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モンタナ州ミズーラ
オポチュニティー・リソース社(OPPORTUNITY RESOURCES, INC.:ORI)の活動

組織について

オポチュニティー・リソース社(以下ORI)はミズーラ市(訳注:モンタナ州西部の市)に拠点を置く501(3)(c)非営利企業(訳注:アメリカ合衆国国税収入局規約501(c)3 によって連邦所得税の免除を受ける非課税企業)であり、障害を持つ成人に対し地域に根ざしたサービスと支援を1955年より提供している。主たる資金は、モンタナ州保険局(the Department of Public Health and Human Services;DPHHS)の発達障害プログラム(the Developmental Disabilities Program;DDP)、職業リハビリテーションサービス(Vocational Rehabilitation Services;VRS)および高齢者・長期ケアサービス(Senior and Long Term Care Services;SLTCS)の他、製品収入、ORI独自のビジネスであるEZ-Products CD skip fixer(訳注:CDの汚れ・傷とりクリーム)、レンタル収入、各種助成金、モンタナ州商務省(the Montana Department of Commerce)のHOMEプログラム(持家促進策)およびHUD(住宅都市開発省the Department of Housing and Urban Development)、モンタナ州住宅局(Montana Board of Housing)から得ている。

目的

ORIの目的は「障害者の生活の質の向上を支援すること」である。

活動地域

ORIはミズーラ市において約381名の障害者に日常的に直接のサービスを提供している。またモンタナ州西部および中北部において、16歳以上の成人障害者672名に対するケースマネジメントサービスも行っている。

提供プログラムの種類

ORIは個々人に合わせた幅広いサービスを提供している。

施設での雇用

ラッセル・ストリート・ファシリティの製造・組立て部門(PAD)では、最大75名の障害者に座業オプションを提供している。

作業は日により異なる。多くは作業台または組立てラインでの座業である。この分野で働く障害者は平均50ドルから250ドルの給料小切手を2週間ごとに受け取る。作業は印刷物などの大量の局払い郵便の発送、各種製品の組立てなどである。契約する87企業には、American Eagle Instruments、Boone & Crocket Club、HDR Engineering、Heritage Propane、International Wildlife Film Festival、Missoula Builders Association、US Forest Service(米国森林局)、Rocky Mountain Elk Foundation、Missoula Business Women’s Association、the Department of Defense(米国国防総省)、Missoula Downtown Association、Iron Wood、Missoula Textiles、Montana River Lanyards、Planitary Design、Simbiotic Software、Sun Mountain Sports、University of Montana(モンタナ大学;UM)、Bureau of Business & Economic Development、Washington Corporation、the Jore Corporationなどがある。またORI自身の事業であるE-Z Productsも含まれる。E-Z Productsは、Barnes and Noble、Hastings、Ace Hardware、Radio Shack、Game Stop、K-Martなどアメリカ国内の7,000以上の店舗で販売されている。

ラッセル・ストリート・ワークセンターにおける他のサービスオプションには次のものがある。

  • コンピュータープログラム
  • 各種美術クラス
  • ネイティブ・アメリカンクラス
  • ORI向かいのYMCAでの水泳、バスケットボール、体操
  • 間もなく完成するORIシアターでの映画上映
  • 水曜日のランチ外食プログラムやCarousel(回転木馬遊園地)への遠足等、 地域への外出

ORIはアッシュ・ストリート木工所を有し、40名の障害者に仕事を提供している。

木工所では毎週トレーラー3台分の木材を加工する。Smurfit-Stone Container Corporation向けに、紙製品出荷のための木製パレット、ポール、鉄道車両止めの材料となる製品が作られている。

住居サービス

住居サービスでは、多様なレベルの支援を提供している。レベルは自身の家またはアパートに住み、呼び出しに対応した支援を受ける人から、親の家またはORIの養護里親宅に住む人、ORI所有のアパート棟または6-8名を対象とした24時間管理体制のORIのグループホームに住む人までさまざまである。

エイト・ストリート・グループホーム(the 8th Street Group Home):発達障害者6名用のデュプレックス。

ディキンソン・グループホーム(the Dickinson Group Home):発達障害者8名を収容。

ハワード・ストリート・グループホーム(the Howard Street Group Home):脳損傷患者8名を収容するデュプレックス。高齢者・長期ケアサービス(Senior and Long Term Care Services)より資金を得ている。

ORIのベントン・アパート棟には14名の障害者が居住。

地域での雇用

ORIは個人の雇用を以下の企業・施設に提供してきた:
Noodle Express、Herberger’s、Safeway、Blue Canyon、Carmike 10、UM、Petsmart、Living Room、Tropical Smoothie、Baynern、HuHut、River Edge、The Springs、Poor Henry’s、Janet Rankin Peace Center、Missoula Country Club、Westside Lanes、United Building Centers(UBC)、St. Patrick’s and Community Hospitals、Pretzel Place、Jiffy Lube、Missoula County School District(ミズーラ郡学区)、Missoula Country Club(訳注:既出)、Walmart(ウォルマート)、Butch’s Appliance、Huckleberry People、Target、Good Food Store、Northwest Rent-to-own、Neff’s Animal Specialists、Rosauers、Import Market、Burger King(バーガーキング)、Jo-Ann Fabric and Craft、Shopko、Flanagans、Senior Citizens Center、Albertsons、First Interstate Bank、The Missoulian、Bleecker Furniture、Quality Maintenance Enterprise、Tripp Lumber Company、Missoula International Airport(ミズーラ国際空港)、Garden City Floral、Toole Avenue Market、Finn and Porter、The Rhino、Oles、Goodwill Industries、Hastings、Old Navy、Hillside Manor Nursing Home(老人ホーム)、Spectrum Pool、Davis Transportation、Missoula Children’s Theater(ミズーラ子どもシアター;MCT)、McDonalds(マクドナルド)、Northwestern Energy、4B’s Conference Center

