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図書館の利用について

●河村
具体的には、たとえば図書館の利用では、どういうことが要求にあがっているのですか?

●渡部
たとえば図書館で資料を探すとするじゃないですか。そうしたらやはり、全てがハードコピーですよね。最近は変わって、オンラインで行って、ジャーナルとかが読めるようになったんです。でも実際に文字を読んで理解ができるかというか、なかなかできない学生が多いんですよ。そのためにたとえば、支援技術、アシスティブ・テクノロジーを多く設備してほしいとか、そういう意見も学生が言っています。
たとえば、モンタナ大学のDSSのオフィスが、この部屋の大きさくらいあるのですが、そこにコンピュータが3台あり、3台が全てアシスティブ・テクノロジーを設備している部屋を、図書館の一部で借りているんです。スキャナーもありまして、CCTVもありますから、視覚障害を持っている学生も利用できるんです。ATというのはJAWSやWYNN、フリーダム・サイエンティフィックのソフトウェアなのですが、そういうものを使って、そういうような部屋を提供しているのですが、やはりそこに行かなければならないではないですか。でもただ図書館に行って、リファレンス・エリアでちょっとしたものを調べたいというときは、その部屋にまでわざわざ行くという不便さが出るでしょう。ですから、リファレンスのところにそういうATを置いてほしいとか。

●河村
だいたいリファレンス資料って持ち出し禁止ですものね。だからそこにないとしょうがないですよね。 それだと、どちらかというと、LDの学生さんたちの要求というのは、PC、あるいはATを図書館のどこでも使えるようにして、読むための支援というものを得られるようにしてほしいということが、図書館についての主な要求だと考えていいですか。

モンタナ大学内のコンピューターラボに設備されているWYNN(画面読み上げソフト)とスキャナー
写真:モンタナ大学内のコンピューターラボに設備されているWYNN(画面読み上げソフト)とスキャナー