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2004年度サムハル社(スウェーデン)年次報告書

-サムハルの事業-

サムハル:製造・サービス業における多角的なパートナー

サムハルは同社が雇用の対象とする人々全てに合う、バラエティに富んだ適切な仕事を提供するビジネスを確保し、 選択しなければならない。当然これは全ての仕事が誰にでも合うわけではないことを考慮してのことである。 しかし仕事全体としては、やはり従業員の大多数がこなせる仕事でなければならない。ビジネスを選択する際には、 サムハルはそれぞれの仕事が従業員の能力開発にどう貢献できるかどうかを査定しなければならない。 更にそのビジネスによって、長期的に見て従業員が別の雇用機関に転職することが見込まれるということも確認しなければならない。

サムハルにおけるビジネス観

サムハルは、生産を複数の段階に分け、また仕事を数人で分担することにより、 訓練を簡素化しペースを調整できるようにしている。サムハルは全ての生産活動について、 仕事の負担を減らし、職場での危険を小さくし、職業上の学習を強化し、市場との連携を調整し合理化するというビジネス観に基づいて活動している。

サービス部門の成長

清掃、不動産管理及び統合事業/人材派遣は、サービス部門で定評のあるビジネス活動である。 統合事業では、サムハルは取引先に現地作業チームと従業員監督官を派遣している。

市の公共事業サービスは、現在迅速に成長しつつある事業で、サムハルは現地出張サービスに関して、非常に安定した需要の増加が見込まれると信じている。

約50の工業ユニット

製造部門では、サムハルは家具、機械製品、バッテリー及びエレクトロニクスなど様々な生産グループによる事業を行っている。 およそ50の工業ユニットの大部分は、サービス部門の労働市場が限られている、都市部以外の地域に配置されている。 製造業の仕事がスウェーデンから低賃金諸国へと移っているにもかかわらず、サムハルは同社にとって工業生産が重要な役割を果たし続けるものと信じている。

連絡協議会

連絡協議会は公平な専門機関で、望ましいビジネス慣習とは矛盾する不正な競争の結果、民間企業がサムハルの活動から損害を蒙ったと考えた場合、 協議会に対しその申し立てをすることができる。

協議会の目的は、サムハルのビジネスに関する原則及び個別の事例について、その競争政策の問題に関する権威ある連絡組織となることである。 協議会のメンバーの半数はビジネスに関わる組織の代表であり、残りのメンバーはサムハルの従業員である。 ビジネス界からの代表が協議会の議長を務めている。

協議会は調査を実施し、苦情を聴取する。その結果は文書にまとめられ、関係者双方に配布される。協議会が不正な競争の存在を認めれば、 報告書には状況を修正するために取られるべき是正処置の勧告も記載される。サムハルはそのような状況を修正するため常に協議会の勧告に 従うことを誓約している。