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2004年度サムハル社(スウェーデン)年次報告書

-サムハルの事業- 

清掃/不動産管理サービス

1年365日、ストックホルムのダウンタウンを清掃するサムハル

ゲルト レーセ アンダーソンは、ストックホルムのダウンタウンを清掃するおよそ80人のサムハルの従業員の一人である。 ストックホルム市は10年間に渡り、ダウンタウン地区の大部分の地域で、週7日間、平日も週末も、1年365日、 毎日清掃業務を行うことをサムハルに依頼してきた。

「私はヘートリエットのあたりを中心に作業しています。」ゲルトは言う。 「夏の半年間が一番大変です。ゴミ箱を何度も空にしなければならないし、いろいろな人が食べたファーストフードから 出る大量のごみを全部素手で拾わなければならないからです。」

ゲルトはこの仕事が気に入っており、屋内での仕事には変わりたくないと考えている。

「天気が悪いときでもこの仕事は休めません。でも大きな責任を持って自立して働けるのはすばらしいことです。 それに周りの人もとても励ましてくれます。みんな私たちが役に立つ仕事をしていると考えていますし、 ストックホルムのダウンタウンがいつもきれいで、清潔だから感謝してくれます。」約15年間サムハルで働いているゲルトはこう語った。

「私はあれこれ少しずつ試してみましたが、この仕事が今までで一番いいのです。」ゲルトはこういいながら、 ゴミ袋をきゅっと締めた。市中心部の広場や歩道を含む広い範囲も、機械で清掃される。 毎日サムハルは約3トンのごみをストックホルムのダウンタウンから運び出す。

冬にはダウンタウンの広い範囲で、雪かきの仕事や砂をまいて凍結した道路の除氷をする仕事も担当する。

「雪嵐の時には、昼夜休みなく働きます。」指導官のフランキー・ピーターソンは言う。 「このような時にはほとんどの作業を機械でする請負業者の助けを借りますが、それでも町のいくつかの場所では手作業で 手伝わなければならない場合があるのです。」

定期的な清掃及びメンテナンス

サムハルは取引先に屋内及び屋外の不動産メンテナンスサービスを提供している。取引先は定期的に清掃及びメンテナンスサービスを受け、 快適な環境を維持できる。ビル清掃、グラウンドのメンテナンス及び技術品のメンテナンスサービスの利用は、 取引先自身の手による管理に取って代わる、賢く経済的な方法といえる。

このサービスには階段部、地下室及び屋根裏部屋、洗濯場、その他の共有部分の定期的な清掃も含まれる。 屋外のサービスは、季節ごとに行われる芝生の手入れや、落ち葉の清掃、雪かきなども含まれる。 技術品のメンテナンスには、照明、ドア、ブーム、フェンス、遊具その他の公共の備え付け品の調査及びメンテナンスが含まれる。

清掃サービスは取引先のニーズに合わせて設定される。たとえば建物の清掃、引越し、春の大掃除、日常の清掃、 窓の清掃、床の手入れ及び絨毯や家具のクリーニングなどがある。

サムハルのサービスは、建物や用具のメンテナンスの必要性に関する詳細な知識に基づいている。 そして従業員に職業訓練プログラムを実施したり、資格証明書を出したりすることによりサービスの質を保証している。 また信頼できるフォローアップシステムにより、各取引先がそのニーズと要求に基づく適切なサービスが受けられるよう保証している。

取引先

取引先には、レルニア、イケア、エーテボリのノルドスタンや、バウハウス、ダルキア、ストックホルム市及びIL リサイクリングなどがある。

ゲルトはストックホルムコンサートホールの前を掃いている。サムハルは10年間に渡り、ストックホルムのダウンタウンの日常清掃業務を引き受けている。