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仙台防災世界会議以降の障害インクルージョンのグッドプラクティス

日本障害者リハビリテーション協会(仮訳)

ドイツ
シュテッフェン・ヘルビング

私の名前はシュテッフェン・ヘルビングです。ドイツ出身で、耳が聞こえません。 私は政治家ですが、ほかにも、ベルリン・ブランデンブルグ聴覚障害者文化ビジュアルコミュニケーションセンター(ZFK)を運営しており、ベルリン・ブランデンブルグ聴覚障害者連盟の会長も務めています。

ご存知の通り、仙台での合意事項は、2030年までに実施されなければなりません。

そこで、ZFKが考案したプロジェクトについて、皆さんにご紹介したいと思います。プロジェクト名は、「ジェローム」です。

世界ろう連盟(WFD)は、手話を第一言語または母国語として使用しているろう者が、世界に約7千万人いると推定しています。

聴覚障害のある人とは、ろう、難聴、中途失聴の人などですが、共通していることが1つあります。コミュニケーションを取るために、援助や支援を必要としているということです。

プロジェクト・ジェロームを構成する4つの主要なポイント:

アプリケーションNo.1:緊急通報

要望に応じて、バリアフリーの迅速な緊急通報に関する解決策を提供します。

これはアプリ(システムは既に特許取得済)で、ろうや難聴の人、中途失聴の人、目の不自由な人、障害のある人だけでなく、耳の聞こえる人にも適しています。

このアプリは、インクルージョンに向けた重要な一歩といえます。

このアプリはどのような仕組みなのでしょうか? ボタンを1つ押すだけでよいのです。

あらゆる情報が既に入っています。

1)緊急通報
2)早期警報
3)手話通訳付きの動画
4)気象データ(例 洪水時)
5)医療情報など

このシステムは、コミュニケーションなしで機能します。ボタンを押すだけでよいのです。警察、消防、救助サービスに直接つながっており、緊急時には、無線ネットワークを通じて容易に位置確認をしてもらえます。

このアプリは世界中で適用されます。

アプリケーションNo.2:情報

- バリアフリーのホームページや映像など 要望に応じて、技術とスタッフを提供します。世界各地で適用できます。

アプリケーションNo.3:予防

- 災害-対策/予防、火災・事故防止など
要望に応じて、実施に必要な通訳者と人材を派遣します。世界各地で適用できます。

アプリケーションNo.4:持続性

持続性の基本的な概念は、すべての人に、永遠に、プロジェクト期間後も、利益をもたらすということです。

これは、長期的な資金調達の確保に向けた、当局やスポンサーとのさまざまな交渉によって達成することができます。

私たちには、そのためのスタッフがいます!

ここに参加することができて、とても嬉しく、皆さんと是非意見交換をしたいと考えています。今、ともに取り組むこと、そして、ろうの人や障害のある人について、議論の中で取り上げていくことが重要なのです。

私の助けが必要でしたら、お知らせください。

長くなってしまいましたことをお詫びします。どうぞメールを送ってください。ありがとうございました。


原文はこちら(英語)