また作業員として以下の企業・施設で働いている。

  • ORIのラッセル・ストリート・ファシリティおよび木工所、ミズーラ火災研究所(Missoula Fire Technology Center)、ミズーラ市役所、ミズーラ連邦ビル、米農務省森林局(USDA Forest Service)における用務
  • Sleep InnおよびHampton Innにおけるハウスキーピング
  • 他にORIの建設現場の清掃、the Downtown Association’s Business Improvement District(BID[訳注:ビジネス地域において、資産所有者・事業者が、地域の発展のために必要な事業を行うための組織化と財源調達を行う])、Goodwill Industriesなど

ORIはエンクレーブ雇用(訳注:1名のジョブコーチが障害のある人複数を援助)も提供してきた。1名のORIの監督者と障害者グループが、American Eagle Instrumentsの従業員とともに働いている。

オポチュニティー牧場(Opportunity Ranch)

ORIは最近フレンチタウンにある稼働中の牧場の所有権を得た。現存の牧場および家畜の大半は、寄付としてORIに譲られたものである。ORI牧場は、クロスフェンスで囲まれ灌漑された牧草地および森林(所有・リース)200エーカー(訳注:約80ヘクタール)から成る。現在の家畜は、羊、子牛、馬、ロバ1頭、シェットランドポニー1頭、ニワトリ、アヒル、ウサギ、ラマ、牧羊犬である。

看護

ORIには登録看護師1名がおり、ORIの次の活動に従事している。

  • ORIのパーソナル・ケア・アテンダント(Personal Care Attendant;PCA[訳注:重度障害者の身の回りの世話をする人])スタッフのPCAプログラムおよび、障害者個人または家族がスタッフを雇用し監督する自発的プログラム
  • O個人的職務としての看護サービス

カウンセリング

ORIには有免許専門カウンセラー(Licensed Professional Counselor;LPC)が1名おり、前もってORIの許可を得た障害者のカウンセリングを行う。カウンセリングは精神衛生、人間関係の問題、社会教育などを対象とする。個人カウンセリング、グループカウンセリングがある。

従業員

ORIには250名のスタッフがおり、その90%は障害者に対する直接の訓練、監督、ケースマネジメントに従事している。

給与および利益

ORIの従業員は、昨年総額5,328,342ドルの給与・利益を得、財産税、所得税、失業税など、モンタナ州課税標準に対し大きく貢献した。ORIが支援する障害者は昨年、ORIの施設およびミズーラ地域における労働で768,927ドルを得ている。

モンタナ州に対する貢献

ORIは昨年、866,000ドル分の物品やサービスをモンタナのビジネスより購入している。ORIの事業は、食料品、メンテナンス、オフィス用品など地域の小売業者のサービス購入において積極的な役割を果たしている。個々の障害者は医療サービスや日常に必要な品を購入する。障害者の中には、ORIの仲介により家を購入することができた人もおり、モンタナ州とミズーラ郡の課税標準に一層の貢献をしている。

上位雇用者

ORIはミズーラ郡における上位15の雇用者の一つである。

表彰

ORIはCARF(訳注:Commission on Accreditation of Rehabilitation Facilities;リハビリテーション施設認定委員会)によって認定されており、次のような賞を受けている。

  • 1996 NISH(訳注:重度障害者の雇用の機会を創出することを目的とした全国規模の非営利団体)の全国的な賞であるthe Performance of Excellence Award in Government Contracts(政府との契約における卓越した業績に対する賞)。この賞はJavits-Wagner-O’Day Program(訳注:連邦政府が障害者の非営利団体に対し物品やサービスを発注するプログラム)のもとでのすぐれた契約業績を認めるものである。
  • 1999 ミズーラ商工会議所よりthe Missoula Family-Friendly Employer Award(ミズーラ・ファミリー・フレンドリー企業[訳注:仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度を持ち、多様でかつ柔軟な働き方を労働者が選択できるような取組を行う企業]賞)
  • 2001 商工会議所のCircle of Excellence Award(卓越した仲間賞)
  • 2002 モンタナ住宅局より単身世帯プログラム参加(the Single Family Program Participation)に対して。「制定後最初の25年間にモンタナ住宅局の当プログラムに参加し、モンタナ州市民に支払い可能な住居を提供するために尽力した。」 (訳注:この部分は賞の名前が抜けているかもしれません)
  • 2002 重度障害を持つアメリカ人に対し雇用と訓練を提供するためのJavits-Wagner-O’Day Programに基づく契約において卓越した成績を上げたことに対する業績証明(a Certificate of Achievement)を得る
  • 2002 “POSSIBILITIES”の高齢者・長期ケアサービスのための第4回年次事務会議において模範的サービスプログラム賞(the Exemplary Program of Service Award)受賞。この賞は「独自で模範的な、地域に根ざしたサービスを展開してきた組織と認定する」ものである。

より詳しい情報はウェブサイトwww.orimt.orgを参照のこと