15,19
7.13
8.2,3,10,13,24,26,31
173 12
青森 8.15~18 126 5
佐賀 S51.2.14~15,28
3.21
352 4
島根 2.19~22 30 8
静岡 2.21~22, 28~29 31 4
宮崎 3.23~26 46 7
和歌山 3.25~27 20 7
- 778 47

5.1975年日本車椅子バスケットボール連盟結成記念競技大会

期日/昭和50年5月3日(土)~4日(日)
場所/佼成学園体育館
主催/全国車椅子バスケットボール競技大会実行委員会
共催/日本身体障害者スポーツ協会
参加/

  • 東北選抜チーム
  • パラ神奈川スポーツクラブ
  • 労災リハビリテーション千葉作業所
  • 茨城県バスケットボールチーム
  • 長野車椅子バスケットボールクラブ
  • 東海選抜チーム
  • サガミ
  • 福井作業所車椅子バスケットクラブ
  • ウルフバスケットボールクラブ
  • 労災リハビリテーション広島作業所
  • 高知県車椅子スポーツクラブ
  • 足立クラブ
  • 太陽の家車椅子バスケットボールクラブ
  • 別府パシフィック
  • 東京スポーツ愛好クラブ
  • イナズマクラブ

オープン参加/

  • 七沢スポーツクラブ
  • ファイターズ
  • 東京ジャガー
  • 好友クラブ

(合計20チーム)
優勝/長野車椅子バスケットボールクラブ
準優勝/北九州市足立クラブ

6.映画製作等
(中央競馬社会福祉財団助成事業)

1)映画製作 

  • 題名「ぼくらの10人野球」
  • 16㎜カラー 盲人野球の映画
  • 製作費  3,667,999円

2)レコード製作

  • 車椅子利用者のための健康体操
  • “伸びる力”  2,000枚
    (各都道府県等配布)
  • 製作費  1,000,000円
  • 製作 株式会社レクリエーション デザイナーズ

フェスピック大会閉会式
フェスピック大会閉会式


主題:
創立20年史 No.14

発行者:
財団法人日本身体障害者スポーツ協会


発行年月:
昭和60年3月31日


文献に関する問い合わせ先:
〒162
東京都新宿区戸山1-22-1
戸山サンライズ内
TEL 03-204-3993